総務省の家計調査によると、一人暮らし(単身世帯)の水道代(上下水道料)の平均は月2,136円でした(2025年)。2か月に1回の請求なら約4,300円です。この記事では、家計調査の単身世帯のデータを当サイトで集計し直し、年齢・地域ごとの平均と、使用量から計算した料金の目安をまとめます。8都市の水道料・下水道料の動きは、当サイトの光熱費ウォッチで毎月追っています。
| 年齢 | 2025年(男女平均) | 男性 | 女性 | 3年平均(2023〜2025年) |
|---|---|---|---|---|
| 全体 | 2,136円 | 1,969円 | 2,280円 | 2,219円 |
| 34歳以下 | 1,341円 | 1,163円 | 1,577円 | 1,623円 |
| 35〜59歳 | 2,110円 | 2,105円 | 2,117円 | 2,231円 |
| 60歳以上 | 2,468円 | 2,374円 | 2,520円 | 2,450円 |
家計調査では、一人暮らしの水道代は2025年平均で月2,136円、1年に直すと約2.6万円でした。2015〜2025年の年平均は月2,092〜2,282円の間で、10年ほとんど変わっていません。月2,100〜2,300円がひとつの目安です。
季節による差も小さめです。2021〜2025年の5年分の四半期データを平均すると、いちばん高い10〜12月払いが月2,249円、いちばん低い4〜6月払いが月2,123円で、差は約6%でした。冬に夏の約1.8倍になるガス代(一人暮らしのガス代の平均)とは違い、水道代は1年を通してほぼ同じ金額です。
家計調査には大学生だけの区分はなく、いちばん近いのは「34歳以下」の単身世帯です。2025年の水道代は月1,341円、2023〜2025年の3年平均では月1,623円でした。年によって1,300円台から1,700円台まで振れるので、3年平均のほうが目安に向いています。
家計調査の平均は、調査に答えた世帯全体の平均です。水道代が家賃や共益費に含まれていて、水道代として別に払っていない人も入るため、自分で水道局に払っている人の請求より低めに出ることがあります。34歳以下の平均が特に低いのは、こうした部屋に住む人が多いことも一因と考えられます。
自分の請求と比べるときは、平均に加えて、次の節の「使用量から計算した料金」も見てください。
| 1か月の使用量 | 口径13mm(1か月) | 口径20mm(1か月) | 2か月の請求(13mm) | 2か月の請求(20mm) |
|---|---|---|---|---|
| 5m3 | 1,562円 | 1,903円 | 3,124円 | 3,806円 |
| 8m3(一人暮らしの平均) | 1,634円 | 1,975円 | 3,268円 | 3,950円 |
| 10m3 | 1,925円 | 2,266円 | 3,850円 | 4,532円 |
| 12m3 | 2,448円 | 2,789円 | 4,896円 | 5,578円 |
| 15m3 | 3,234円 | 3,575円 | 6,468円 | 7,150円 |
東京都水道局の調査では、一人暮らしの水の使用量は1か月8.1m3(8,100リットル)でした。東京23区の料金表で月8m3を計算すると、メーターの口径が13mmなら月1,634円、20mmなら月1,975円です。口径は、検針票(水道使用量のお知らせ)に書いてあります。
ポイントは、使用量が少ないと料金のほとんどが「使わなくてもかかる部分」になることです。東京23区では、水道は5m3まで基本料金だけ、下水道は8m3まで定額です。口径20mmで月8m3の場合、1,975円のうち約96%は使用量に関係なくかかる金額でした。一人暮らしで節水しても水道代が下がりにくいのは、このためです。
| 使い道 | 割合 | 月8.1m3に当てはめると |
|---|---|---|
| お風呂 | 43% | 約3,500リットル |
| トイレ | 20% | 約1,600リットル |
| 洗濯 | 16% | 約1,300リットル |
| 炊事 | 15% | 約1,200リットル |
| 洗面・その他 | 6% | 約500リットル |
家庭の水の4割以上はお風呂で使われています。一人暮らしでも、シャワーを長く出しっぱなしにする人や毎日湯船にお湯をためる人は、平均の8m3を超えやすくなります。シャワーは3分で約36リットル使う目安です(東京都水道局)。
| 目安のもと | 1か月 | 2か月の請求 | 1年 |
|---|---|---|---|
| 家計調査の平均(2025年) | 2,136円 | 約4,300円 | 約2.6万円 |
| 家計調査・34歳以下(3年平均) | 1,623円 | 約3,200円 | 約1.9万円 |
| 東京23区・月8m3・口径13mm | 1,634円 | 3,268円 | 約2.0万円 |
| 東京23区・月8m3・口径20mm | 1,975円 | 3,950円 | 約2.4万円 |
東京都水道局のように、水道の検針と請求を2か月に1回まとめて行う水道局があります(毎月の水道局もあります)。2か月に1回の請求なら、一人暮らしで3,000〜4,500円くらいが目安です。検針票には2か月分の使用量が書かれているので、1か月の使用量はその半分で考えます。
東京都水道局は、2026年の夏に家庭用(口径13〜25mm)の水道の基本料金を4か月分無償にしました。対象の期間に届いた請求は、口径13mmで4か月分合計3,784円、20mmで5,148円安くなっています(下水道料金は対象外)。夏の請求だけを見て「安い」と比べないよう注意してください。
家計調査の単身世帯を地方別に見ると、一人暮らしの水道代がいちばん高いのは北海道・東北の月2,735円で、いちばん低い関東(月2,093円)より月640円ほど高くなっていました(2023〜2025年の3年平均)。都市の大きさ別では、大都市が月1,904円、小都市・町村が月2,566円で、町村のほうが3割以上高い結果です。
水道料金は市町村ごと(水道局ごと)に決めていて、人口が少なく水道管が長い地域ほど、1人あたりの費用が高くなりやすいとされています。引っ越し先の料金は、その市町村の水道局の料金表で確かめられます。8都市の水道料・下水道料(1か月20m3の場合)は光熱費ウォッチで見られます。
| 払い方 | しくみ | 使った量で変わる? | 確かめる書類 |
|---|---|---|---|
| 水道局に自分で払う | 部屋ごとのメーターを水道局が検針し、入居者に請求 | 変わる(基本料金+使った分) | 検針票・水道局の明細 |
| 家賃・共益費に込み/定額 | 建物全体のメーターで水道局が大家さんなどに請求し、入居者からは決まった額を集める | ふつうは変わらない(契約による) | 賃貸借契約書・重要事項説明書 |
アパートやマンションの中には、建物全体で1つの「親メーター」だけを水道局が検針し、所有者や管理者にまとめて請求している建物があります(札幌市水道局など)。この場合、大家さんが水道局に払った水道代を、入居者から定額や家賃込みで集めることになります。部屋ごとに検針する手間がいらないことが、水道代込み・定額になる主な理由です。
定額の場合、ふつうは使った量で金額は変わりません。ただし、契約書に「使用量が多い場合は精算する」などの決まりがある物件もあります。使いすぎが心配なときは、賃貸借契約書と重要事項説明書の水道代の項目を確かめ、わからなければ管理会社に聞くのが確実です。
比べる目安は、自分の使用量で計算した料金です。東京23区の料金で一人暮らしの平均(月8m3)なら月約1,600〜2,000円なので、定額がこれより高いか安いかで判断できます。ほかの地域では、その市町村の料金表で8m3の金額を出して比べてください。
A. 総務省の家計調査では、2025年平均で月2,136円です。2023〜2025年の3年平均は月2,219円でした。季節による差は小さく、1年を通してほぼ同じ金額です。
A. 東京23区の料金なら、2か月5,000円になるのは、口径13mmで2か月約25m3、20mmで約22m3使ったときです。一人暮らしの平均(2か月約16m3)の約1.4〜1.6倍なので、湯船の回数やシャワーの時間、トイレの水が流れ続けていないかを確かめてみましょう(水道代が高い原因)。ただし料金は地域で違うので、まず検針票の使用量(m3)で比べてください。
A. 東京都水道局の調査の1か月8.1m3を30日で割ると、1日約270リットルです。2リットルのペットボトルなら約135本分になります。
A. 家計調査の2025年平均では、一人暮らしの電気代は月7,337円、ガス代は月2,999円、水道代は月2,136円で、水道代がいちばん安くなっています。3つの比較は電気代・ガス代・水道代の平均でまとめています。
8都市の水道料・下水道料の毎月の動きは光熱費ウォッチ、家計全体の平均は家計簿の平均で確かめられます。
この記事の情報は2026年10月22日時点のものです。主な出典: 総務省統計局「家計調査」(家計収支編・単身世帯)、総務省統計局「小売物価統計調査」、東京都水道局「水道料金・下水道料金の計算方法(23区)」「水の上手な使い方」「水道料金の基本料金を無償とします」、札幌市水道局「集合住宅の各戸検針制度」。水道料金は市町村(水道局)ごとに違います。料金の先行きを予想したり、特定の物件や契約をすすめたりするものではありません。