総務省の家計調査によると、ガス代の平均は2人暮らしで月4,663円、4人家族で月5,112円でした(2025年)。季節の差が大きく、いちばん高い3月の支払いは、いちばん安い9月の約2.3倍になります。この記事では、家計調査の世帯人数別・月別のデータを当サイトで集計し直し、ガスを使う家の使用量から計算した目安と合わせてまとめます。8都市のガス代の動きは、当サイトの光熱費ウォッチで毎月追っています。
| 世帯人数 | 2025年 | 3年平均(2023〜2025年) | 年間(2025年) |
|---|---|---|---|
| 1人(一人暮らし) | 2,999円 | 3,138円 | 約3.6万円 |
| 2人 | 4,663円 | 4,710円 | 約5.6万円 |
| 3人 | 5,096円 | 5,269円 | 約6.1万円 |
| 4人 | 5,112円 | 5,137円 | 約6.1万円 |
| 5人 | 4,877円 | 4,764円 | 約5.9万円 |
| 6人以上 | 5,361円 | 5,127円 | 約6.4万円 |
| (二人以上の平均) | 4,882円 | 4,945円 | 約5.9万円 |
家計調査では、2人暮らし(同棲・夫婦など)のガス代の平均は2025年で月4,663円、1年で約5.6万円でした。3人家族は月5,096円、4人家族は月5,112円、5人家族は月4,877円です。二人以上の世帯全体の平均は月4,882円でした。
二人以上の世帯のガス代の平均は、2015年の月5,660円から下がり、2022〜2023年に原料の値上がりで5,200円台まで戻りました。年による差があるので、3年平均も合わせて見ると目安がぶれにくくなります。
表を見ると、2人と4人の差は月449円しかありません。家計調査の平均には、オール電化の家のようにガス代が0円の世帯も含まれているためです。都市ガスとプロパンガスの家も混ざっていて、2025年の二人以上の世帯の平均(4,882円)の内訳は、都市ガスが3,173円、プロパンガスが1,710円でした。
ガスでお風呂を沸かし、料理もガスでする家では、人数が増えるほど使う量ははっきり増えます。「ガスを使う家」の目安は、次の使用量から計算した表で確かめられます。
| 世帯人数 | 戸建ての使用量 | 戸建てのガス代 | 集合住宅の使用量 | 集合住宅のガス代 |
|---|---|---|---|---|
| 1人 | 20m3 | 4,727円 | 15m3 | 3,773円 |
| 2人 | 37m3 | 7,721円 | 30m3 | 6,488円 |
| 3人 | 47m3 | 9,482円 | 40m3 | 8,249円 |
| 4人 | 57m3 | 11,243円 | 46m3 | 9,306円 |
東京都の調査によると、ガスを使う家の1か月の使用量は、2人暮らしの集合住宅で30m3、4人家族の戸建てで57m3でした。2026年11月検針分の東京ガスの単価で計算すると、2人の集合住宅は月6,488円、4人の戸建ては月11,243円になります。
同じ人数でも、戸建ては集合住宅より使用量が多く、4人家族では月約1,900円の差でした。部屋が広くガス暖房を使う家が多いことや、お風呂の湯船が大きいことなどが考えられます。東京ガスも、家庭1件の1か月あたりの平均使用量(2018〜2022年度の5年平均)の月30m3を「標準家庭」としています。
プロパンガス(LPガス)は1m3あたりの熱量が都市ガスの2倍以上あるので、同じ使い方なら使用量は半分以下になります。2人暮らしの集合住宅(都市ガス30m3)と同じ熱量は、プロパンで約13.2m3です。石油情報センターの調査(2026年9月30日・基本料金込み)で計算すると、全国平均で月約12,200円、関東で約11,500円、北海道で約14,400円でした。同じ使い方の都市ガス(6,488円)の約1.9倍です。
| 世帯人数 | 冬(1〜3月) | 春(4〜6月) | 夏(7〜9月) | 秋(10〜12月) |
|---|---|---|---|---|
| 1人 | 6,488円(30m3) | 3,964円 | 2,627円(9m3) | 3,964円 |
| 2人 | 11,067円(56m3) | 6,488円 | 4,345円(18m3) | 6,840円 |
| 3人 | 13,708円(71m3) | 8,425円 | 5,256円(23m3) | 8,073円 |
| 4人 | 14,764円(77m3) | 9,482円 | 6,488円(30m3) | 10,714円 |
ガスを使う家では、冬のガス代は夏の2倍以上になります。東京都の調査の使用量で計算すると、2人暮らしは冬が月11,067円、夏が月4,345円で、4人家族は冬が月14,764円、夏が月6,488円でした。冬は水道の水が冷たく、お湯をつくるのに多くのガスを使ううえ、ガス暖房を使う家もあるためです。
夏のガス代は、冷たい水をそれほど温めなくてよいので、1年でいちばん安くなります。夏だけを見て「ガス代はこのくらい」と予算を組むと、冬に驚くことになります。家計の予算は、1年の合計を12で割った金額で考えると安心です。
家計調査の月ごとのデータを、2021〜2025年の5年分で平均しました。4人世帯のガス代がいちばん高いのは3月の月7,328円、いちばん安いのは9月の月3,138円で、約2.3倍の差です。2人世帯も3月が月6,645円、9月が月2,899円で、同じ形でした。
家計調査は支払った月で数えるので、3月の金額はおおむね2月ごろに使ったガスの代金です。二人以上の世帯の平均では、1〜3月の支払いが7〜9月の約2倍でした。ガス代は11月ごろから上がり始め、4月まで高い状態が続きます。5年分の月別の合計は、2人世帯で年約5.6万円、4人世帯で年約6.2万円です。
家計調査の平均は、ガスを使わない家も入った「全体の平均」です。ガスでお湯をつくり、料理もする家なら、平均より高いのはふつうのことです。高いかどうかは、使用量(m3)と1m3あたりの単価で判断するのが確かです。急に高くなったときの確かめ方はガス代が高いのはおかしい?、下げる方法はガス代の節約、一人暮らしの目安は一人暮らしのガス代の平均でまとめています。
A. 家計調査の2025年の月平均を12倍すると、2人暮らしは年約5.6万円、4人家族は年約6.1万円、一人暮らしは年約3.6万円です。ガスでお風呂も料理もする家では、もっと多くなります。
A. 家計調査の2025年平均で月4,877円、3年平均で月4,764円です。4人家族より低いのは、ガスを使わない家も平均に入っていて、調査する世帯の数も少なく年ごとに振れるためです。
A. 家計調査の2025年平均では、二人以上の世帯の電気代は月13,218円、ガス代は月4,882円で、電気代が約2.7倍でした。電気代の平均は電気代の平均(2人・3人・4人家族)でまとめています。
A. 東京都の調査では、同じ4人家族で戸建ては月57m3、集合住宅は月46m3でした。2026年11月検針分の東京ガスの単価で、戸建ては月11,243円、集合住宅は月9,306円です。
8都市の都市ガス代・プロパンガスの毎月の動きは光熱費ウォッチ、電気代・ガス代・水道代を合わせた平均は電気代・ガス代の平均で確かめられます。
この記事の情報は2026年10月19日時点のものです。主な出典: 総務省統計局「家計調査」(家計収支編・二人以上の世帯・単身世帯)、総務省統計局「小売物価統計調査」、東京ガス「原料費調整制度に基づく2026年11月検針分のガス料金について」(2026年9月29日)・「都市ガスの使用量・料金の平均はいくら?」(東京都環境局「平成26年度 東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査」を引用)・「よくあるご質問(一般家庭での平均使用量)」、石油情報センター「LPガス一般小売価格」(2026年9月30日調査)。ガス料金の先行きを予想したり、特定のガス会社やプランをすすめたりするものではありません。