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水道代、
住む街でこんなに違う
県庁所在市で最大約2.3倍(1か月20m3)
家計解説

水道代が高い地域・安い地域は?県庁所在市で最大2.3倍・値上げの理由

公開 2026.10.22読了 約15分
こんな疑問を持つ方へ
・水道代が高い地域・安い地域はどこ? ランキングは?
・東京・大阪・札幌の水道代は、全国と比べて高い?
・水道代の値上げが続いているのはなぜ? どこが上がった?
・基本料金や下水道代は、どういうしくみ?

総務省の小売物価統計で、1か月20m3使ったときの水道代(水道+下水道)を47都道府県の県庁所在市で比べると、いちばん高いのは長崎市の7,815円、いちばん安いのは大阪市の3,388円で、約2.3倍の差がありました。この記事では、当サイトで統計を集計し直し、一時的な減額を除いた通常の料金でランキングを作りました。2024年以降に値上げした市と、値上げの理由もまとめます。主要8都市の毎月の水道料は光熱費ウォッチで追っています。

水道代が高い地域・安い地域は?(県庁所在市・1か月20m3)

水道代が高い・安い県庁所在市(水道+下水道・1か月20m3・税込)
順位市水道下水道合計
1長崎市4,515円3,300円7,815円
2長野市3,630円3,534円7,164円
3山形市3,509円3,355円6,864円
4佐賀市3,520円3,168円6,688円
5松江市3,597円3,080円6,677円
43広島市2,398円2,260円4,658円
44東京23区2,475円2,068円4,543円
45名古屋市2,552円1,914円4,466円
46鹿児島市2,585円1,837円4,422円
47大阪市2,112円1,276円3,388円
出典: 総務省統計局「小売物価統計調査」(水道料・下水道料、1か月20m3を使った場合の税込月額)から当サイト集計。基本料金の一時的な減額・無償化を除くため、2025年9月〜2026年8月でいちばん高い月の値を通常の料金とした

47の県庁所在市の平均は月5,691円でした。高いのは長崎市・長野市・山形市・佐賀市・松江市で、どこも月6,600円以上です。安いのは大阪市・鹿児島市・名古屋市・東京23区・広島市で、大都市が多く入っています。いちばん高い長崎市といちばん安い大阪市の差は月4,427円、1年では約5.3万円になります。

1か月20m3は、3〜4人家族の使用量に近い量です(東京都水道局の調査で3人18.5m3・4人22.4m3)。一人暮らしの使用量(約8m3)では、基本料金の割合が大きくなるため、地域の差の出方は変わります。

市町村まで広げると、差はもっと大きい

県庁所在市以外も含めると、差はさらに広がります。日本水道協会の水道料金表(2019年版)をもとにした民間の集計では、水道だけ(下水道を含まない・口径13mm・20m3)で、全国でいちばん高い北海道夕張市が月6,841円、いちばん安い兵庫県赤穂市が月853円で、約8倍の差と紹介されています。その後に料金を改定した市町村もあるので、最新の金額はそれぞれの水道局の料金表で確かめてください。

【データ】47都道府県庁所在市の水道代ランキング

47都道府県庁所在市の水道代(水道+下水道・1か月20m3)
47都道府県庁所在市の水道代(水道+下水道・1か月20m3・税込・減額のない月の料金)0円2,000円4,000円6,000円8,000円長崎市7,815円長野市7,164円山形市6,864円佐賀市6,688円松江市6,677円福島市6,578円松山市6,555円山口市6,457円新潟市6,281円盛岡市6,267円富山市6,218円高松市6,212円大分市6,187円宮崎市6,147円和歌山市6,109円秋田市5,973円水戸市5,904円岡山市5,893円岐阜市5,885円青森市5,836円静岡市5,824円さいたま市5,748円高知市5,735円大津市5,703円甲府市5,659円奈良市5,621円千葉市5,599円徳島市5,583円津市5,566円宇都宮市5,555円前橋市5,527円福岡市5,478円仙台市5,470円鳥取市5,407円金沢市5,148円札幌市5,049円横浜市5,046円京都市5,027円那覇市5,000円熊本市4,986円福井市4,873円神戸市4,686円広島市4,658円東京23区4,543円名古屋市4,466円鹿児島市4,422円大阪市3,388円
出典: 総務省統計局「小売物価統計調査」(2025年9月〜2026年8月)から当サイト集計。減額のない月の料金。那覇市は2026年4月にも段階的な改定があり、減額中のため実際の通常料金はこれより高い可能性がある

全体を並べると、月6,000円を超える市が15市、月5,000円未満が8市でした。地方別にはっきりした傾向は見えにくく、同じ九州でも長崎市(1位・7,815円)と鹿児島市(46位・4,422円)では約1.8倍違います。水道代は県ではなく、市町村(水道局)ごとに決まるためです。

水道と下水道の内訳も市によって違います。札幌市は水道が3,652円と全国3番目に高い一方、下水道は1,397円と2番目に安くなっていました。47市のうち20市は、水道より下水道のほうが高い市です。

東京・大阪・札幌の水道代は?主要8都市の比較

主要8都市の水道代(水道+下水道・1か月20m3・税込)
都市水道下水道合計47市の順位1年分
福岡市2,827円2,651円5,478円32位約6.6万円
仙台市3,553円1,917円5,470円33位約6.6万円
札幌市3,652円1,397円5,049円36位約6.1万円
那覇市3,359円1,641円5,000円39位約6.0万円
広島市2,398円2,260円4,658円43位約5.6万円
東京23区2,475円2,068円4,543円44位約5.5万円
名古屋市2,552円1,914円4,466円45位約5.4万円
大阪市2,112円1,276円3,388円47位約4.1万円
出典: 総務省統計局「小売物価統計調査」から当サイト集計(減額のない月の料金)。1年分は月額×12

主要8都市は、どれも47市の平均(月5,691円)より安くなっていました。東京23区は月4,543円で44位、大阪市は月3,388円で47市のなかでいちばん安い市です。大阪市は水道(2,112円)も下水道(1,276円)も安く、長崎市と比べると1年で約5.3万円の差です。

東京23区の金額は口径13mmの料金にあたり、口径20mmなら水道は2,816円になります(東京都水道局の料金表で計算)。また東京都は2026年の夏に家庭用の基本料金を4か月無償にしたので、その期間の請求はこの表より安くなっています。8都市の毎月の金額は光熱費ウォッチで確かめられます。

なぜ地域によって水道代が違う?

水道代が高くなりやすい地域・安くなりやすい地域
違いが出るところ高くなりやすい安くなりやすい
水源・浄水水源が遠い・ダムや高度な浄水処理が必要近くにきれいな川や地下水がある
地形山や坂が多く、ポンプで水を送る平らで、自然の流れで送れる
人口と町の広がり人が少なく、水道管が長い人口が多く、1人あたりの管が短い
施設の古さ・投資更新や耐震化の工事が重なる時期過去の投資の返済が少ない
総務省「水道事業及び下水道事業の現状と課題」(2024年9月)などをもとに当サイト作成

水道は市町村などが運営し、かかる費用をおもに水道料金で賄うしくみです。そのため、水源から家までの距離、浄水にかかる手間、地形、人口の多さで、1m3あたりの費用が変わり、それが料金に表れます。総務省は、自然条件などで建設費が割高になり、高い料金にせざるを得ない水道事業に対して、料金の差を縮めるための財政支援も行っています。

人口が多い大都市は、同じ水道管を使う人が多いので1人あたりの費用を抑えやすくなります。家計調査の一人暮らしの水道代でも、大都市が月1,904円、小都市・町村が月2,566円で、小さな市町村ほど高い傾向がありました(2023〜2025年の3年平均。一人暮らしの水道代の平均)。

【データ】水道代の値上げ:2024年以降、県庁所在市の18市で上がった

2024年1月〜2026年8月に水道代が上がった県庁所在市(水道+下水道・1か月20m3)
市統計に表れた月(上がったもの)2023年改定後上がった額率
千葉市2024年4月 下水道、2026年4月 水道・下水道4,725円5,599円+874円+18.5%
盛岡市2025年5月 下水道5,345円6,267円+922円+17.2%
富山市2026年5月 水道・下水道5,390円6,218円+828円+15.4%
宮崎市2025年4月 水道・下水道5,390円6,147円+757円+14.0%
高松市2026年6月 下水道5,476円6,212円+736円+13.4%
新潟市2025年1月 水道5,544円6,281円+737円+13.3%
前橋市2025年5月 水道、2026年5月 下水道4,895円5,527円+632円+12.9%
岐阜市2024年9月 下水道、2025年5月 水道5,318円5,885円+567円+10.7%
徳島市2026年5月 下水道5,054円5,583円+529円+10.5%
山口市2025年5月 水道・下水道5,945円6,457円+512円+8.6%
神戸市2024年11月 水道4,323円4,686円+363円+8.4%
静岡市2026年6月 水道・下水道5,384円5,824円+440円+8.2%
和歌山市2025年3月 水道5,669円6,109円+440円+7.8%
大分市2026年5月 下水道5,750円6,187円+437円+7.6%
那覇市2025年6月 水道4,682円5,000円+318円+6.8%
岡山市2024年3月 水道5,574円5,893円+319円+5.7%
名古屋市2025年10月 水道・下水道4,229円4,466円+237円+5.6%
甲府市2024年3月 水道5,368円5,659円+291円+5.4%
出典: 総務省統計局「小売物価統計調査」から当サイト集計。2023年はその年でいちばん高い月、改定後は2025年9月〜2026年8月でいちばん高い月の値(一時的な減額を除くため)。月は統計の値が上がった月で、各市の改定日(検針分・使用分)とずれることがある

当サイトで小売物価統計を集計すると、2024年1月〜2026年8月に通常の水道代(1か月20m3)が上がった県庁所在市は47市のうち18市でした。上がった額は平均で月552円、率では平均10.6%です。千葉市・盛岡市・富山市は15%以上の値上げで、1か月20m3使う家庭なら1年で約1万円の負担増にあたります。

期間を2015年からに広げると、47市の平均は月5,215円から5,691円へ9.1%上がっていました(この間の消費税の8%→10%の引き上げ分は約1.9%)。値上げは一部の市だけでなく、多くの地域で続いています。

水道代の値上げはなぜ?

総務省の資料(2024年9月)によると、水道事業の料金収入は、人口減少や節水型の暮らしへの移行で減少傾向にあります。家庭などで使われる水の量(有収水量)は1998年をピークに減っています。一方で、高度経済成長期に整えた水道管の老朽化が進み、法定耐用年数(40年)を超えた管の割合は年々上がっています。2021年度の更新のペースでは、すべての管路を更新するのに約150年かかる計算です。

下水道も同じで、標準耐用年数(50年)を過ぎた下水道管は約3万km(全体の約7%)あり、20年後には約20万km(約40%)に増えるとされています(国土交通省)。使う人と水の量が減る一方で、古くなった管や施設の更新・耐震化にお金がかかることが、値上げの主な理由です。

水道代の基本料金と下水道代のしくみ

水道代の内訳の例(東京23区・口径13mm・1か月20m3・税込)
項目中身金額
水道の基本料金口径13mmの基本料金(5m3までの使用を含む)946円
水道の従量料金6〜20m3の使った分1,529円
下水道の基本の部分8m3までの定額616円
下水道の従量の部分9〜20m3の流した分1,452円
合計水道2,475円+下水道2,068円4,543円
当サイト計算。東京都水道局「水道料金・下水道料金の計算方法(23区)」の料金表から(それぞれ×1.10・1円未満切り捨て)

水道代は、使わなくてもかかる基本料金と、使った量に応じた従量料金の合計です。基本料金はメーターの口径(13mm・20mm・25mmなど)で決まり、東京23区のように一定の量(基本水量)までを含む市町村もあります。従量料金は、使う量が多いほど1m3の単価が上がる段階制の市町村が多くなっています。

下水道代(下水道使用料)は、流した水の量を水道の使用量と同じとみなして計算するのが一般的です(東京23区もこの方式)。多くの地域では水道料金と一緒に請求されるので、検針票の「水道料金」と「下水道料金」の合計が水道代になります。下水道が通っていない地域では下水道料金はかかりませんが、浄化槽の点検や清掃の費用が別にかかります。

よくある質問

Q1. 水道代が日本一高いのはどこ?

A. 県庁所在市(水道+下水道・20m3)では長崎市の月7,815円がいちばん高い結果でした(小売物価統計・2026年)。全国の市町村の水道だけで比べた民間の集計(2019年版の料金表)では、北海道夕張市が月6,841円で最も高いと紹介されています。

Q2. 水道代が安い地域はどこ?

A. 県庁所在市では大阪市(月3,388円)、鹿児島市(4,422円)、名古屋市(4,466円)、東京23区(4,543円)、広島市(4,658円)の順に安くなっていました。人口の多い大都市が多く入っています。

Q3. 引っ越し先の水道代を比べるには?

A. 引っ越し先の市町村(水道局)のホームページで、料金表か早見表を見て、同じ使用量(家族の人数の目安。4人なら1か月約22m3)の金額を出して比べます。下水道料金も合わせて比べてください。人数ごとの目安は水道代の平均(世帯人数別)にあります。

Q4. 水道代はこれからも上がる?

A. 当サイトでは先行きの予想はしていません。料金の改定は市町村ごとに議会で決まり、多くの場合は実施の数か月前から水道局のホームページや広報で知らされます。気になるときは、住んでいる市町村の水道局の「料金改定」のお知らせを確かめてください。

まとめ:水道代は住む市町村で決まる。県庁所在市でも約2.3倍の差

  • 県庁所在市の水道代(水道+下水道・20m3)は、長崎市7,815円が最高、大阪市3,388円が最低で約2.3倍
  • 47市の平均は月5,691円。東京23区は4,543円で44位、札幌市は5,049円で36位
  • 差が出るのは、水源・浄水・地形・人口の多さ・施設の古さが市町村ごとに違うから
  • 2024年以降、県庁所在市の18市で値上げ(平均+10.6%)。理由は収入の減少と管の老朽化・耐震化
  • 水道代は基本料金+従量料金。下水道代は水道の使用量で計算され、一緒に請求されることが多い

主要8都市の水道料・下水道料の毎月の動きは光熱費ウォッチ、急に高くなったときの確かめ方は水道代が高い原因でまとめています。

くらたのひとこと:水道代は県じゃなくて市町村で決まるんだね。引っ越すときは、下水道も合わせた料金表を見比べてみよう。

この記事の情報は2026年10月22日時点のものです。主な出典: 総務省統計局「小売物価統計調査」「家計調査」、総務省「水道事業及び下水道事業の現状と課題」(2024年9月)、東京都水道局「水道料金・下水道料金の計算方法(23区)」「水の上手な使い方」、日本水道協会「水道料金表」(2019年版)をもとにした民間の集計。水道料金は市町村(水道局)ごとに決まり、改定されることがあります。料金の先行きを予想するものではありません。

タグ: 水道代値上げ地域差光熱費家計

この記事で使ったデータ

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大阪の水道料+下水道料(20m3)—
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