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灯油18L、
1990年以降で最高。
2026年9月28日調査で2,538円。1年前より311円高い
エネルギー解説

灯油の価格推移は?18Lの値段は2026年に1990年以降で最高

公開 2026.10.02読了 約14分
こんな疑問を持つ方へ
・灯油18Lの値段は2026年にいくら? 昔と比べてどれくらい高い?
・灯油はなぜ高い? 値上げはいつからだった?
・灯油の補助金はいくら? いつまで続く?
・灯油が安い時期や安い県はある? 北海道は高い?

灯油の店頭価格は、2026年9月28日調査で全国平均18L 2,538円でした。月平均では2026年3月から7か月続けて、1990年以降の最高を更新しています。1年前より311円高く、ひと冬に10缶使う家なら約3,100円の負担増です。この記事では、当サイトの灯油価格ウォッチ(資源エネルギー庁の調査を毎週集計)の1990年からのデータで、値段の移り変わりと値上がりの理由、補助金、地域差をまとめます。

灯油の価格推移は?18Lは2026年に1990年以降の最高

灯油(店頭)18Lの年平均価格の推移(全国平均)
05001,0001,5002,0002,500199119952000200520102015202020252008年 1,903円2026年(1〜9月)2,446円1999年 747円灯油(店頭)18Lの年平均価格(円・全国平均・1991〜2025年と2026年1〜9月)
出典: 資源エネルギー庁「石油製品価格調査」から当サイトの灯油価格ウォッチで集計。消費税込みの店頭価格。2026年は1〜9月の平均(図は執筆時点で固定)

灯油18Lの年平均は、1990年代は700〜900円台でした。2008年に1,903円まで上がり、その後は原油の値動きにあわせて1,100〜1,800円台を上下しました。2022年に2,000円を超えてからは毎年上がり、2025年は2,236円でした。

2026年は1〜9月の平均で2,446円です。月平均では2026年3月の2,483円が、それまでの最高だった2008年8月の2,373円を上回りました。その後も9月の2,536円まで、毎月最高を更新しています。最も安かったのは1999年5月の728.8円で、2026年9月はその約3.5倍です。

灯油18Lの値段(店頭と配達・2026年9月28日調査)

灯油18Lの全国平均価格(2026年9月28日調査)
買い方18Lの価格1Lあたり1年前との差
店頭(ガソリンスタンドなど)2,538円約141円+311円
配達2,721円約151円+320円
出典: 資源エネルギー庁「石油製品価格調査」(2026年9月28日調査)。1年前は2025年9月の同時期の調査

配達は店頭より183円高い2,721円でした。配達と店頭の差は都道府県で大きく違い、詳しくは灯油の配達と店頭の差を47都道府県で比べた記事にまとめています。

灯油はなぜ高い?2026年3月にイラン情勢で急上昇

灯油(店頭)18Lの週ごとの価格(2025年9月〜2026年9月)
2,0002,2002,4002,6002,8002025年10月2026年1月2026年4月2026年7月3月19日 国の支援を拡充 →2026年3月16日 2,774円2,538円(9月28日)2,215円(2025年9月1日)灯油(店頭)18Lの週ごとの全国平均(2025年9月〜2026年9月・円)
出典: 資源エネルギー庁「石油製品価格調査」から当サイト集計。点線は国の燃料油の支援が拡充された2026年3月19日(図は執筆時点で固定)

灯油の値段を大きく動かすのは、原油の価格と為替(円安・円高)、そして国の補助金です。2025年秋から2026年2月までは18L 2,200円前後で、少しずつ下がっていました。ところが2026年3月、イラン情勢を受けて原油価格が高騰し、3月16日調査では2,774円と、1週間で507円も上がりました。

資源エネルギー庁の資料に載った2026年3月11日の首相の発言では、その週に原油価格が1バレル120ドルに迫る局面がありました。政府は3月11日に緊急の支援を決め、3月19日から補助を拡充しました。その結果、3月30日調査は2,534円まで下がり、4月以降は2,500円前後から2,530円台でほぼ横ばいが続いています。

灯油の値上げはいつから?

長い目で見ると、灯油は2021年から上がり続けています。年平均は2021年の1,717円から2025年の2,236円まで、毎年上がりました。そこに2026年3月の急騰が重なり、補助を受けたあとの値段でも過去最高の水準になっています。

灯油の補助金はいくら?いつまで?

灯油にかかわる国の燃料油の支援の移り変わり
期間灯油への支援
2022年1月27日〜燃料油価格の激変緩和補助が始まる(ガソリン・軽油・灯油・重油)。基準価格を超えた分を補助
2025年5月22日〜定額引下げ措置。灯油は1Lあたり5円
2026年3月19日〜中東(イラン)情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置。ガソリンの全国平均が170円程度を超えないよう補助し、灯油にもガソリンと同じ額を補助
2026年10月1日〜灯油の支給単価は1Lあたり50.7円(18Lあたり約913円)
出典: 資源エネルギー庁「燃料油価格に関する支援策の推移」「イラン情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置について」(2026年3月11日)、緊急的激変緩和措置の特設サイト(2026年10月2日に確認)

国は2026年3月19日から、ガソリンの全国平均が170円程度を超えないように、超えた分を補助しています。灯油にはガソリンと同じ額が補助され、2026年10月1日以降の支給単価は1Lあたり50.7円です。18Lに直すと約913円分にあたります。

TBS NEWS DIG Powered by JNN「きょうから新たなガソリン補助金が開始 1Lあたり170円を超えると全額補助に 軽油や重油・灯油も同額補助 店頭価格反映には1週間程度かかる見通し|TBS NEWS DIG」(2026年3月公開)。2026年3月19日から、ガソリンが170円を超えた分を全額補助し、灯油にも同じ額を補助すると伝えるニュースです。

補助金は、石油元売りなどに支給して卸の価格を下げるしくみです。単純に計算すると、補助がなければ18Lは約3,450円になる計算ですが、実際の店頭価格への反映のしかたは店によって違います。

灯油の補助金はいつまで?

2026年10月2日時点で、緊急的激変緩和措置の終わりの日は示されていません。資源エネルギー庁の資料では、中東情勢や原油価格の水準を見ながら、事態が長引けば支援のあり方を柔軟に検討するとしています。支給単価は毎週見直されるので、最新の額は資源エネルギー庁の特設サイトで確かめてください。

日テレNEWS「【ガソリン補助金】過去最高の51円に 経済産業省」(2026年9月公開)。ガソリンなどへの補助の単価が1Lあたり約51円と過去最高になったと伝えるニュースです(灯油にも同じ額が補助されています)。

灯油が安い時期は?季節の差は年平均の±2%ほど

月ごとの灯油の値段(その年の平均を100とした指数・2006〜2025年の20年平均)
月指数(20年平均)年平均より安かった年月指数(20年平均)年平均より安かった年
1月97.815年7月101.19年
2月98.015年8月102.17年
3月98.613年9月101.98年
4月98.714年10月101.47年
5月99.213年11月100.49年
6月100.211年12月100.68年
当サイト集計。各年の月平均価格をその年の12か月平均で割って100倍し、2006〜2025年の20年で平均した。100より小さいほど、その年のなかで安い月

「灯油は冬に高くなる」と言われますが、2006〜2025年の20年で見ると、1月と2月はその年の平均より約2%安い月でした。20年のうち15年は、1月が年平均を下回っています。逆に8〜10月は、年平均より1〜2%高い傾向がありました。

ただし、季節の差は年平均の±2%ほどで、18Lにすると50円前後です。原油の値動きによる変化はそれよりずっと大きく、2008年は8月の2,373円から12月の1,358円まで、4か月で1,000円以上下がりました。10月から翌年1月にかけて上がった年も、20年のうち12年あります。「この月に買えば必ず安い」とは言えません。

【データ】灯油が高い県・安い県と、北海道の値段の変化

灯油(店頭)18Lが安い5県と高い5県(2026年9月28日調査)
順位都道府県18Lの価格1年前との差
1位徳島県2,417円+304円
2位福岡県2,465円+296円
3位山梨県2,473円+322円
4位宮城県・埼玉県2,476円+316円・+304円
—(全国平均)2,538円+311円
41位北海道2,620円+365円
44位長崎県2,631円+342円
45位島根県2,635円+333円
46位鹿児島県2,675円+230円
47位沖縄県2,940円+328円
出典: 資源エネルギー庁「石油製品価格調査」(2026年9月28日調査)から当サイトの都道府県別ガソリン・灯油価格で集計。都道府県ごとの平均で、同じ県でも店によって違う

2026年9月28日調査で、灯油18Lが最も安いのは徳島県の2,417円、最も高いのは沖縄県の2,940円で、差は523円でした。地域の平均では、東北が2,500.7円で最も安く、九州・沖縄(2,610.9円)と北海道(2,620円)が高めです。

北海道の灯油は全国平均より何円高い(安い)か(年平均)
−120円−80円−40円0円+40円+80円+120円19911995200020052010201520202025安かった(1990年代は約60〜110円安い)2022年から高い状態が続く北海道の灯油(店頭18L)は全国平均より何円高い(安い)か・年平均(1991〜2025年と2026年1〜9月)
出典: 資源エネルギー庁「石油製品価格調査」から当サイト集計。北海道の店頭18Lの月平均から全国平均を引き、年ごとに平均した(2026年は1〜9月・図は執筆時点で固定)

北海道の灯油は、1990年代には全国平均より約60〜110円安いのがふつうでした。ところが2022年からは5年続けて全国平均より高く、2026年(1〜9月)は平均で約77円高くなっています。2026年9月28日調査の北海道は2,620円で、47都道府県で41位でした。

北海道は灯油を使う量がとても多い地域です。総務省の家計調査では、札幌市の二人以上の世帯は2025年に灯油を708L買っていました。1Lの値段の差が小さくても、家計への影響は大きくなります。

値上がりした灯油を少しでも安く使う5つのポイント

灯油代を抑えるチェックリスト
  • 店頭と配達の値段を比べる:全国平均で配達は18Lあたり183円高い(2026年9月28日調査)。運べるなら店頭で買う
  • 近くの店の値段を比べる:同じ県のなかでも店によって値段は違う。県の平均は都道府県別ガソリン・灯油価格で確かめる
  • エアコンと使い分ける:同じ熱を出すなら、エアコンのほうが安い計算になることが多い(比べた記事)
  • 買いだめしすぎない:季節で安くなるとは限らず、余った灯油は次の冬に使えない(灯油の使用期限)
  • 自治体の助成を確かめる:自治体によっては、高齢者世帯などに灯油代の一部を助成する制度がある。対象や時期は自治体ごとに違う

灯油の値段は、国の補助と原油の値動きで週ごとに変わります。毎週水曜の公表に合わせて、灯油価格ウォッチで最新の18Lの値段と1年前・5年前との差を確かめられます。

よくある質問

Q1. 灯油の値段は下がる?

A. この記事では値段の予想はしていません。灯油の値段は、原油価格、為替、国の補助金で決まります。2026年10月1日以降は1Lあたり50.7円の補助が出ており、補助の額が変わると店頭の値段も動きます。

Q2. 灯油18Lが2,000円を超えたのはいつ?

A. 月平均で初めて2,000円を超えたのは2008年6月(2,089円)です。その後は下がりましたが、年平均で2,000円を超えたのは2022年(2,024円)が初めてで、2023年から2025年も2,000円台が続きました。

Q3. ガソリンの暫定税率がなくなって、灯油は安くなった?

A. 灯油には、ガソリンにかかる揮発油税がかかりません。そのため、2025年12月31日のガソリンの暫定税率の廃止で、灯油が直接安くなることはありませんでした。

Q4. 灯油は何月に買うのがいい?

A. 2006〜2025年の平均では1〜2月がその年のなかでやや安い月でしたが、差は2%ほどです。必要な分をその都度買い、春に余らせないことのほうが、無駄を減らせます。

Q5. 1か月の灯油代はいくらになる?

A. 使う暖房器具と時間で大きく変わります。9畳用のファンヒーターを1日8時間使う場合の計算は、灯油18リットルは何日もつ?にまとめています。

まとめ:灯油は2026年に過去最高。補助金と原油の動きを毎週確かめる

  • 灯油18Lは2026年9月28日調査で全国平均2,538円(配達2,721円)。1年前より311円高い
  • 月平均では2026年3月から7か月続けて1990年以降の最高を更新。それまでの最高は2008年8月の2,373円
  • 2026年3月はイラン情勢で原油が高騰し、3月16日調査で2,774円。3月19日から国の補助が拡充された
  • 灯油の補助は2026年10月1日以降1Lあたり50.7円(18Lで約913円)。終わりの日は示されていない
  • 季節の差は±2%ほど。最も安い県は徳島県、高い県は沖縄県。北海道は2022年から全国平均より高い

最新の値段は灯油価格ウォッチ、自分の県の値段は都道府県別ガソリン・灯油価格で確かめられます。

くらたのひとこと:補助があっても1990年以降でいちばん高いなんて、びっくり。季節より原油と補助の動きが大事みたい。毎週水曜の発表をチェックしよう。

この記事の情報は2026年10月2日時点のものです。主な出典: 資源エネルギー庁「石油製品価格調査」(1990年8月〜2026年9月28日調査)、資源エネルギー庁「燃料油価格に関する支援策の推移」「イラン情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置について」と緊急的激変緩和措置の特設サイト、総務省統計局「家計調査」。価格は消費税込みの都道府県・全国の平均です。将来の価格を予想するものではなく、特定の時期や店での購入をすすめるものではありません。

タグ: 灯油物価補助金都道府県ランキング北海道資源エネルギー庁

この記事で使ったデータ

灯油価格ウォッチ
毎週水曜更新・1990年〜
店頭18L(全国平均)—
1年前との差—
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47都道府県の灯油価格を見る →

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