二人以上の世帯の食費の平均は、1か月89,754円(1日約2,950円)です。総務省の家計調査(2025年)の数字で、外食・飲み物・お酒も含みます。会社員などの世帯では手取りの17.6%が食費で、生活費に占める食費の割合(エンゲル係数)は28.6%と、2000年以降で最も高くなりました。この記事では、家計調査を当サイトで集計し、収入別の割合や外食費、推移をまとめます。
| 世帯 | 1か月 | 1日あたり | 1人あたり(月) | 平均の人数 |
|---|---|---|---|---|
| 二人以上の世帯 | 89,754円 | 約2,950円 | 31,273円 | 2.87人 |
| うち会社員などの世帯(勤労者世帯) | 93,789円 | 約3,090円 | 29,309円 | 3.20人 |
| 一人暮らし(単身世帯) | 44,659円 | 約1,470円 | 44,659円 | 1人 |
| 一人暮らしも含めた全世帯(総世帯) | 72,437円 | 約2,380円 | 33,692円 | 2.15人 |
家計調査の2025年の平均で、二人以上の世帯の食費は月89,754円でした。2024年の85,040円から5.5%増え、1年分では約108万円です。この集計の世帯は平均2.87人・世帯主の平均年齢60.7歳で、1人あたりでは月31,273円、1日約1,030円になります。
世帯の人数で食費は大きく変わります。一人暮らしは月44,659円、4人家族は月103,384円でした。自分の家と比べるときは、人数の近い平均を使いましょう。人数別のくわしい数字は一人暮らしの食費、2人暮らしの食費、4人家族・3人家族の食費でまとめています。
| 年収のグループ(平均の年収) | 1か月の食費 | 1か月の手取り | 手取りに占める食費 |
|---|---|---|---|
| 低いほうから1番目(400万円) | 73,096円 | 316,544円 | 23.1% |
| 2番目(602万円) | 83,395円 | 417,517円 | 20.0% |
| 3番目(749万円) | 91,729円 | 490,703円 | 18.7% |
| 4番目(924万円) | 101,005円 | 591,049円 | 17.1% |
| 5番目(1,389万円) | 119,719円 | 846,230円 | 14.1% |
| 平均(813万円) | 93,789円 | 532,408円 | 17.6% |
会社員などの世帯(家計調査の勤労者世帯)の食費は、手取り(可処分所得)の17.6%でした。税金などを引く前の収入(実収入)に対しては14.3%です。手取り月40万円の家なら、7万円前後が平均的な割合になります。
年収別に見ると、食費の金額は年収が高いほど多くなりますが、手取りに占める割合は年収が低いほど高くなります。年収のいちばん低いグループ(平均400万円)は23.1%、いちばん高いグループ(平均1,389万円)は14.1%でした。食費は削りにくい支出なので、収入が少ないほど家計に占める重みが大きくなります。
エンゲル係数は、生活費(消費支出)のうち食費が占める割合です。二人以上の世帯では2025年が28.6%で、生活費の3割近くが食費でした。報道では、1981年以来44年ぶりの高い水準とされています。手取りに対する割合(17.6%)とは分母が違うので、比べるときは注意しましょう。
二人以上の世帯の食費は、2000年代は月7万円前後で横ばいが続き、2011年の66,904円が底でした。そこから増え始め、2020年の76,440円から2025年は89,754円へ、5年で17.4%増えています。2015年と比べると24.9%の増加です。
エンゲル係数は2005年の22.9%がいちばん低く、2014年ごろから上がり始めました。2025年の28.6%は2000年以降で最も高い値です。手取りに占める食費の割合(会社員などの世帯)も、2000年の15.8%から2025年は17.6%に上がり、こちらも2000年以降で最も高くなりました。
| 比べたもの | 伸び |
|---|---|
| 二人以上の世帯の食費(2020年→2025年) | +17.4% |
| 食べ物の値段(消費者物価の食料・2020年平均→2026年8月) | +30.6% |
| 物価全体(消費者物価の総合・同じ期間) | +14.4% |
| 食べ物の値段(2026年8月・前年同月比) | +3.1% |
| 二人以上の世帯の食費(2026年1〜8月の平均・前年同期比) | +2.8% |
食べ物の値段(消費者物価指数の食料)は、2026年8月時点で2020年の平均より30.6%高くなりました。物価全体(14.4%)の2倍以上の上がり方です。一方、二人以上の世帯の食費の伸びは2020年から2025年で17.4%にとどまり、値上がりのぶんを、買う量や中身の見直しで吸収している家が多いと考えられます。
2026年に入っても値上がりは続き、2026年8月の食料の値段は前の年の同じ月より3.1%高くなりました。1〜8月の食費の平均は月90,015円で、2025年の同じ時期より2.8%多くなっています。どの食品が上がったかは値上がり品目ランキングで確かめられます。
| 世帯 | 外食費 | 食費に占める割合 |
|---|---|---|
| 二人以上の世帯 | 14,446円 | 16% |
| 会社員などの世帯 | 18,681円 | 20% |
| 一人暮らし(全年齢) | 9,761円 | 22% |
| 会社員などの世帯・年収がいちばん低いグループ | 9,849円 | 13% |
| 会社員などの世帯・年収がいちばん高いグループ | 30,949円 | 26% |
二人以上の世帯の外食費は月14,446円で、食費の16%でした。会社員などの世帯では18,681円です。外食費は年収との関係が強く、年収のいちばん高いグループ(月30,949円)は、いちばん低いグループ(9,849円)の約3倍でした。食費の差の多くは、外食の差から生まれています。
2021〜2025年の5年平均で月ごとに見ると、二人以上の世帯の食費が最も多いのは12月の99,663円、最も少ないのは2月の74,535円で、12月は2月の約1.34倍でした。年末年始の買い出しやおせち、クリスマスの食事が重なるためです。8月(85,116円)もお盆や夏休みで多めになります。月ごとの食費を比べるときは、前の年の同じ月と比べるのがおすすめです。
A. 家計調査が公表しているのは平均で、食費の中央値(真ん中の世帯の金額)の公的な数字はありません。平均は食費の多い世帯に引っ張られて高めに出やすいので、多くの家の実感は平均より少し低いと考えられます。
A. 二人以上の世帯で1日約2,950円、1人あたりでは1日約1,030円です(2025年の月額を30.4日で割った当サイト計算)。一人暮らしは1日約1,470円でした。
A. 公的な「正解の割合」はありません。2025年の平均では、会社員などの世帯で手取りの17.6%、年収の低いグループで23.1%、高いグループで14.1%でした。自分の年収に近いグループの割合と比べるのが現実的です。
A. 一般に、収入の低い世帯ほどエンゲル係数は高くなります(2025年の二人以上の世帯では、年収のいちばん低いグループで33.1%、いちばん高いグループで25.0%)。ただし外食や食材にお金をかける家も高く出るので、それだけで暮らし向きは判断できません。
毎月の食費とエンゲル係数は家計簿の平均データベース、8都市の食品の値段は食品価格ウォッチで確かめられます。
この記事の情報は2026年10月20日時点のものです。主な出典: 総務省統計局「家計調査」(家計収支編 二人以上の世帯・単身世帯・総世帯、年間収入五分位階級別・2000〜2025年、2026年8月分まで)、総務省統計局「消費者物価指数」(2025年基準)。金額は平均で、地域・人数・暮らし方で大きく変わります。特定の節約方法や商品をすすめるものではありません。