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プロパンガスは
都市ガスの約1.9倍
地域別の料金・基本料金・値上がり・52市の割合
エネルギー解説

プロパンガスは都市ガスの何倍?同じ使い方で約1.9倍・基本料金と地域差

公開 2026.10.19読了 約14分
こんな疑問を持つ方へ
・プロパンガスは都市ガスより何倍くらい高い?
・プロパンのガス代の平均や、基本料金はいくら?
・北海道や沖縄など、地域でどれくらい違う?
・うちのプロパンは高すぎないか、どこで確かめればいい?

プロパンガス(LPガス)のガス代は、同じ使い方をすると都市ガスの約1.9倍です。プロパンは1m3あたりの熱量が都市ガスの約2.3倍あるので、使う量(m3)は少なくなりますが、1m3あたりの料金がそれ以上に高いためです。この記事では、石油情報センターのプロパンの価格と東京ガスの2026年11月検針分の料金をそろえて比べ、基本料金・値上がり・地域差を、総務省の家計調査や小売物価統計と合わせて当サイトで集計しました。

プロパンガスは都市ガスの何倍?同じ使い方で約1.9倍

プロパンガスと都市ガスを、同じ熱量にそろえて比べると
比べ方都市ガス(東京ガス)プロパン(全国平均)プロパンは
1m3あたりの熱量45MJ約102MJ約2.3倍
同じ熱(1MJ)あたりの料金約3.9円約7.1円約1.8倍
一人暮らし(都市ガス月15m3)3,773円約7,200円約1.9倍
2人暮らし(都市ガス月30m3)6,488円約12,200円約1.9倍
当サイト計算。都市ガスは東京ガス 一般料金(2026年11月検針分・20m3まではA表 基本909円+190.94円/m3、20〜80m3はB表 1,206円+176.09円/m3)。プロパンは石油情報センター「LPガス一般小売価格」(2026年9月30日調査・全国・基本料金込み)。1MJあたりは都市ガスB表の単位料金と、プロパンの10m3と20m3の価格の差から求めた1m3あたり726.6円で計算。使用量は東京都環境局「平成26年度 東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査」の月平均(東京ガスのコラムで引用)、プロパンは同じ熱量になる量(都市ガスの約0.44倍)で計算

ガス代を比べるときは、m3どうしではなく熱量をそろえるのがポイントです。都市ガスの1m3は45MJ、プロパンの1m3は約102MJで、同じお風呂を沸かすのに要るプロパンの量は都市ガスの約0.44倍です。そのうえで料金を比べると、2人暮らしの使い方(都市ガス月30m3)で都市ガスは6,488円、プロパンは全国平均で約12,200円になり、約1.9倍でした。

プロパンが高くなるのは、販売店が料金を自由に決める仕組みで、ボンベを家ごとに配送・交換する手間もかかるためです。都市ガスは導管で届けられ、大手の料金は原料費調整のルールが公表されています。同じ地域でも、プロパンは販売店によって単価が違います。

都市ガスのガス代の目安は?

東京ガスは、家庭1件の1か月あたりの平均使用量(2018〜2022年度の5年平均)の30m3を「標準家庭」としています。2026年11月検針分の料金では月6,488円です。都市ガスの料金はガス会社ごとに違い、当サイトの光熱費ウォッチで8都市の標準的な使用量の月額を毎月追っています(2026年8月は東京都区部5,792円、那覇市8,778円)。

プロパンのガス代の平均はいくら?地域別の料金表

地域別のプロパンガスの料金(1か月・基本料金込み・2026年9月30日調査)
地域5m310m320m32人暮らしの目安(13.2m3)都市ガス(6,488円)の
北海道7,094円11,672円20,256円約14,400円約2.2倍
東北6,471円10,785円18,945円約13,400円約2.1倍
関東5,616円9,254円16,273円約11,500円約1.8倍
中部5,948円9,700円16,863円約12,000円約1.9倍
近畿5,814円9,439円16,311円約11,700円約1.8倍
中国6,266円10,210円17,688円約12,600円約1.9倍
四国5,800円9,439円16,266円約11,600円約1.8倍
九州・沖縄5,955円9,734円16,730円約12,000円約1.8倍
全国5,984円9,815円17,081円約12,200円約1.9倍
出典: 石油情報センター「LPガス一般小売価格 速報」(2026年9月30日調査・基本料金と消費税込み)。2人暮らしの目安は、都市ガス月30m3と同じ熱量のプロパン13.2m3の料金を10m3と20m3の価格の間で比例配分した当サイト計算。都市ガスは東京ガスの2026年11月検針分(30m3)と比べた倍率。各地域の都市ガスの料金とは比べていない

石油情報センターの調査では、プロパンガスを1か月10m3使ったときの料金は、全国平均で9,815円でした。いちばん安い関東は9,254円、いちばん高い北海道は11,672円で、月2,418円の差があります。2人暮らしの使い方(13.2m3)にすると、関東で約11,500円、北海道で約14,400円です。

プロパンの請求書が届いたら、使用量(m3)を表に当てはめて、地域の平均と比べてみましょう。たとえば関東で10m3使って1万2,000円なら、地域の平均(9,254円)より約3割高いことになります。高めなら、次の基本料金と1m3あたりの単価を確かめます。

ガス代の基本料金とは?都市ガスとプロパンの違い

ガス代の基本料金と1m3あたりの料金
ガスの種類基本料金(1か月)1m3あたりの料金
都市ガス(東京ガス・月20m3まで)909円190.94円
都市ガス(東京ガス・月21〜80m3)1,206円176.09円
プロパン(関東・推計)約2,000円約700〜730円
プロパン(全国・推計)約2,150円約730〜770円
プロパン(北海道・推計)約2,500円約860〜920円
都市ガスは東京ガス「原料費調整制度に基づく2026年11月検針分のガス料金について」(2026年9月29日)。プロパンは石油情報センター(2026年9月30日調査)の5m3・10m3・20m3の料金の差から1m3あたりの料金を求め、5m3の料金から5m3分を引いて基本料金を逆算した当サイトの推計で、実際の料金は販売店ごとに違う

ガス代の基本料金は、ガスを使っても使わなくても毎月かかる定額の料金です。メーターやガス管の維持、検針などの費用にあたります。これに、使った量に応じた「従量料金(1m3あたりの料金×使用量)」を足したものが請求額です。

東京ガスの基本料金は、月20m3までなら909円です。プロパンは、石油情報センターの調査から逆算すると関東で約2,000円、北海道で約2,500円で、都市ガスの2倍以上の目安でした。使う量が少ない一人暮らしほど、基本料金の差が請求額に大きく効きます。

プロパンの料金表は「三部料金制」で確かめる

経済産業省の制度改正で、2025年4月2日から、プロパンガスの販売店には基本料金・従量料金・設備料金を分けて示す「三部料金制」が求められています。新しい契約では、エアコンなどガスと関係のない設備の費用をガス料金に入れることも禁止されました。料金表を見たことがなければ、契約している販売店に料金表を求めて、基本料金と1m3あたりの単価を確かめましょう。

プロパンガスは値上げしている?2026年の動き

8都市のプロパンガスの料金(1か月10m3・基本料金込み・2026年8月)
都市10m3の料金1年前と比べて5年前と比べて
札幌市10,857円+2.3%+5.5%
仙台市9,273円+3.7%+30.8%
東京都区部8,650円+10.4%+27.1%
名古屋市9,122円+5.5%+17.9%
大阪市8,145円+7.2%+32.0%
広島市10,271円+6.4%+27.4%
福岡市8,966円+8.0%+21.3%
那覇市9,898円+8.4%+25.6%
出典: 総務省統計局「小売物価統計調査」から当サイトの光熱費ウォッチで集計(2026年8月・各都市の調査価格)

プロパンガスは、ここ数年で値上がりが続いています。総務省の消費者物価指数では、2026年8月のプロパンガスは1年前より6.9%高く、5年前より23.1%高くなっていました。同じ月の都市ガス代は1年前より0.8%安く、プロパンだけが上がっている形です。

8都市の10m3の料金を見ると、2026年8月は札幌市が10,857円でいちばん高く、大阪市が8,145円でいちばん安くなっていました。東京都区部は1年で10.4%、大阪市は5年で32.0%上がっています。2026年夏の国の電気・ガス料金支援の値引きは、電気と都市ガスについて示されたもので(経済産業省)、プロパンの請求には同じ形では入っていません。

【データ】プロパンガスが多い街・少ない街:北海道・沖縄は?

ガス代のうちプロパンガスに払った割合(52市のうち上位10市と下位10市)
0%20%40%60%80%100%青森市81%(月2,332円)山形市74%(月3,173円)佐賀市74%(月2,689円)福井市70%(月2,059円)松山市70%(月2,596円)松江市68%(月2,747円)鳥取市64%(月2,245円)大分市64%(月2,520円)盛岡市61%(月3,206円)高知市60%(月3,508円)(全国)34%(月1,692円)横浜市10%(月600円)大津市10%(月491円)新潟市8%(月497円)千葉市5%(月240円)京都市4%(月233円)堺市4%(月234円)東京都区部2%(月113円)名古屋市2%(月121円)大阪市1%(月92円)神戸市1%(月56円)二人以上の世帯のガス代のうち、プロパンガスに払った割合(2023〜2025年平均・括弧はプロパンガスの月額)割合が高い10市割合が低い10市
出典: 総務省統計局「家計調査」(家計収支編・二人以上の世帯・品目分類・都道府県庁所在市及び政令指定都市別)の2023〜2025年の平均から当サイト集計。ガス代(都市ガス+プロパンガス)のうちプロパンガスの支出の割合で、プロパンを使う家の割合そのものではない

家計調査で、二人以上の世帯のガス代のうちプロパンガスに払った割合を、県庁所在市と政令指定都市の52市で比べました。いちばん高いのは青森市の81%で、山形市・佐賀市(74%)、福井市・松山市(70%)が続きます。52市のうち20市で、ガス代の半分以上がプロパンでした。

逆に、大阪市・神戸市(1%)、東京都区部・名古屋市(2%)などの大都市は、ガス代のほとんどが都市ガスです。都市ガスの導管が通っている地域が限られるため、地方の市ではプロパンの家が多くなっています。全国では、二人以上の世帯のガス代の約34%がプロパンでした。

北海道・沖縄のガス代は?

札幌市はガス代の54%、那覇市は56%がプロパンでした。札幌市の二人以上の世帯のガス代は月5,923円(2023〜2025年平均)で、全国(4,945円)より約1,000円高くなっています。プロパンの料金も、石油情報センターの地域別で北海道がいちばん高く(10m3で11,672円)、8都市でも札幌市が最高でした。沖縄は石油情報センターでは九州と合わせた地域で、10m3は9,734円です。那覇市は、都市ガスの標準的な使用量の料金も8都市でいちばん高い8,778円でした(2026年8月)。

よくある質問

Q1. プロパンガスの一人暮らしのガス代はいくら?

A. 都市ガスで月15m3使う一人暮らしと同じ使い方なら、プロパンで約6.6m3、全国平均で月約7,200円です(2026年9月30日の価格で計算)。くわしくは一人暮らしのガス代の平均でまとめています。

Q2. プロパンの家で、ガス代を下げるには?

A. 使い方では、お風呂の追い焚きやシャワーの時間を減らすのが効きます。プロパンは単価が高いので、同じ節約でも都市ガスの約1.8倍の金額になります。方法はガス代の節約で紹介しています。料金表で基本料金と単価を確かめることも大切です。

Q3. プロパンガスの1m3あたりの料金は?

A. 石油情報センターの2026年9月30日調査から計算すると、使う量を10m3から20m3に増やしたときの1m3あたりの増え方は、全国平均で約727円、関東で約702円、北海道で約858円でした。基本料金は別にかかります。

Q4. 都市ガスが高いのはどこ?

A. 当サイトの光熱費ウォッチ(小売物価統計)では、2026年8月の標準的な使用量の都市ガス代は、8都市のうち那覇市が8,778円でいちばん高く、東京都区部が5,792円でいちばん安くなっていました。

まとめ:プロパンは都市ガスの約1.9倍。基本料金と単価を確かめる

  • プロパンガスは、同じ使い方で都市ガスの約1.9倍(熱量をそろえた計算・2026年秋の単価)
  • 10m3の料金は全国平均9,815円。関東9,254円、北海道11,672円で月2,418円の差
  • プロパンの基本料金は推計で約2,000〜2,500円。都市ガス(909円)の2倍以上
  • 2026年8月のプロパンは1年前より6.9%高い(消費者物価)。都市ガスは0.8%安い
  • 青森市はガス代の81%がプロパン。52市のうち20市で半分以上がプロパン

8都市の都市ガス代・プロパンガスの毎月の動きは光熱費ウォッチ、急に高くなったときの確かめ方はガス代が高いのはおかしい?で確かめられます。

くらたのひとこと:プロパンは、m3じゃなくて熱でそろえて比べるのがコツなんだね。まずは料金表で基本料金と単価を見てみよう。

この記事の情報は2026年10月19日時点のものです。主な出典: 石油情報センター「LPガス一般小売価格 速報」(2026年9月30日調査)、東京ガス「原料費調整制度に基づく2026年11月検針分のガス料金について(東京地区等)」(2026年9月29日)・「都市ガスの使用量・料金の平均はいくら?」(東京都環境局「平成26年度 東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査」を引用)、総務省統計局「家計調査」「小売物価統計調査」「消費者物価指数」、経済産業省「電気・ガス料金支援」、液化石油ガス法施行規則の改正(2024年4月公布)。プロパンの基本料金・単価は公表価格からの推計です。ガス料金の先行きを予想したり、特定のガス会社をすすめたりするものではありません。

タグ: プロパンガス都市ガスガス代光熱費地域差

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