水道代の請求が2か月に1回なのは、水道メーターの検針と請求のたびにかかる人件費や郵送費を減らし、水道料金を抑えるためです(仙台市水道局・さいたま市水道局)。ただし周期は市町村の水道局ごとに決まっていて、主な8都市でも、大阪市は毎月の検針・毎月の請求、那覇市は2か月ごとの検針で毎月の請求と違います。この記事では、各水道局の公式の案内と当サイトの光熱費データをもとに、請求のしくみと届く時期、引き落とし日をまとめます。
| 疑問 | 水道局の説明 |
|---|---|
| なぜ2か月に1回? | 検針と請求には1回ごとに人件費や郵送費がかかる。その経費を減らして料金を抑えるため、検針を2か月に1回にし、請求も2か月に1回にしている(仙台市・さいたま市) |
| 2か月分だと高くなる? | 東京都・那覇市は、2か月分の水量を半分にして1か月分ずつ料金を計算する。まとめて請求しても、1か月ごとに払うのと同じ計算 |
| 検針日は選べる? | 東京都は、検針の基準日は効率を考えて決めるので、自分では選べない。次の検針予定日は検針票に書いてある |
水道メーターの検針は、料金を計算するためだけでなく、漏水がないかを確かめる役目もあります。仙台市水道局とさいたま市水道局は、その検針と請求には1回ごとに人件費や郵送費がかかるので、検針を2か月に1回にして経費を減らし、水道料金を抑えていると説明しています。
2か月分をまとめて請求されると高く感じますが、料金そのものが割高になるわけではありません。東京都水道局は、2か月分の使用水量を半分にして1か月分ずつ料金を計算すると定めています(水量に端数が出たら一方の月に寄せる)。那覇市も2か月分の水量を2等分して1か月ごとの料金を決めています。2か月分の請求額を半分にすると、1か月分の目安になります。
| 都市 | 検針 | 請求 | 2か月分の目安 (月20m3×2) |
|---|---|---|---|
| 札幌市 | 2か月ごと(一部の地域は毎月) | 2か月ごと | 10,098円 |
| 仙台市 | 2か月ごと(奇数月か偶数月) | 2か月ごと | 10,940円 |
| 東京23区 | 2か月ごと | 検針のたび(2か月ごと) | 9,086円 |
| 名古屋市 | 原則2か月ごと(偶数月か奇数月) | 2か月分をまとめて | 8,932円 |
| 大阪市 | 毎月 | 毎月 | 6,776円 |
| 広島市 | 2か月ごと | 2か月分 | 9,316円 |
| 福岡市 | 2か月ごと(奇数月か偶数月) | 検針のたび(2か月ごと) | 10,956円 |
| 那覇市 | 2か月ごと(東地区は偶数月・西地区は奇数月) | 毎月 | 9,112円 |
主な8都市のうち6都市は、検針も請求も2か月ごとでした。大阪市は毎月、地域ごとに決められた日に検針し、毎月請求しています。那覇市は検針は2か月ごとですが、2か月分の水量を半分にして、料金は毎月請求しています。同じ「2か月ごと」の都市でも、地区によって偶数月に検針する家と奇数月に検針する家があります。
当サイトで集計している総務省の小売物価統計では、1か月20m3(3〜4人家族くらいの量)を使ったときの2026年9月の水道代(水道+下水道)は、2か月分にすると大阪市の6,776円から福岡市の10,956円まででした。手元の請求額と比べるときは、検針票の使用水量(m3)と、何か月分の請求かを確かめてください。人数ごとの平均は水道代の平均(世帯人数別)、地域ごとの違いは水道代が高い地域・安い地域でまとめています。
| 流れ | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 1. 検針 | 検針員がメーターを読み、「使用水量のお知らせ(検針票)」をポストに入れる | 福岡市:8月の検針分は、6月の検針日から8月の検針日までの水量 |
| 2. 請求書が届く | 払込票(納入通知書)で払う人に、請求書が送られる | 仙台市:検針の約2週間後に送付 |
| 3. 支払期限 | 請求書の期限までに払う。口座振替は決まった日に引き落とし | 東京都:請求書の発送から10日/福岡市:検針日により検針月の28日、翌月8日、翌月18日 |
2か月ごとの地域では、検針のときに「使用水量のお知らせ」が届き、払込票で払う人にはその後に請求書が届きます。請求されるのは、前回の検針日から今回の検針日までの約2か月分です。たとえば福岡市で8月に検針した家なら、6月の検針日から8月の検針日までに使った分が請求されます。請求書が届くまでの日数は、仙台市では検針の約2週間後です。
このため、水道代は使ってから1〜2か月ほど後に請求されると考えておくとよいでしょう。那覇市は「請求はその月分の2か月後」と案内しています。夏に水を多く使った分は、秋の請求に出てくることになります。
| 水道局 | 引き落としの日 |
|---|---|
| 東京都 | 決められた日。「口座振替日指定サービス」を申し込むと偶数日から選べる |
| 神奈川県営水道 | 6日・16日・26日から選べる(休みの日なら次の営業日) |
| 名古屋市 | 検針日に応じて、検針の月かその翌月 |
| 那覇市 | 毎月5日(引き落とせなかった人は20日に再振替) |
引き落とし日は水道局ごとに違い、自分の日付は検針票の「口座振替予定日」などの欄に書かれています。2か月ごとの地域では、引き落としも2か月に1回なので、通帳やカードの明細に水道代が出ない月があっても、ふつうは心配いりません。クレジットカード払いは、カード会社の締め日の関係で、2か月ごとの検針でも請求月が続いたり、2か月以上あいたりすることがあります(仙台市)。
請求書が来ないときは、まず自分の払い方を確かめます。口座振替やクレジットカード払いの人には、払込票の請求書は届かず、検針のときの「使用水量のお知らせ」や、ウェブの明細で金額を確かめる形になります。札幌市のように、積雪などでメーターを見られないときは、前回までの水量から推定して請求し、次の検針で精算する水道局もあります。
上のどれにも当てはまらず、前回の請求から2か月以上たっても何も届かないときは、検針票や水道局のホームページにあるお客さまセンターに問い合わせてください。払い忘れたまま期限が過ぎていた場合の払い方は、水道代を払い忘れたらでまとめています。
A. 東京都や那覇市は、2か月分の水量を半分にして1か月ずつ計算するので、まとめて払っても高くなりません。神奈川県営水道のように、基本料金や水量の段階を2か月分で決めた料金表(基本料金は2か月で8m3まで)で計算する水道局もあります。
A. 検針や請求の周期は水道局が地域ごとに決めていて、東京都は検針の基準日を自分で選べないとしています。毎月払いにしたいときは、住んでいる市町村の水道局に問い合わせてください。家計の管理のためなら、2か月分の請求額を半分にして毎月の予算に入れておく方法もあります。
A. 水道局ごとに違います。名古屋市は、使い始めや使い終わりが検針期間の途中のときや、使った期間が2か月以内のときは、使った期間に応じて0.5か月単位で計算します。引っ越しの前後は、使用開始・中止の手続きを忘れずにしましょう。
A. 検針の日数の違い(検針日は休日や天候で前後することがあり、同じ2か月分でも日数が変わる)や、季節による使用量の違い、料金の改定や減額の終了などが考えられます。使用水量(m3)を前の年の同じ時期と比べると原因が分かりやすく、くわしくは水道代が高い原因でまとめています。
8都市の水道料・下水道料の毎月の動きは光熱費ウォッチで確かめられます。
この記事の情報は2026年10月25日時点のものです。主な出典: 仙台市水道局「よくある質問Q&A(水道料金)」、さいたま市水道局「よくある質問」、東京都水道局「水道料金・下水道料金の計算方法(23区)」「ご使用上の主な定め」「よくある質問」、大阪市水道局「水道メータの検針について」「お客さま専用サイト(マイページ)」、名古屋市上下水道局「上下水道料金のお支払い方法」「ご使用期間が2か月以内の上下水道料金」、札幌市水道局「水道メーターの検針」、広島市水道局「水道料金等の計算方法(2か月料金)」、福岡市水道局「検針からご請求まで」、那覇市上下水道局「水道料金の説明」「水道のご使用についての主な定め」、神奈川県営水道「よくある質問(料金)」、総務省統計局「小売物価統計調査」。検針・請求の決まりは水道局ごとに違います。