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水道代の節約
何から見直す?
家庭の水の43%はお風呂、20%はトイレ
家計解説

水道代を節約するには?効果が大きい順と、一人暮らしで効果が小さい理由

公開 2026.10.25読了 約13分
こんな疑問を持つ方へ
・水道代を節約するには、何から見直せばいい?
・水道代は何にかかっている? 食洗機と手洗いはどっちが安い?
・100均グッズや元栓を絞る裏ワザは、効果がある?
・一人暮らしだと、水道代の節約は意味がない?

水道代を節約するなら、家庭の水の43%を使うお風呂と20%を使うトイレから見直すのが近道です(東京都水道局の調査)。東京23区の料金で計算すると、4人家族ではお風呂の残り湯を洗濯に使うだけで年約1万円下がります。一方で一人暮らしは、水道代の約96%が水を使わなくてもかかる分なので、節水で下がる額は小さめです。この記事では、東京都水道局の料金表と調査をもとに、節約方法ごとの効果を家族の人数別にまとめます。

水道代は何にかかる?家庭の水の使い道

家庭で使う水の使い道(東京都・一般家庭)
使い道割合4人家族(月22.4m3)なら
お風呂43%約9.6m3(約9,600L)
トイレ20%約4.5m3
洗濯16%約3.6m3
炊事15%約3.4m3
洗面・その他6%約1.3m3
出典: 東京都水道局「水の上手な使い方」(令和3年度 一般家庭水使用目的別実態調査)。4人家族の1か月の使用水量22.4m3は同局の令和7年度の調査。右の列は当サイトが割合を掛けて計算

東京都水道局の調査では、家庭で使う水の4割以上がお風呂、2割がトイレです。この2つで6割を超えるので、節約の効果も大きくなります。反対に、歯みがきや洗面は合わせても6%で、ここをいくら頑張っても水道代はあまり変わりません。

水道代は、使った量(m3)で決まる部分と、使わなくてもかかる基本料金でできています。多くの市町村では使う量が多いほど1m3の単価が高くなるので、たくさん使っている家ほど節水の効果が大きくなります。くわしくは3つ目の見出しで計算します。

水道代の節約方法と、1年でいくら下がるかの目安

節約方法ごとの効果(東京23区の料金・口径20mm・税込・1年)
節約方法減る水の量(4人家族・1か月)4人家族一人暮らし
トイレを節水型に取り替える(13L → 大4.8L・小3.6L)約4.4m3約1.6万円約460円
お風呂の残り湯の半分(約90L)を洗濯に使う(毎日)約2.7m3約1.05万円約920円
食器洗いを手洗いから食洗機に(1日1回)約2.0m3約7,800円約710円
シャワーを1人1日1分短くする約1.4m3約5,800円約250円
歯みがきをコップにくんでする(1人朝晩)約1.2m3約4,800円約230円
トイレの「大」と「小」を使い分ける(1人1日3回を小に)約0.4m3約1,700円約180円
当サイト計算。ふだんの使用量を4人家族は1か月22.4m3、一人暮らしは8.1m3(東京都水道局の世帯人員別の平均)とし、東京都水道局の料金表(23区・水道+下水道)で減る額を出した。水の量は東京都水道局(シャワー1分約12L・歯みがき1回約5Lの節水・残り湯の再利用約90L)、パナソニック(食洗機NP-TZ500 約9.9L・手洗い約75L)、TOTO(2016年の発表:従来の便器13L、節水型 大4.8L・小3.6L)。トイレは1人1日 大1回・小3回として計算。お湯にかかるガス代・電気代は含まない

東京23区の料金で計算すると、4人家族で効果が大きいのは、トイレの取り替え(年約1.6万円)と残り湯の再利用(年約1.05万円)でした。古い便器は1回に約13Lを流すものがあり、TOTOは大4.8L・小3.6Lの節水型に替えると約71%の節水になるとしています。取り替えには工事費がかかるので、古いトイレを使っている家が、リフォームのときに検討する方法です。

お金をかけずにできるのは、残り湯を洗濯や掃除に使う、シャワーを少し短くする、歯みがきをコップでするといった方法です。シャワーを家族全員が1日1分短くするだけで、4人家族なら年約5,800円下がります。シャワーやお風呂のお湯を減らすと、お湯をわかすガス代・電気代も下がるので、家計への効果は水道代の分より大きくなります。お湯の節約はガス代の節約、1回ごとの水道代はお風呂1回の水道代でまとめています。

食洗機と手洗い、水道代はどっちが安い?

パナソニックの比較では、食器40点・小物20点を洗うのに、手洗いは約75L、食洗機(NP-TZ500)は約9.9Lで、水の量は約7分の1です。東京23区の4人家族の料金では、1回あたり約22円の差になり、毎日使うと年約7,800円、水道代が下がる計算です。手洗いのお湯を使わなくなる分、ガス代も下がります。ただし食洗機には電気代がかかるので、家計全体では電気代も合わせて比べてください。

食洗機を使い始めて水道代が上がったときは、入れる前の予洗いを流しっぱなしでしていないか、1日に何回も回していないかを見直しましょう。食洗機そのものは1回約10Lなので、それだけで水道代が大きく上がることは考えにくく、使用水量が大きく増えているなら水漏れも確かめてください。

【データ】水道代の節約は意味ない?一人暮らしは料金の約96%が固定分

世帯人数別の1か月の水道代と、水を使わなくてもかかる分(東京23区)
1か月の水道代(水道+下水道・東京23区の料金・口径20mm・平均的な使用量)水を使わなくてもかかる分(1,903円)使った量でかかる分(節水で減らせる)0円2,000円4,000円6,000円8,000円10,000円1人1,990円2人3,418円3人4,491円4人5,683円5人7,083円6人以上10,099円
当サイト計算。東京都水道局の料金表(23区・口径20mm・水道+下水道・税込)と、同局の世帯人員別の1か月の平均使用水量(令和7年度:1人8.1・2人14.4・3人18.5・4人22.4・5人26.6・6人以上34.6m3)。「使わなくてもかかる分」は水道と下水道の基本料金の合計1,903円

東京23区の料金で計算すると、一人暮らしの平均的な使用量(月8.1m3)の水道代は月約1,990円で、そのうち1,903円(約96%)は水を使わなくてもかかる分です。東京23区の料金表は、水道は1か月5m3まで、下水道は8m3までが基本料金に含まれているためです。一人暮らしが水の量を1割減らしても、水道代は月約30円しか下がりません。

家族が増えると事情が変わります。4人家族(月22.4m3)では使わなくてもかかる分は約33%で、残りは使った量によるものです。1m3減らすと約333円下がり、1割減らせば月約750円、年約9,000円の差になります。「水道代の節約は意味ない」と言われるのは、主に使う量が少ない一人暮らしや二人暮らしの場合です。

ポイント:一人暮らしで光熱費を下げたいなら、水の量よりも、シャワーやお風呂のお湯にかかるガス代・電気代を見直すほうが効果が出やすいです。料金表は市町村ごとに違い、基本料金に含まれる水量(基本水量)を10m3などにしている水道局もあります。

100均グッズ・元栓・ペットボトル:裏ワザの効果と注意点

よく聞く水道代の節約の裏ワザ
方法効果注意すること
節水コマ(蛇口の中に入れる部品)蛇口の開け方によっては最大50%の節水(東京都水道局)東京都水道局は営業所で無料配布。一般用の蛇口だけで、お湯の蛇口・レバー式には付かない
100円ショップの節水グッズ(蛇口の先に付ける部品・シャワーヘッドなど)水の出る量をしぼる仕組み。効果は商品の表示で確かめる家の蛇口・シャワーの形に合うか、取り付け方を確かめる
元栓(メーターの止水栓)を半分閉める使う量が同じなら料金は減らないメーターは通った水の量で計る。半開きで使うと止水栓の部品が傷む(埼玉県杉戸町)
トイレのタンクにペットボトルを入れる流す水は減るが、おすすめされていない流す水が足りず、排水管が詰まるおそれ(東京都下水道局)
出典: 東京都水道局「水の上手な使い方」、杉戸町「メーターボックス内の止水栓について」、東京都下水道局の排水設備の案内資料

東京都水道局は、一般用の蛇口に付ける節水コマを営業所の窓口で無料で配っています。蛇口の開け方によっては最大で50%の節水になるとしています。ほかの市町村でも配っていることがあるので、水道局のホームページで探してみてください。100円ショップの節水グッズも、水の出る量をしぼる仕組みはほぼ同じです。付けられる蛇口の形かどうかを、買う前に確かめましょう。

反対に、元栓を半分閉める方法は水道代の節約になりません。埼玉県杉戸町は、メーターは通った水の量を計っているので、止水栓を半開きにしても使用水量が同じなら料金は減らないと案内しています。半開きのまま使うと止水栓の部品が傷み、取り替えの費用は使う人の負担になります。トイレのタンクにペットボトルを入れる方法も、東京都下水道局が、流す水が足りずに排水管が詰まることがあるとして、避けるよう呼びかけています。

節約の前に:検針票の使用水量を、平均と比べる

水道代を節約する前のチェック
  • 使用水量(m3)を見る:検針票やウェブの明細で、1か月あたりの量に直す(2か月分なら半分に)
  • 人数の平均と比べる:東京都の平均は1か月 1人8.1・2人14.4・3人18.5・4人22.4・5人26.6m3
  • 平均より大きく多いなら:先に水漏れを確かめる(家中の水を止めてメーターのパイロットを見る)
  • 平均くらいなら:お風呂・トイレ・洗濯の順に、上の表の方法から選ぶ
  • 一人暮らしで平均くらいなら:水の量より、お湯のガス代・電気代を見直す

節約を始める前に、検針票の使用水量(m3)を確かめましょう。平均より大きく多いなら、節約より先に水漏れや使い方の変化を疑ったほうが近道です。トイレの便器に水が流れ続けているだけで、1か月に約20m3が漏れることもあります(東京都水道局)。漏れの確かめ方と金額は水漏れの水道代、高くなった原因の見分け方は水道代が高い原因でまとめています。

平均くらいの使用量なら、使う量の多いお風呂・トイレ・洗濯から見直すのが効果的です。人数ごとの水道代の平均は水道代の平均(世帯人数別)、2か月分の請求の見方は水道代はなぜ2か月に1回?で確かめられます。

よくある質問

Q1. 水道代の節約で、いちばん効果があるのは?

A. 家庭の水の43%を使うお風呂と、20%を使うトイレです。お金をかけずにできる方法では、お風呂の残り湯を洗濯に使うのが効果が大きく、東京23区の4人家族で年約1万円の計算です。古いトイレを使っているなら、節水型への取り替えで年約1.6万円下がる計算になります(工事費は別)。

Q2. 湯船とシャワー、水道代の節約になるのはどっち?

A. 湯船1杯(約200L)は、シャワー(1分約12L)の約17分にあたります。1人がシャワーを10分ほどで済ませるならシャワーのほうが水は少なく、家族が続けて入るなら湯船にためたほうが少なくなることがあります。くわしくはお風呂1回の水道代で計算しています。

Q3. 節水シャワーヘッドは効果がある?

A. 水の出る量をしぼる仕組みなので、同じ時間浴びれば水は減ります。節水の割合は商品ごとに違うので、商品の表示で確かめてください。お湯の量も減るので、ガス代・電気代も下がります。ただし浴びる時間が長くなると、効果は小さくなります。

Q4. 4人家族で水道代を2か月で1,000円下げるには?

A. 東京23区の料金では、4人家族の使用量の近くで1m3減らすと約333円下がるので、2か月で約3m3(1か月約1.5m3)減らせば約1,000円です。家族全員がシャワーを1日1分短くすると1か月約1.4m3なので、ほぼこれにあたります。

まとめ:水道代の節約は、お風呂とトイレから。一人暮らしはお湯の節約を

  • 家庭の水の使い道は、お風呂43%・トイレ20%・洗濯16%・炊事15%・洗面その他6%(東京都水道局)
  • 東京23区の4人家族では、残り湯の洗濯への再利用で年約1.05万円、シャワーを1人1日1分短くして年約5,800円
  • 食洗機の水は手洗いの約7分の1。毎日使えば4人家族で年約7,800円の水道代の差(電気代は別)
  • 一人暮らしは水道代の約96%が使わなくてもかかる分で、水を1割減らしても月約30円。お湯の節約のほうが効果的
  • 元栓を半分閉めても料金は減らない。トイレのタンクにペットボトルは入れない

8都市の水道料・下水道料の毎月の動きは光熱費ウォッチで確かめられます。

くらたのひとこと:一人暮らしだと、水道代はほとんど基本料金なんだね。水をがまんするより、お湯の使い方を見直すほうが光熱費は下がりそうだよ。

この記事の情報は2026年10月25日時点のものです。主な出典: 東京都水道局「水の上手な使い方」「水道料金・下水道料金の計算方法(23区)」、パナソニック「食器洗い乾燥機 NP-TZ500」、TOTO「ニュースリリース(2016年7月25日)」、杉戸町「メーターボックス内の止水栓について」、東京都下水道局の排水設備の案内資料。金額は東京23区の料金表で計算した目安で、料金表は市町村ごとに違います。特定の商品をすすめるものではありません。

タグ: 水道代節約光熱費家計

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