一人暮らしの食費の平均は、1か月44,659円(1日約1,470円)です。総務省の家計調査(2025年・単身世帯)の数字で、外食やお弁当、飲み物、お酒も含みます。ただしこの平均は60歳以上の人が多い集計で、34歳以下に限ると41,992円、そのうち4割が外食でした。この記事では、家計調査の男女・年代別の表と、大学生協の調査を当サイトで読み解いて、自分の食費と比べる目安をまとめます。
| 食費の中身 | 全年齢の平均 | 割合 | 34歳以下 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 食費の合計 | 44,659円 | 100% | 41,992円 | 100% |
| 外食 | 9,761円 | 22% | 17,430円 | 42% |
| 調理食品(弁当・総菜・冷凍食品など) | 8,289円 | 19% | 7,785円 | 19% |
| 野菜・海藻 | 3,977円 | 9% | 1,454円 | 3% |
| 菓子類 | 3,799円 | 9% | 3,612円 | 9% |
| 穀類(米・パン・麺) | 3,516円 | 8% | 2,465円 | 6% |
| 飲料(お茶・コーヒー・ジュースなど) | 3,482円 | 8% | 3,228円 | 8% |
| 肉・魚・卵・乳製品・果物・調味料・お酒など | 11,835円 | 26% | 6,018円 | 14% |
家計調査の2025年の平均で、一人暮らしの食費は月44,659円、生活費(消費支出17万3,042円)の約26%でした。2024年の43,941円より1.6%増えています。1日あたりにすると約1,470円、1食あたり約490円です。
中身を見ると、全年齢の平均では外食が22%、お弁当や総菜などの調理食品が19%でした。34歳以下では外食が42%に増え、調理食品と合わせると食費の6割になります。若い一人暮らしの食費は「食材を買って作る」より「外で食べる・買って食べる」が中心です。
| 年代 | 男女の平均 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 34歳以下 | 41,992円 | 44,260円 | 38,992円 |
| 35〜59歳 | 47,405円 | 52,878円 | 39,192円 |
| 60歳以上 | 44,364円 | 48,724円 | 41,962円 |
| 全年齢 | 44,659円 | 48,977円 | 40,910円 |
| (34歳以下の外食の割合) | 42% | 46% | 35% |
一人暮らしの男性の食費は月48,977円、女性は40,910円で、男性が約8,000円多くなりました。差がいちばん大きいのは35〜59歳で、男性52,878円に対し女性39,192円です。34歳以下では男性44,260円、女性38,992円で、男性は食費の46%が外食でした。
年代別では、働き盛りの35〜59歳が47,405円でいちばん多く、34歳以下が41,992円でいちばん少なくなりました。60歳以上は外食が少ない(月6,017円)かわりに、野菜や魚などの食材を多く買っています。
家計調査の「単身の勤労者世帯」(会社などに勤めている一人暮らし・平均43.3歳)では、食費は月45,787円でした。34歳以下の社会人は41,938円で、そのうち外食が17,996円(43%)です。男性は49,861円、女性は41,023円でした。手取り(可処分所得)は34歳以下で月31万1,571円なので、食費はその約13%にあたります。
| 大学生 | 1か月の食費 | 前の年からの変化 | 1日あたり |
|---|---|---|---|
| 下宿生(一人暮らしなど) | 29,853円 | +3,743円 | 約980円 |
| 自宅生 | 15,044円 | +704円 | 約490円 |
| (参考)34歳以下の一人暮らし | 41,992円 | +1,687円 | 約1,380円 |
全国大学生協連の2025年秋の調査では、一人暮らしなどの下宿生の食費は月29,853円でした。前の年より3,743円増え、生活費の中でいちばん大きく増えた費目です。1日あたりでは約980円で、学食や自炊を中心にした暮らしが見えてきます。
家計調査の34歳以下の一人暮らし(41,992円)と比べると、大学生は月1万2,000円ほど少ない計算です。社会人になると外食やコンビニの利用が増えて、食費が上がりやすくなります。実家から通う自宅生の食費は15,044円でした。
一人暮らし全体の食費は、2020年の38,257円から2025年は44,659円へ、5年で17%増えました。同じ期間に食べ物の値段(消費者物価指数の食料)は大きく上がり、2026年8月は2020年の平均より31%高くなっています。値上がりに合わせて食費が増えた一方、物価ほどは増えておらず、量や中身を工夫してやりくりしている様子がうかがえます。
34歳以下では、2015年には食費の52%が外食でしたが、外出が減った2020年に37%まで下がりました。2025年は41.5%で、2019年以前ほどには戻っていません。それでも食費の合計は2022年の34,385円から2025年は41,992円まで増えました。外食以外(食材・弁当など)の支出は、2019年の月21,044円から2025年は24,562円へ増えています。食べ物の値上がりの品目は値上がり品目ランキングで確かめられます。
| 1か月の食費 | 1日あたり | 1食あたり(1日3食) | 平均と比べると |
|---|---|---|---|
| 2万円 | 約660円 | 約220円 | 外食はほぼせず、自炊中心で届く水準 |
| 3万円 | 約990円 | 約330円 | 大学生の下宿生の平均(29,853円)くらい |
| 4万円 | 約1,320円 | 約440円 | 34歳以下の平均(41,992円)に近い |
| 5万円 | 約1,650円 | 約550円 | 35〜59歳の男性の平均(52,878円)に近い |
月2万円は、1日約660円、1食約220円です。34歳以下の一人暮らしでは、外食を除いた食費(食材・弁当・飲み物など)の平均が月24,562円なので、外食をほとんどせず自炊を中心にすれば届く金額です。月3万円は大学生の下宿生の平均と同じくらいで、外食を週に数回にとどめる暮らしに近くなります。
逆に5万円を超えても、外食や飲み会が多い人、職場でお昼を外で食べる人なら珍しくありません。食費が多いか少ないかは、金額だけでなく外食と自炊の割合で見ると判断しやすくなります。家計簿で食費を「外食」と「それ以外」に分けて、平均の割合(34歳以下で外食42%)と比べてみましょう。
A. 家計調査が公表しているのは平均で、一人暮らしの食費の中央値(真ん中の人の金額)の公的な数字はありません。平均は外食の多い人など、金額の大きい人に引っ張られて高めに出やすいので、多くの人の実感は平均より少し低いと考えられます。
A. 家計調査では、34歳以下の働いている一人暮らしの食費は手取り(可処分所得)の約13%でした。手取り20万円なら2万6,000円前後が平均的な割合です。家賃が高い地域では、そのぶん食費を抑えている人もいます。
A. 家計調査の食費(食料)には、お酒・飲み物・お菓子・外食が入ります。洗剤やティッシュなどの日用品は「家具・家事用品」で、食費には入りません。家計簿をつけるときも、日用品は分けておくと平均と比べやすくなります。
A. 世帯全体の平均と手取りに対する割合は食費の平均、人数別は2人暮らしの食費の平均と4人家族・3人家族の食費でまとめています。二人以上の世帯の食費の毎月の動きは家計簿の平均データベースで見られます。食費が生活費に占める割合(エンゲル係数)は2026年7月のエンゲル係数の記事で解説しています。
8都市の食品の値段は食品価格ウォッチ、値上がりした品目は値上がり品目ランキングで確かめられます。
この記事の情報は2026年10月20日時点のものです。主な出典: 総務省統計局「家計調査」(家計収支編 単身世帯・2015〜2025年)、総務省統計局「消費者物価指数」(2025年基準)、全国大学生活協同組合連合会「第61回学生生活実態調査 概要報告」(2026年2月24日)。金額は平均で、地域・働き方・暮らし方で大きく変わります。特定の節約方法や商品をすすめるものではありません。