総務省の家計調査によると、一人暮らし(単身世帯)の電気代の平均は月7,337円でした(2025年)。年齢で差が大きく、34歳以下は4,569円、60歳以上は8,473円です。この記事では、家計調査の単身世帯のデータを当サイトで集計し直し、季節・年齢・地域ごとの平均と、自分の請求が高いかを判断する目安をまとめます。8都市の電気代は当サイトの光熱費ウォッチで毎月追っています。
| 年齢 | 男女平均 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 7,337円 | 7,168円 | 7,483円 |
| 34歳以下 | 4,569円 | 4,526円 | 4,617円 |
| 35〜59歳 | 7,291円 | 7,236円 | 7,372円 |
| 60歳以上 | 8,473円 | 8,812円 | 8,286円 |
| (うち65歳以上) | 8,525円 | 8,825円 | 8,371円 |
家計調査では、一人暮らしの電気代は2025年平均で月7,337円でした。1年に直すと約8.8万円です。2021年の5,482円と比べると約1.3倍になっていて、電気代の平均を調べた年が違うと金額の印象が大きく変わります。
年齢で比べると、一人暮らしの電気代は34歳以下が4,569円、60歳以上が8,473円で、2倍近い差があります。日中も家にいる時間が長いほど、冷暖房や照明を使う時間が長くなるためと考えられます。男女の差は、どの年齢でも数百円程度でした。
家計調査には大学生だけの区分はありません。いちばん近いのは「34歳以下」の単身世帯で、2025年の電気代は月4,569円でした。ただし、一人暮らしの調査世帯は二人以上の世帯より少なく、年齢で分けると年ごとの振れが大きくなります。2023〜2025年の3年平均では月4,828円で、月4,500〜5,000円くらいが34歳以下の目安です。
学生の一人暮らしでも、在宅の授業やアルバイトの時間帯で電気代は変わります。昼間に家で過ごすことが多い人は、35〜59歳の平均(7,291円)に近づくこともあります。
家計調査の電気代は平均値で公表されていて、中央値(金額の順に並べたときの真ん中の人の値)は公表されていません。平均は、電気代がとても高い人(オール電化の家や在宅時間の長い人)に引っ張られて高めに出やすい数字です。平均の7,337円より少し安いくらいの人が、実は多数派ということもあります。
| 年 | 1〜3月払い(冬) | 4〜6月払い | 7〜9月払い(夏) | 10〜12月払い |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 6,641円 | 4,990円 | 5,131円 | 5,200円 |
| 2022年 | 7,749円 | 6,333円 | 6,418円 | 6,557円 |
| 2023年 | 9,340円 | 5,486円 | 5,842円 | 5,833円 |
| 2024年 | 7,150円 | 5,839円 | 6,771円 | 6,356円 |
| 2025年 | 9,295円 | 6,743円 | 6,822円 | 6,704円 |
| 2026年 | 8,640円 | 6,465円 | — | — |
一人暮らしの電気代がいちばん高いのは、1〜3月に支払う冬の請求です。2025年は月9,295円、2026年は月8,640円でした。暖房を使い、日が短く照明をつける時間も長いためと考えられます。
夏の請求(7〜9月払い)は、2025年が月6,822円でした。冷房を使っても、一人暮らしの夏の電気代は冬ほどは上がりません。家計調査は支払った月で数えるので、8月に使った電気の代金は9月や10月の数字に入ることにも注意してください。
1年だけでは、料金の値上げや国の支援でゆがむことがあります。そこで当サイトで、2021〜2025年の5年分の四半期データを平均しました。一人暮らし全体では、冬の請求(1〜3月払い)が月8,035円、夏の請求(7〜9月払い)が月6,197円で、冬は夏の約1.3倍です。
冬と夏の差は月1,838円で、冬の3か月では約5,500円の差になります。34歳以下でも冬は月5,031円と、ほかの季節(3,500〜3,800円)より3割以上高くなっていました。冬の請求だけを見て「平均より高い」と驚かないよう、季節をそろえて比べるのが大切です。
| 地方 | 2025年 | 3年平均(2023〜2025年) | 灯油など(2025年) |
|---|---|---|---|
| 北海道・東北 | 7,847円 | 7,817円 | 3,638円 |
| 関東 | 7,009円 | 6,737円 | 376円 |
| 北陸・東海 | 7,777円 | 7,274円 | 943円 |
| 近畿 | 6,603円 | 6,434円 | 498円 |
| 中国・四国 | 8,767円 | 7,866円 | 522円 |
| 九州・沖縄 | 7,410円 | 6,399円 | 427円 |
| (参考)大都市 | 6,495円 | 6,322円 | 487円 |
関東の一人暮らしの電気代は、2025年が月7,009円、3年平均で6,737円でした。全国平均(7,337円)より少し低く、東京を含む大都市だけで見ると6,495円です。ワンルームなど部屋が小さく、冷暖房する広さが小さいことも影響していると考えられます。
北海道・東北の一人暮らしの電気代は、2025年が月7,847円でした。思ったほど高くないのは、暖房に灯油を使う家が多いためです。灯油などの燃料代が月3,638円あり、関東(376円)の約10倍でした。北海道では「電気代+灯油代」で比べる必要があります。
家計調査の金額は、使い方の違いも混ざっています。当サイトの光熱費ウォッチで、同じ使い方をしたときの電気代(総務省の小売物価統計・標準的な使用量での月額)を比べると、2026年8月は札幌が16,473円、東京都区部が13,368円で、札幌は東京の約1.23倍でした。電気料金の単価そのものが、地域によって違います。くわしくは主要8都市の電気代の比較で見ています。
| 1か月の使用量 | 20A | 30A | 40A |
|---|---|---|---|
| 100kWh | 3,654円 | 4,046円 | 4,438円 |
| 150kWh | 5,287円 | 5,679円 | 6,071円 |
| 200kWh | 7,052円 | 7,444円 | 7,836円 |
| 250kWh | 8,817円 | 9,209円 | 9,601円 |
| 300kWh | 10,582円 | 10,974円 | 11,366円 |
| 350kWh | 12,552円 | 12,944円 | 13,336円 |
一人暮らしの電気代が1万円かどうかは、金額より使用量(kWh)で判断するのが確かです。表の単価で計算すると、30Aの契約で1万円になるのは月約273kWh、1日あたり約9.1kWhです。一人暮らし全体の冬の請求の5年平均(8,035円)と比べると、1万円は約1.24倍にあたります。
冬の1〜2か月だけ1万円前後になるなら、寒い地域や在宅時間の長い人では珍しくない金額です。一方、春や秋にも1万円を超えるなら、使用量を前の年の同じ月と比べ、エアコンや古い冷蔵庫など電気を多く使う家電を確かめてみましょう。オール電化の部屋や、電気温水器のある部屋では、もっと高くなるのがふつうです。
東京電力や中部電力などのエリアでは、契約アンペア(同時に使える電気の量)で基本料金が決まります。東京電力によると、アンペア数は「100Wで1A」が目安で、電子レンジは15A、エアコンの暖房は最大20Aほどです。20Aの契約で電子レンジとエアコンの暖房を同時に使うと、ブレーカーが落ちることがあります。
| 契約アンペア | 2026年10月まで | 2026年11月から | 差 |
|---|---|---|---|
| 20A | 623.50円 | 784.12円 | +160.62円 |
| 30A | 935.25円 | 1,176.18円 | +240.93円 |
| 40A | 1,247.00円 | 1,568.24円 | +321.24円 |
20Aと30Aの基本料金の差は、2026年11月からの単価で月約392円、1年で約4,700円です。東京電力は、送配電網の利用料金(託送料金)の見直しを電気料金に反映するため、2026年11月1日から基本料金などを見直すと発表しています。平均モデル(30A・260kWh)では月9,307円から9,561円へ、254円の値上がりです。アンペアを下げるとブレーカーが落ちやすくなるので、同時に使う家電を数えてから決めましょう。
2026年は、国の電気・ガス料金支援で、7月・9月使用分が1kWhあたり3.5円、8月使用分が4.5円値引きされました(経済産業省・家庭向けの低圧)。2026年10月4日時点で、10月使用分以降の支援は発表されていません。月200kWh使う一人暮らしなら、1kWhあたり3.5円の支援は月700円の差になります。
一人暮らしの電気代を大きく左右するのは、冷暖房と給湯です。エアコンの使い方の見直しで足りないときは、契約アンペアや料金プランが暮らし方に合っているかを確かめてみましょう。電気代の計算は、当サイトのくらしの計算機でも試せます(電気の目安単価31円/kWh)。
A. 総務省の家計調査では、2025年平均で月7,337円です。冬の請求(1〜3月払い)は月9,295円、夏の請求(7〜9月払い)は月6,822円でした(2025年)。
A. 家電の目安に使われる単価(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価・31円/kWh)で割ると、月7,337円は約237kWhです。実際の単価は電力会社・プラン・月によって変わるので、あくまで目安です。
A. 一人暮らしの夏の請求の5年平均は月6,197円なので、1万円は約1.6倍です。在宅時間が長くエアコンを長く使う人でなければ、高めの金額といえます。使用量を前の年と比べてみましょう。
A. 家計調査の北海道・東北の一人暮らしの電気代は、2025年が月7,847円でした。暖房に灯油を使う家が多く、灯油などの燃料代が月3,638円かかっています。暖房を全部エアコンでまかなう部屋では、電気代がもっと高くなります。
家族の世帯の電気代は電気代の平均(2人・3人・4人家族)、8都市の電気代の毎月の動きは光熱費ウォッチで確かめられます。
この記事の情報は2026年10月4日時点のものです。主な出典: 総務省統計局「家計調査」(家計収支編・単身世帯)、総務省統計局「小売物価統計調査」、東京電力エナジーパートナー「託送料金見直しの当社電気料金への反映および供給条件の一部見直しならびに特定小売供給約款の変更届出について」(2026年9月29日)・「電気料金単価表(低圧)」・「主な電気機器のアンペアの目安」、経済産業省「2026年7月、8月及び9月使用分の電気・ガス料金支援」、全国家庭電気製品公正取引協議会「新電力料金目安単価」。電気料金の先行きを予想したり、特定の電力会社やプランをすすめたりするものではありません。