一人暮らしの食費を節約するなら、外食とお弁当・総菜などの「買う食事」から減らすのが効果的です。総務省の家計調査(2025年)では、34歳以下の一人暮らしの食費は月41,992円で、そのうち78%が外食・調理食品・お菓子・飲み物・お酒でした。この記事では、家計調査と小売物価統計(東京都区部の店頭価格)を当サイトで集計し、自炊なしでも安くなる食べ方と、暮らし方別に月いくらになるかをまとめます。
| 節約の方法 | 見直す支出 | 平均の月額(2025年) | 4分の1減らすと |
|---|---|---|---|
| 外食の回数を週◯回までと決める | 外食 | 17,430円 | 月約4,400円 |
| 弁当・総菜を冷凍食品や家のご飯に替える | 調理食品 | 7,785円 | 月約1,900円 |
| コンビニに寄る回数を減らし、飲み物は水筒に | 菓子類・飲料 | 6,840円 | 月約1,700円 |
| ご飯をまとめて炊いて冷凍しておく | 外食・弁当の代わり | 「とりあえず買う」を減らす | |
34歳以下の一人暮らしは、食費のうち外食だけで月17,430円(42%)を使っていました。お弁当・総菜・冷凍食品などの調理食品が7,785円、お菓子と飲み物が6,840円です。この3つをそれぞれ4分の1減らすと、月約8,000円、年約9万6,000円になります。
一人暮らしでは、食材をまとめ買いしても使い切れずに捨ててしまうことがあります。食材の買い方を工夫するより、外食やコンビニの回数を決めるほうが、手間が少なく効果も大きい節約です。たとえば1回700円の外食を週2回やめれば、それだけで月約6,100円の差になります。
家計調査で34歳以下の一人暮らしの食費を細かく見ると、外食・調理食品・お菓子・飲み物・お酒の合計は月32,845円で、食費の78.2%を占めました。肉・魚・野菜・卵や牛乳といった食材は、合わせても月4,589円(10.9%)しかありません。
つまり、若い一人暮らしの食費は、ほとんどが「作らずに食べる」ためのお金です。食材を数十円安く買う工夫より、外で食べる・買って食べる回数を少し減らすほうが、ずっと大きく食費が下がります。一人暮らしの年代別・男女別の平均は一人暮らしの食費の平均でまとめています。
| 値段 | 1食の例 | 種類 |
|---|---|---|
| 690円 | からあげ弁当(持ち帰り弁当店) | 買う |
| 639円 | 幕の内弁当(持ち帰り弁当店) | 買う |
| 489円 | 牛丼の並盛(外食) | 外食 |
| 376円 | おにぎり(鮭)2個 | 買う |
| 約320円 | 冷凍ぎょうざ12個+家で炊いたご飯1杯 | 温めるだけ |
| 約315円 | 冷凍チャーハン300g | 温めるだけ |
| 約277円 | ご飯1杯+鶏もも肉100g+キャベツ100g+卵1個 | 自炊 |
| 200円 | カップ麺1個 | お湯だけ |
| 約130円 | 納豆1個+卵1個+ご飯1杯 | 自炊(ほぼ調理なし) |
東京都区部の2026年8月の店頭価格で比べると、持ち帰り弁当は1個600円台、牛丼の並盛は489円でした。一方、冷凍ぎょうざに家で炊いたご飯を合わせると約320円、冷凍チャーハン300gは約315円で、温めるだけでもお弁当の半分ほどです。
料理が苦手な人は、「ご飯だけは家で炊く」のが最初の一歩です。お米は1杯約61円なので、おかずを冷凍食品や納豆・卵にすれば、ほとんど包丁を使わずに1食100〜300円台に収まります。ご飯はまとめて炊いて1杯ずつ冷凍しておくと、帰り道にお弁当を買う回数を減らせます。カップ麺は200円と安いものの、それだけでは野菜やたんぱく質が足りないので、毎食にするのは避けましょう。
| 暮らし方 | 1か月 | 1日 | 1日の例 |
|---|---|---|---|
| 全部買う | 約40,000円 | 1,316円 | 朝おにぎり1個、昼幕の内弁当、夜牛丼 |
| 朝と夜は家で簡単に | 約33,100円 | 1,090円 | 朝納豆卵ご飯、昼弁当、夜冷凍ぎょうざとご飯 |
| 昼だけ買う | 約23,800円 | 784円 | 朝納豆卵ご飯、昼おにぎり2個、夜鶏もも肉とキャベツと卵とご飯 |
| 全部自炊 | 約16,200円 | 534円 | 朝納豆卵ご飯、昼豆腐ともやしとご飯、夜鶏もも肉とキャベツと卵とご飯 |
東京都区部の値段で試算すると、3食とも買って食べると月約40,000円で、一人暮らしの平均(月44,659円)に近い金額になりました。朝と夜を家で簡単に済ませると約33,100円、昼だけ買って朝と夜を自炊にすると約23,800円です。3食とも自炊すれば、材料費だけなら約16,200円まで下がります。
実際にはお菓子・飲み物・調味料もかかるので、現実的な目安は「昼だけ買う」暮らしで月2万円台後半、全部自炊で2万円前後です。「1週間5000円」は月にすると約21,700円で、昼も含めて自炊が中心なら届く金額です。月2万円・1万円の食費が平均と比べてどうかは食費月2万円は少ない?で解説しています。
| やること | ねらい |
|---|---|
| ご飯は2〜3合まとめて炊き、1杯ずつ冷凍 | 弁当やおにぎりを買う回数を減らす |
| 冷凍庫に冷凍食品・冷凍野菜を数日分置く | 疲れた日の外食・出前を防ぐ |
| 飲み物は水筒やペットボトルの箱買いで | コンビニに寄るきっかけを減らす |
| 外食は「週◯回まで」と回数で決める | 我慢しすぎず、使いすぎも防ぐ |
| スーパーは週1〜2回、使い切れる量だけ | 食材を傷ませて捨てない |
| 食費を「外食」と「それ以外」に分けて記録 | 自分の削りどころが分かる |
一人暮らしの節約で大事なのは、毎日がんばる仕組みより、疲れた日でもお金を使わずに済む備えです。冷凍したご飯と冷凍食品があれば、仕事や学校で遅くなった日もコンビニや外食に頼らずに済みます。
ただし、食費を削りすぎて野菜やたんぱく質が足りなくなるのは避けましょう。もやし・キャベツ・卵・納豆・鶏肉など、値段の割に量のとれる食材を中心にすると、安く済ませながら栄養のバランスもとりやすくなります。家族向けの節約方法も含めた全体の考え方は食費を節約するには?でまとめています。
A. 全国大学生協連の調査(2025年秋)では、下宿生の食費は月29,853円でした。学食は外食より安く済むことが多いので、昼は学食、朝と夜は家で炊いたご飯と簡単なおかず、という組み合わせが節約しやすい方法です。実家から米を送ってもらえるなら、それだけで食費は大きく下がります。
A. 1週間5000円は1日約714円です。上の試算では「昼だけ買う」暮らしで1日784円だったので、昼も家から持っていくか、おにぎりを1個にするなどの工夫で届く金額です。外食がある週は難しいので、外食の分を別の予算にしておくと続けやすくなります。
A. 1日約330円なので、3食とも自炊でも材料費だけでぎりぎりの金額です(上の試算で全部自炊が月約16,200円)。お米をもらえる、職場や学校の食事があるなどの条件がなければ、栄養が偏るおそれがあります。無理に1万円を目指すより、月2万円前後を目安にするのがおすすめです。
A. ご飯を炊く・電子レンジで温める程度なら、光熱費の増え方は食費の差より小さく済みます。お弁当(600円台)と、冷凍食品と家のご飯(300円前後)の差は1食300円ほどあります。電気代の目安は一人暮らしの電気代の平均で確かめられます。
8都市の食品の値段は食品価格ウォッチ、値上がりした食品は値上がり品目ランキングで確かめられます。
この記事の情報は2026年10月21日時点のものです。主な出典: 総務省統計局「家計調査」(単身世帯・2025年)、総務省統計局「小売物価統計調査」(東京都区部・2026年8月)、全国大学生活協同組合連合会「第61回学生生活実態調査 概要報告」(2026年2月24日)。試算は東京都区部の平均価格によるもので、地域や店によって変わります。特定の店や商品をすすめるものではありません。