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灯油18L、
何日もつ?
9畳用ファンヒーター1日8時間で、強火なら約7日・弱火なら約31日
エネルギー解説

灯油18リットルは何日もつ?1か月の灯油代の目安と地域別の平均

公開 2026.10.02読了 約16分
こんな疑問を持つ方へ
・灯油18Lのポリタンク1つで、ファンヒーターやストーブが何日もつか知りたい
・1か月・ひと冬の灯油代はいくらくらい? 一人暮らしや北海道の平均は?
・自分の住む地域では、ひと冬に何缶くらい必要になる?
・ファンヒーターの灯油の減りが早い気がする。どこを見直せばいい?

灯油18Lは、木造9畳用(暖房出力3.2kW)の石油ファンヒーターを1日8時間使うと、強火で約7日、弱火で約31日もちます。何日もつかは、機種の大きさと火力でほぼ決まります。この記事では、メーカーが公表している燃料消費量と、当サイトの灯油価格ウォッチの価格(資源エネルギー庁の週次調査)を使って、何日もつか・いくらかかるかを計算しました。総務省の家計調査から、全国・一人暮らし・札幌の実際の灯油代もあわせて紹介します。

灯油18リットルは何日もつ?機種の大きさと火力で4倍以上ちがう

灯油18Lで何時間・何日もつか(1日8時間使う場合)
暖房器具(暖房のめやす)1時間の消費量強火中くらい弱火
ファンヒーター 3.2kW
木造9畳・コンクリート12畳
0.311〜0.072L58時間
約7日
94時間
約12日
250時間
約31日
ファンヒーター 4.2kW
木造11畳・コンクリート15畳
0.408〜0.082L44時間
約5.5日
74時間
約9日
220時間
約27日
ファンヒーター 7.2kW
木造19畳・コンクリート25畳
0.700〜0.146L26時間
約3日
43時間
約5日
123時間
約15日
対流型ストーブ 6.59kW
木造17畳・コンクリート23畳
0.640L(強火)28時間
約3.5日
——
出典: ダイニチ工業(FW-3226NC・FW-4226NC・FX-72ER)、コロナ(SL-6625)の公表仕様から当サイトが計算。「中くらい」は強火と弱火の消費量の平均で計算した目安です。日数=18L÷1時間の消費量÷8時間

石油ファンヒーターは、火力が強いほど1時間に使う灯油が増えます。木造9畳用(3.2kW)の機種では、強火で1時間に0.311L、弱火で0.072Lでした。強火と弱火で4倍以上の差があり、18Lがもつ日数も約7日から約31日まで変わります。

実際の使い方では、部屋が暖まるまでは強く燃え、暖まると弱くなります。そのため多くの家庭は、強火と弱火のあいだに収まります。表の「中くらい」(9畳用で1日8時間なら約12日)が、ひとつの目安になります。

灯油1Lで何時間もつ?

9畳用のファンヒーターなら、灯油1Lで強火は約3.2時間、弱火は約13.9時間です。19畳用(7.2kW)だと、強火で約1.4時間になります。自分の機種で計算したいときは、取扱説明書やメーカーのサイトにある「燃料消費量(L/h)」を見て、1をその数字で割ってください。

灯油90L(18L×5缶)なら何日もつ?

9畳用を1日8時間使う場合、90Lは強火で約36日、中くらいで約59日、弱火で約156日です。ひと冬(11月〜3月の約150日)を通して1台を使うなら、中くらいの使い方でも90Lでは足りない計算になります。

石油ストーブ(対流型)の燃費は?

電気を使わない対流型ストーブ(木造17畳用・6.59kW)は、1時間に0.640Lを使います。7Lのタンクで約10.9時間、18Lで約28時間です。広い部屋を暖める大きな機種ほど、1時間に使う灯油は多くなります。同じ量でも暖める広さが違うので、「ストーブは燃費が悪い」とは一概に言えません。

1か月の灯油代はいくら?18L 2,538円で計算すると

9畳用ファンヒーター(3.2kW)の1か月(30日)の灯油代
1日に使う時間強火中くらい弱火
4時間約5,300円(37L)約3,200円(23L)約1,200円(9L)
8時間約10,500円(75L)約6,500円(46L)約2,400円(17L)
12時間約15,800円(112L)約9,700円(69L)約3,700円(26L)
灯油の価格は全国平均の店頭価格18L 2,538円(1Lあたり約141円・資源エネルギー庁「石油製品価格調査」2026年9月28日調査)。燃料消費量はダイニチ工業 FW-3226NC の公表値。電気代は含みません(100円単位で四捨五入)

2026年9月28日調査の灯油の店頭価格は、全国平均で18Lあたり2,538円でした。1Lにすると約141円です。この値段で、9畳用のファンヒーターを毎日8時間使うと、1か月の灯油代は中くらいの火力で約6,500円、ずっと強火なら約10,500円になります。

1時間あたりでは、強火で約44円、中くらいで約27円、弱火で約10円です。同じ18L 2,538円は、1年前(2025年9月の同時期)の2,227円より311円高くなっています。値段の動きは灯油価格ウォッチで毎週確かめられます。

灯油を満タンにするといくら?

1Lあたり約141円で計算すると、ファンヒーターの5Lタンクを満タンにして約705円、9Lタンクで約1,269円です。18Lのポリタンク1つで2,538円、5缶分(90L)で12,690円になります。配達をたのむ場合は全国平均で18L 2,721円(2026年9月28日調査)で、店頭より183円高くなります。

灯油代の平均は?全国・一人暮らし・北海道を家計調査で見る

灯油の1年間の支出(2025年・二人以上の世帯)
0円20,000円40,000円60,000円80,000円100,000円青森市(1位)96,780円(805L=約45缶)札幌市(2位)86,812円(708L=約39缶)秋田市(3位)59,044円(502L)盛岡市(4位)45,857円(386L)長野市(5位)37,392円(307L)仙台市(15位)15,662円(131L)全国平均15,924円(132L=約7缶)広島市(36位)5,139円(44L)名古屋市(45位)3,973円(34L)東京都区部(50位)2,521円(20L)大阪市(52位)1,714円(15L)灯油の1年間の支出(2025年・二人以上の世帯・灯油を使わない家庭も含めた平均)
出典: 総務省統計局「家計調査」2025年(二人以上の世帯・品目別の年間支出金額と購入数量。都道府県庁所在市と政令指定都市の52市)から当サイト集計。灯油を使わない世帯も含めた平均で、カッコ内は1年間の購入量

総務省の家計調査によると、2025年に二人以上の世帯が灯油に使ったお金は、全国平均で1年間に15,924円(132L)でした。この平均には、灯油をまったく使わない家庭も含まれています。灯油で暖房している家庭の実際の負担は、これより大きくなります。

地域の差はとても大きく、1位の青森市は96,780円(805L)、2位の札幌市は86,812円(708L)でした。18Lに直すと青森市は約45缶、札幌市は約39缶です。一方、東京都区部は2,521円(20L)、大阪市は1,714円(15L)で、全国の52市のなかで最も少ない水準でした。

北海道の冬の灯油代は?

札幌市の二人以上の世帯の灯油代は、2023年は63,381円(571L)、2024年は64,770円(564L)、2025年は86,812円(708L)でした。寒さの厳しさと灯油の値段によって、年で2万円以上動いています。北海道や東北では、部屋の暖房だけでなく給湯(お湯をわかす機器)にも灯油を使う家庭があり、家全体で使う量が多くなります。

一人暮らしの灯油代は?

家計調査の単身世帯(一人暮らし)では、2025年の灯油代は全国平均で1年間に10,130円でした。この統計の単身世帯の表は全国平均だけで、地域別の数字はありません。灯油を使う一人暮らしなら、表の「9畳用・1日4時間」(中くらいで1か月約3,200円)くらいが、計算上の目安になります。

何月に灯油代がかかる?

全国平均の二人以上の世帯で、2025年10月から2026年3月までの灯油代は月に661円、1,330円、2,480円、2,895円、2,636円、2,211円でした。いちばん多いのは1月で、6か月の合計は12,213円です。1年間の灯油代の多くが、この半年に集まっています。

【データ】ひと冬に何缶いる?8都市の「寒い日」の数から計算

8都市の「寒い日」の数と、9畳用ファンヒーター1台のひと冬の灯油の目安
0日50日100日150日200日札幌174日 → 約15缶(約3.9万円)仙台131日 → 約11缶(約2.8万円)名古屋94日 → 約8缶(約2.0万円)東京93日 → 約8缶(約2.0万円)広島92日 → 約8缶(約2.0万円)大阪88日 → 約7.5缶(約1.9万円)福岡70日 → 約6缶(約1.5万円)那覇0日(10冬とも0日)日平均気温が10℃未満だった日の数(2016〜17年の冬から2025〜26年の冬までの10冬の平均)
出典: 気象庁「過去の気象データ」の日別の最高・最低気温(当サイトの冬日・真冬日データの原本)から当サイト集計。寒い日=最高気温と最低気温の平均が10℃未満の日。灯油は3.2kWのファンヒーターを中くらいの火力(1時間0.192L)で1日8時間使うとして計算し、金額は各都道府県の店頭価格(2026年9月28日調査)をかけた目安

ひと冬に必要な灯油は、寒い日が何日あるかで変わります。当サイトは、気象庁の観測データを8都市分ためています。そこで、1日の平均気温(最高気温と最低気温の平均)が10℃を下回った日を「暖房がほしい寒い日」として、2016〜17年から2025〜26年までの10回の冬で数えました。

10冬の平均で、札幌は174日、仙台は131日、東京・名古屋・広島は90日台、福岡は70日でした。那覇は10冬とも0日です。この日数だけ9畳用のファンヒーターを中くらいの火力で1日8時間使うと、札幌はひと冬に約15缶(約3.9万円)、東京は約8缶(約2.0万円)になります。

ただし、これは1部屋を1台で暖める場合の計算です。札幌の実際の家庭(家計調査で1年に約39缶)は、家全体の暖房や給湯にも灯油を使うため、この目安よりずっと多くなります。同じ都市でも冬によって寒い日の数は変わり、東京では81日から108日まで開きがありました。

8都市の灯油18Lの店頭価格(2026年9月28日調査)
都市(都道府県)18Lの価格全国平均との差寒い日(10冬平均)
札幌(北海道)2,620円+82円174日
仙台(宮城県)2,476円−62円131日
東京(東京都)2,577円+39円93日
名古屋(愛知県)2,513円−25円94日
大阪(大阪府)2,509円−29円88日
広島(広島県)2,536円−2円92日
福岡(福岡県)2,465円−73円70日
那覇(沖縄県)2,940円+402円0日
出典: 資源エネルギー庁「石油製品価格調査」(2026年9月28日調査)の都道府県別の店頭価格を当サイトが集計。全国平均は2,538円。47都道府県で最も安いのは徳島県の2,417円、最も高いのは沖縄県の2,940円でした

18Lの値段も都道府県で違い、2026年9月28日調査では最も安い徳島県と最も高い沖縄県で523円の差がありました。自分の県の値段は都道府県別ガソリン・灯油価格で、毎週の動きとあわせて見られます。

ファンヒーターの灯油の減りが早いときに見直す5つのこと

灯油の減りが早いと感じたときのチェックリスト
  • 設定温度が高すぎないか:設定温度に届かないうちは強火で燃え続けます。強火は弱火の4倍以上の灯油を使います
  • 部屋の広さに対して機種が小さすぎないか:暖房のめやす(木造◯畳)より広い部屋では、強火の時間が長くなります
  • 窓やドアのすきまから熱が逃げていないか:カーテンを床まで下ろす、すきまテープを貼るなどで暖まりやすくなります
  • フィルターや吸い込み口にほこりがたまっていないか:メーカーは目づまりが燃焼不良や故障の原因になるとして、こまめな掃除をすすめています
  • 使う時間と部屋を見直せるか:家族が別々の部屋でそれぞれ暖房すると、台数の分だけ灯油が減ります
機種ごとの省エネ運転(エコモードなど)の有無や使い方は、取扱説明書で確認してください

「前の冬より減りが早い」と感じるときは、まず寒さの違いを考えてみてください。東京でも、寒い日の数は冬によって3割ほど変わります。そのうえで、設定温度と部屋の広さを見直すのが近道です。9畳用で強火の時間が中くらいまで減れば、1日8時間で1か月約4,000円の差になります。

注意点:計算の前提と、使うときの安全

この記事の計算の前提
項目この記事での扱い
灯油の消費量メーカーが公表している燃料消費量(強火と弱火)。中くらいは2つの平均
灯油の価格全国平均の店頭価格18L 2,538円(2026年9月28日調査)
含まないものファンヒーターの電気代、配達料、給湯や家全体の暖房
寒い日最高気温と最低気温の平均が10℃未満の日(当サイトの決め方)

この記事の日数や金額は、仕様と平均価格から出した目安です。同じ機種でも、家の断熱や外の気温、設定温度で実際の消費量は変わります。

ポイント:石油ファンヒーターやストーブは、部屋の空気を使って燃えます。メーカーの取扱説明書では、使っているあいだは1時間に1〜2回(1〜2分)窓を開けて換気するよう案内しています。頭痛や吐き気など、体調に異変を感じたらすぐに使うのをやめて換気し、気になる症状があれば医療機関に相談してください。

NITE official「【事故再現】 ファンヒーター「1.換気不足による不完全燃焼」」(2017年9月公開)。部屋を閉め切ったまま石油ファンヒーターを使い続け、空気が足りなくなって不完全燃焼する様子の再現です。

よくある質問

Q1. 灯油18Lは1日何リットル使う計算で何日もつ?

A. 1日に使う量で18Lを割ると日数が出ます。1日2Lなら9日、1日1Lなら18日です。9畳用のファンヒーターを1日8時間、中くらいの火力で使うと1日約1.5Lで、約12日になります。

Q2. 18Lの灯油は何kg?重さはどれくらい?

A. 灯油は水より軽く、比重は約0.79です。18Lでは約14kgになります。容器の重さが加わるので、持ち運ぶときは無理をしないようにしましょう。

Q3. エアコンと石油ファンヒーターはどっちが安い?

A. 電気料金の単価、エアコンの性能、外の気温で答えが変わります。この記事の計算では、9畳用のファンヒーターは中くらいの火力で1時間約27円(灯油代のみ)です。同じ熱を出す費用の比べ方は灯油ストーブとエアコンはどっちが安い?で詳しく解説しています。

Q4. 灯油は何月に買うと安い?

A. 灯油の値段は、季節よりも原油価格や為替、補助金の有無で大きく動きます。1990年からの値動きは灯油価格ウォッチで確かめられます。この記事では、値段の予想はしていません。

Q5. 前の冬に残った灯油で計算しても大丈夫?

A. 計算上は同じですが、ひと夏を越した灯油は品質が落ちていることがあります。メーカーの取扱説明書では、前の年から持ち越した灯油は異常燃焼や故障の原因になるとして、使わないよう案内しています。

まとめ:灯油18Lは9畳用・1日8時間で約7〜31日

  • 灯油18Lは、9畳用(3.2kW)のファンヒーターを1日8時間使うと強火で約7日、中くらいで約12日、弱火で約31日
  • 灯油1Lでは9畳用で強火約3.2時間、弱火約13.9時間。大きな機種ほど早く減る
  • 18L 2,538円(2026年9月28日調査)で、9畳用を1日8時間使うと1か月約2,400〜10,500円
  • 2025年の灯油代は全国平均で年15,924円、一人暮らしは10,130円、札幌市は86,812円
  • 寒い日の数から計算すると、1部屋1台でひと冬に札幌は約15缶、東京は約8缶が目安

18Lの最新の値段は灯油価格ウォッチ、自分の県の値段は都道府県別ガソリン・灯油価格で確かめてから計算してみてください。

くらたのひとこと:強火と弱火で4倍もちがうなんて、設定温度ひとつで灯油の減り方が変わるんだね。うちの機種の「燃料消費量」を取扱説明書で探して、1缶で何日もつか計算してみよう。

この記事の情報は2026年10月2日時点のものです。主な出典: 資源エネルギー庁「石油製品価格調査」(2026年9月28日調査)、総務省統計局「家計調査」(2025年・二人以上の世帯・単身世帯)、気象庁「過去の気象データ」、ダイニチ工業・コロナの製品仕様、トヨトミの取扱説明書。日数と金額は公表値から当サイトが計算した目安で、実際の消費量は機種・住まい・使い方で変わります。灯油の価格の予想や、特定の製品・購入時期をすすめるものではありません。

タグ: 灯油暖房ファンヒーター光熱費家計

この記事で使ったデータ

灯油価格ウォッチ
毎週水曜更新・店頭と配達の18L
店頭18L(全国平均)—
1年前との差—
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