総務省の家計調査によると、一人暮らし(単身世帯)のガス代の平均は月2,999円でした(2025年)。ただし季節の差が大きく、冬の請求(1〜3月払い)は夏の約1.8倍になります。この記事では、家計調査の単身世帯のデータを当サイトで集計し直し、年齢・季節・地域ごとの平均と、都市ガスとプロパンガスで請求がどう変わるかをまとめます。8都市のガス代の動きは、当サイトの光熱費ウォッチで毎月追っています。
| 年齢 | 2025年(男女平均) | 男性 | 女性 | 3年平均(2023〜2025年) |
|---|---|---|---|---|
| 全体 | 2,999円 | 2,745円 | 3,220円 | 3,138円 |
| 34歳以下 | 2,323円 | 2,146円 | 2,551円 | 2,610円 |
| 35〜59歳 | 3,139円 | 2,905円 | 3,491円 | 3,215円 |
| 60歳以上 | 3,202円 | 2,995円 | 3,315円 | 3,309円 |
家計調査では、一人暮らしのガス代は2025年平均で月2,999円、1年に直すと約3.6万円でした。2015年以降の年平均は月2,999〜3,359円の間で動いていて、2022〜2023年はガスの原料の値上がりで3,300円台まで上がりました。年による差があるので、月3,000円前後がひとつの目安です。
男女で比べると、一人暮らしのガス代は女性が男性より月500円ほど高くなっています(2025年)。年齢では、35歳以上は月3,100〜3,200円で、ほとんど差がありませんでした。
家計調査には大学生だけの区分はなく、いちばん近いのは「34歳以下」の単身世帯です。2025年のガス代は月2,323円、2023〜2025年の3年平均では月2,610円でした。外食が多く自炊が少ない人や、湯船につからずシャワーだけの人は、この金額より低くなることもあります。
ただし、一人暮らしの調査世帯は少なく、年齢で分けると年ごとの振れが大きくなります。34歳以下のガス代は、2019年の2,140円から2023年の3,143円まで、年によって1,000円ほど動いていました。
家計調査のガス代の平均には、オール電化の部屋のようにガス代が0円の世帯も含まれています。都市ガスとプロパンガスの家も混ざっています。2025年の一人暮らしの平均(2,999円)の内訳は、都市ガスが1,785円、プロパンガスが1,214円で、プロパンガスが約4割を占めていました。
このため、ガスを毎日使う一人暮らしの請求は、平均の2,999円より高くなるのがふつうです。実際の使用量から計算した金額は、このあとの都市ガスとプロパンの比較で確かめられます。
| 年 | 1〜3月払い(冬) | 4〜6月払い | 7〜9月払い(夏) | 10〜12月払い |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 3,562円 | 3,313円 | 2,275円 | 2,642円 |
| 2022年 | 3,892円 | 3,387円 | 2,345円 | 2,777円 |
| 2023年 | 4,430円 | 3,304円 | 2,140円 | 2,358円 |
| 2024年 | 3,884円 | 3,068円 | 2,209円 | 2,471円 |
| 2025年 | 3,941円 | 3,286円 | 2,048円 | 2,421円 |
| 2026年 | 3,608円 | 3,289円 | — | — |
一人暮らしのガス代がいちばん高いのは、1〜3月に支払う冬の請求です。2025年は月3,941円、2026年は月3,608円でした。いちばん安い夏の請求(7〜9月払い)は2025年が月2,048円で、冬は夏のほぼ2倍です。
冬にガス代が上がる主な理由は、お湯をつくるのにガスを多く使うことです。冬は水道の水が冷たいので、同じ温度のシャワーやお風呂にするにも多くのガスが要ります。ガスファンヒーターなどのガス暖房を使う部屋では、さらに上がります(ガスファンヒーターのガス代)。
1年だけでは、料金の値上がりや国の支援でゆがむことがあります。そこで当サイトで、2021〜2025年の5年分の四半期データを平均しました。一人暮らし全体のガス代は、冬の請求(1〜3月払い)が月3,942円、夏の請求(7〜9月払い)が月2,203円で、冬は夏の約1.8倍です。
同じ5年平均で、一人暮らしの電気代は冬が夏の約1.3倍でした。ガス代のほうが季節の差がずっと大きく、冬の3か月は夏より合計で約5,200円多くかかります。34歳以下は冬が夏の約1.4倍と差が小さく、35〜59歳は約1.9倍と大きくなっていました。家で過ごす時間や、湯船につかる回数の違いが表れていると考えられます。
| 使い方の目安 | 都市ガスの量 | 都市ガス(東京ガス) | プロパンの量(同じ熱) | プロパン(全国平均) |
|---|---|---|---|---|
| 集合住宅・年平均 | 15m3 | 3,773円 | 6.6m3 | 約7,200円 |
| 戸建て・年平均 | 20m3 | 4,727円 | 8.8m3 | 約8,900円 |
| 冬(1〜3月) | 30m3 | 6,488円 | 13.2m3 | 約12,200円 |
| 春・秋 | 16m3 | 3,964円 | 7.1m3 | 約7,600円 |
| 夏(7〜9月) | 9m3 | 2,627円 | 4.0m3 | — |
東京都の調査では、一人暮らしのガスの使用量は、集合住宅で月15m3でした。2026年11月検針分の東京ガスの単価で計算すると月3,773円です。冬は月30m3で6,488円、夏は月9m3で2,627円になります。家計調査の平均(2,999円)より高いのは、ガスを使わない世帯が平均に入っていないためです。
プロパンガス(LPガス)は、1m3あたりの熱量が都市ガスの2倍以上あるので、同じ使い方でも使用量(m3)は半分以下になります。それでも1m3の料金がずっと高いため、同じ使い方で比べると、プロパンは都市ガスの約1.9倍の金額でした。一人暮らしの集合住宅なら、都市ガスの月約3,800円に対してプロパンは月約7,200円です。
プロパンガスは料金を販売店が自由に決めるので、同じ地域でも会社によって単価が違います。石油情報センターの調査(2026年9月30日)では、1か月5m3の平均価格は関東で5,616円、北海道で7,094円でした。都市ガスの部屋に引っ越すとガス代は下がりやすい一方、プロパンの部屋は家賃が安めのこともあるので、家賃とガス代の合計で比べるのがおすすめです。地域別の料金と基本料金の違いはプロパンガスは都市ガスの何倍?でまとめています。
| 地方 | 2025年 | 3年平均(2023〜2025年) | 灯油など(2025年) |
|---|---|---|---|
| 北海道・東北 | 3,402円 | 3,206円 | 3,638円 |
| 関東 | 2,873円 | 3,154円 | 376円 |
| 北陸・東海 | 3,143円 | 3,208円 | 943円 |
| 近畿 | 3,246円 | 3,295円 | 498円 |
| 中国・四国 | 2,391円 | 2,811円 | 522円 |
| 九州・沖縄 | 2,982円 | 2,966円 | 427円 |
| (参考)大都市 | 2,893円 | 3,045円 | 487円 |
関東の一人暮らしのガス代は、2025年が月2,873円、3年平均で3,154円でした。全国平均とほぼ同じです。東京を含む大都市の平均も3年平均で3,045円で、都市の規模による差は小さめでした。地方ごとの金額は年による振れが大きいので、3年平均で比べるのが確かです。
北海道・東北の一人暮らしのガス代は、2025年が月3,402円と全国でいちばん高くなりました。それに加えて、暖房に使う灯油などの燃料代が月3,638円かかっていて、関東(376円)の約10倍です。北海道で一人暮らしをするなら、ガス代と灯油代を合わせた暖房と給湯の費用で見積もるのが現実的です。
家計調査の金額には、使い方の違いも混ざっています。当サイトの光熱費ウォッチで、同じ使い方をしたときの都市ガス代(総務省の小売物価統計・標準的な使用量での月額)を比べると、2026年8月は東京都区部が5,792円、那覇市が8,778円で、月2,986円の差がありました。都市ガスの料金も、ガス会社によって単価が違います。
| ガスの種類 | 1万円になる使用量 | 一人暮らしの冬(30m3)と比べると |
|---|---|---|
| 都市ガス(東京ガス) | 約50m3 | 約1.7倍。かなり多い |
| プロパン(全国平均) | 約10m3 | 都市ガスで約23m3分の熱。冬ならありうる |
| プロパン(関東) | 約11m3 | 都市ガスで約25m3分の熱 |
都市ガスの一人暮らしで月1万円は、使用量にすると約50m3です。東京都の調査の冬の平均(30m3)の約1.7倍で、家計調査の一人暮らしの冬の請求(5年平均3,942円)と比べると約2.5倍にあたります。ガス暖房を毎日長く使っていないのに1万円を超えたなら、使用量と明細を確かめましょう。
プロパンガスなら、月1万円は全国平均で約10m3です。冬に毎日湯船につかると、一人暮らしでも届くことがある金額です。プロパンで「高い」と感じたら、使用量より先に1m3あたりの単価と基本料金を確かめると、原因が見つかりやすくなります。
2026年は国の電気・ガス料金支援で、都市ガスは7月・9月使用分が1m3あたり14円、8月使用分が18円値引きされました(経済産業省)。東京ガスは、2026年11月検針分から政府の補助が終わると発表しています。一人暮らしで月15m3使う人なら、1m3あたり14円の値引きがなくなると月210円の差です。2026年10月19日時点で、それ以降の支援は発表されていません。
A. 総務省の家計調査では、2025年平均で月2,999円です。冬の請求(1〜3月払い)は月3,941円、夏の請求(7〜9月払い)は月2,048円でした(2025年)。この平均にはガスを使わない世帯も入っているので、ガスを毎日使う人はもう少し高くなります。
A. 東京都の調査(平成26年度)では、都市ガスの一人暮らしは集合住宅で月15m3、戸建てで月20m3でした。季節では冬が30m3、夏が9m3です。プロパンガスは熱量が大きいので、同じ使い方なら都市ガスの半分以下のm3になります。
A. 都市ガスなら約22m3分で、冬の請求なら一人暮らしでも珍しくない金額です。夏に5,000円なら、使用量を前の年と比べてみましょう。プロパンガスなら、全国平均の5m3の価格(5,984円)に届かない金額なので、一人暮らしではふつうの範囲です。
A. 家計調査の2025年平均では、一人暮らしの電気代は月7,337円、ガス代は月2,999円で、電気代が約2.4倍です。電気代の平均は一人暮らしの電気代の平均でまとめています。
下げる方法はガス代の節約、急に高くなったときの確かめ方はガス代が高いのはおかしい?、8都市の都市ガス代・プロパンガスの毎月の動きは光熱費ウォッチで確かめられます。
この記事の情報は2026年10月19日時点のものです。主な出典: 総務省統計局「家計調査」(家計収支編・単身世帯)、総務省統計局「小売物価統計調査」、東京ガス「原料費調整制度に基づく2026年11月検針分のガス料金について」(2026年9月29日)・「都市ガスの使用量・料金の平均はいくら?」(東京都環境局「平成26年度 東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査」を引用)、石油情報センター「LPガス一般小売価格」(2026年9月30日調査)、経済産業省「電気・ガス料金支援」。ガス料金の先行きを予想したり、特定のガス会社やプランをすすめたりするものではありません。