「うちの電気代は高い気がする」と感じても、ほかの街と比べる機会はなかなかありません。当サイトの光熱費データは、総務省の小売物価統計調査から、電気代・ガス代・水道料などの「標準的な使用量での月額」を主要8都市で毎月集計しています。2026年7月分の数字で、日本の主要8都市の電気代がどれだけ違うのかを確かめました。
日本の主要8都市の電気代を、同じ使い方をした場合の「標準的な使用量での月額」で比べると、2026年7月に最も高かったのは札幌の17,579円でした。最も安い大阪は12,696円で、札幌は大阪の1.38倍です。電気代は地域の電力会社ごとに料金が違うため、同じ使い方でもこれだけの差が出ます。
生活の言葉に直すと、札幌と大阪の差は月4,883円です。12か月分では58,596円になり、1年で約5.9万円の差にあたります。月4,883円は、東京の標準的な都市ガス代1か月分(6,111円)の8割に相当する金額です。
| 都市 | 2026年7月 | 1年前との差 | 2015年7月との差 | 大阪との差 |
|---|---|---|---|---|
| 札幌 | 17,579円 | +1.2% | +21.7% | +4,883円 |
| 那覇 | 14,852円 | −0.4% | +21.2% | +2,156円 |
| 東京(区部) | 14,606円 | −0.3% | +10.7% | +1,910円 |
| 仙台 | 14,437円 | −0.2% | +10.0% | +1,741円 |
| 名古屋 | 13,913円 | −0.8% | +11.3% | +1,217円 |
| 広島 | 13,366円 | +0.1% | +11.1% | +670円 |
| 福岡 | 13,034円 | +0.2% | +10.9% | +338円 |
| 大阪 | 12,696円 | +0.6% | −0.1% | — |
2番目に高いのは那覇の14,852円、3番目は東京(区部)の14,606円でした。8都市の平均は14,310円で、札幌だけが平均を3,000円以上上回っています。1年前の2025年7月と比べると、8都市とも動きはプラス1.2%からマイナス0.8%の間におさまり、この1年の変化は小さいままでした。
| 年(7月) | 最も高い都市 | 最も安い都市 | 差 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 2015年 | 札幌 14,444円 | 福岡 11,750円 | 2,694円 | 1.23倍 |
| 2019年 | 札幌 15,467円 | 福岡 12,323円 | 3,144円 | 1.26倍 |
| 2021年 | 札幌 15,514円 | 名古屋 12,075円 | 3,439円 | 1.28倍 |
| 2022年 | 札幌 17,839円 | 大阪 13,601円 | 4,238円 | 1.31倍 |
| 2023年 | 札幌 16,584円 | 大阪 9,703円 | 6,881円 | 1.71倍 |
| 2024年 | 札幌 19,250円 | 大阪 13,757円 | 5,493円 | 1.40倍 |
| 2025年 | 札幌 17,373円 | 大阪 12,615円 | 4,758円 | 1.38倍 |
| 2026年 | 札幌 17,579円 | 大阪 12,696円 | 4,883円 | 1.38倍 |
主要8都市の電気代の差は、2015年7月には2,694円でした。最も高い札幌(14,444円)と最も安い福岡(11,750円)の差で、倍率は1.23倍です。2026年7月の差4,883円は、この1.8倍にあたります。
11年間の変化を都市別に見ると、札幌は21.7%、那覇は21.2%上がりました。一方で大阪は12,707円から12,696円へと、8都市で唯一ほとんど変わっていません。この「上がった都市」と「変わらない都市」の違いが、差の広がりになっています。
なお、2023年7月の差6,881円(1.71倍)は例外的な年でした。2023年は電力会社によって料金の値上げをした会社としなかった会社に分かれ、大阪は9,703円と2015年以降で最も安い水準だったためです。翌2024年7月は札幌が19,250円で、8都市のうち5都市(札幌・仙台・大阪・広島・那覇)が2015年以降で最も高い月額でした。
都市ガス代は、那覇の9,254円が最も高く、東京(区部)の6,111円が最も安い結果でした。那覇は東京の1.51倍で、差は月3,143円です。1年前の2025年7月と比べると、都市ガス代は8都市すべてで下がっていました(マイナス1.2%からマイナス2.4%)。
プロパンガスは、8都市すべてで都市ガスより高い月額でした。東京は8,650円で都市ガスの1.42倍、月2,539円の差です。生活の言葉に直すと、東京でプロパンガスの家と都市ガスの家では1年で約3万円(30,468円)の差になります。差が最も小さいのは福岡で、月427円でした。
1年前との比較では、プロパンガスは8都市のうち7都市で上がり、東京のプラス10.4%(817円)が最大でした。下がったのは名古屋(マイナス6.4%)だけです。店頭で買う灯油(18Lあたり)は8都市すべてで上がり、仙台のプラス18.4%(386円)から名古屋のプラス8.3%(192円)まで、どの都市も1割前後の値上がりでした。灯油が最も高いのは那覇の2,831円です。
この記事は総務省統計局「小売物価統計調査」の2026年7月分(当サイトが2026年9月11日に取得)を集計したものです。金額はすべて国の調査基準にもとづく「標準的な使用量での月額」(モデル額)で、契約や使用量が違う実際の請求額とは異なります。電気代は各都市の地域の電力会社の料金にもとづくもので、政府の補助金がある月はその分を差し引いた金額です。都市ガス代・プロパンガス代も同様の月額、灯油は店頭価格(18Lあたり)です。「1年前」は2025年7月分、「2015年7月との差」は2015年7月分との比較です。この記事は情報提供を目的としたもので、料金の予想や、特定の地域・契約・燃料をすすめるものではありません。