2026年産の新米は、JAが農家に前払いする概算金が玄米30kgあたり約7,000〜10,500円(1俵60kgで13,800〜21,000円)で、主な銘柄で前の年より4割ほど安くなりました。卸売の段階の取引価格は、2025年産で30kgあたり約15,800円(2026年8月)です。この記事では、当サイトのお米価格ウォッチで集計している取引価格と、各地のJAの発表をもとに、値段の段階ごとの相場を整理します。
| 値段の種類 | 誰から誰へ | 玄米30kgあたり | 1俵(60kg)あたり |
|---|---|---|---|
| 概算金(2026年産) | JA → 農家 | 約6,900〜10,500円 | 13,800〜21,000円 |
| 相対取引価格(2025年産・2026年8月) | 集荷業者 → 卸売業者 | 約15,800円(全銘柄平均) | 31,556円 |
| 店頭・直売・通販 | お店・農家 → 消費者 | 店・産地・送料で大きく違う(公的な統計はない) | |
「新米30kgの値段」といっても、農家がJAに出すときの値段、卸売の値段、消費者が買う値段では金額が違います。お米の取引は玄米60kg(1俵)を単位にすることが多く、30kgは1俵の半分で、玄米の紙袋1袋の量です。
2026年産で一番早く金額が出そろうのが、JAが農家に払う概算金です。主な銘柄の1等で1俵13,800〜21,000円、30kgにすると約6,900〜10,500円でした。卸売の段階の2026年産の取引価格は、農林水産省が毎月、翌月の中旬ごろに公表します。2026年8月分(2025年産)は、全銘柄の平均で1俵31,556円、30kgで約15,800円です。
| 産地・銘柄 | 1俵(60kg) | 30kgあたり | 2025年産の当初 |
|---|---|---|---|
| 新潟 コシヒカリ(魚沼) | 21,000円 | 10,500円 | — |
| 山形 つや姫 | 20,000円 | 10,000円 | 31,000円 |
| 富山 コシヒカリ | 20,000円 | 10,000円 | — |
| 新潟 コシヒカリ(一般) | 18,500円 | 9,250円 | 30,000円 |
| 秋田 あきたこまち | 18,300円 | 9,150円 | — |
| 宮城 ひとめぼれ | 17,000円 | 8,500円 | — |
| 山形 はえぬき | 17,000円 | 8,500円 | 28,000円 |
| 北海道 ななつぼし | 17,000円 | 8,500円 | — |
| 栃木 コシヒカリ | 15,500円 | 7,750円 | — |
| 青森 まっしぐら | 13,800円 | 6,900円 | — |
2026年産の概算金は、全国で大きく下がりました。新潟県の一般コシヒカリは1俵18,500円で、2025年産の当初の30,000円より38%低くなりました。山形県のはえぬきは17,000円で39.3%、つや姫は20,000円で35.5%の下落と、河北新報は伝えています。在庫が多く、2026年産の作付けも増えたことが背景です。
銘柄による差も大きく、魚沼のコシヒカリが1俵21,000円なのに対し、青森のまっしぐらは13,800円です。同じコシヒカリでも、新潟一般18,500円、栃木15,500円と産地で違います。表にない地域では、奈良のコシヒカリが13,100円、岡山が「まず10,200円」とするなど、さらに低い金額も報じられています。JAによって金額の決め方や支払いの仕組みが違うため、同じ表の数字でも単純な比較には注意が必要です。
概算金は、JAが農家からお米を集めるときに前払いする仮の金額です。お米が売れたあとに精算し、売れ行きがよければ追加払いがあります。そのため「JAの買取価格」と呼ばれることもありますが、最終的に農家が受け取る金額とは違うことがあります。2026年は、全農とっとりが「追加払いに努力」、JA阿蘇が「年内に加算を予定」とするなど、後から上乗せを目指す動きも報じられています。
鹿児島ニュースKTS「新米価格値下がりか 農家からは不安の声も JAが農家に支払う早期米「概算金」が去年比2割減 (26/07/08 18:28)」(2026年7月公開)。鹿児島県の早期米で、JAが農家に払う概算金が前の年より2割ほど下がったことを伝えるニュースです。
| 年産 | 1俵(60kg)の平均 | 30kgに換算 |
|---|---|---|
| 2020年産 | 14,671円 | 7,336円 |
| 2021年産 | 12,859円 | 6,430円 |
| 2022年産 | 13,884円 | 6,942円 |
| 2023年産 | 15,495円 | 7,747円 |
| 2024年産 | 25,825円 | 12,912円 |
| 2025年産 | 34,362円 | 17,181円 |
当サイトでは、集荷業者と卸売業者の取引価格(相対取引価格)を2020年9月から毎月集計しています。年産ごとに平均を出して30kgに直すと、値上がりする前の2020〜2023年産は約6,400〜7,700円でした。それが2024年産で12,912円、2025年産では17,181円と、高騰前の2倍以上になりました。
2026年産の概算金は、30kgにすると6,900〜10,500円で、高騰前の取引価格(30kg約6,400〜7,700円)に近い水準まで戻ってきました。2025年産の新潟一般コシヒカリは、2026年8月の取引価格が30kgで17,263円でしたが、2026年産の概算金は9,250円です。概算金は取引価格より前の段階の金額なので、2026年産の取引価格はこれより高くなりますが、新米が前の年より大きく安い流れははっきりしています。
2026年産の取引価格が出そろうのは、10月以降の公表からです。毎月の動きはお米価格ウォッチで確かめられます。新米が古米より安くなった理由は新米が古米より安いのはなぜ?で詳しくまとめています。
| 手順 | 計算 | 例(玄米30kgが15,000円) |
|---|---|---|
| 1. 精米後の量 | 玄米30kg × 0.9(精米の目安) | 約27kg |
| 2. 精米1kgの値段 | 値段 ÷ 27kg | 約556円 |
| 3. 送料・精米代を足す | (送料+精米代)÷ 27kg を足す | 店による |
| くらべる相手 | スーパーのお米5kgの全国平均 2,926円 ÷ 5kg | 約585円 |
玄米30kgは、精米すると重さが1割ほど減って約27kgになります。比べるときは、30kgの値段を27kgで割って「精米1kgあたり」に直し、送料や精米の手間も含めて考えます。たとえば玄米30kgが15,000円なら、精米1kgあたり約556円です。
スーパーのお米5kgの全国平均は、2026年9月21〜27日の週で2,926円、1kgあたり約585円でした。玄米30kgは1kgあたりで安くなることが多い一方、家族で食べきれる量かも大事です。たとえば1か月に10kg食べる家庭なら、30kgは3か月分で、その間の保存の手間がかかります。
玄米30kgで買うと、食べる分だけ精米できるので、精米したての味を楽しめます。その代わり、置き場所と虫の対策が必要です。保存のしかたは新米の保存方法の記事でまとめています。新米が出回る時期や「新米」と表示できる期間は新米の時期はいつ?をご覧ください。
A. お米の取引で使う1俵は、玄米60kgです。精米すると約54kgになります。お米1合は約150gなので、精米54kgはおよそ360合です。
A. そのままは下がりません。店頭の値段には流通や精米、販売の費用がかかり、古米の在庫の値段も影響します。スーパーのお米5kgの平均は、2026年9月下旬に1年前より約3割安くなっていました。
A. 当サイトでは値段の予想はしていません。取引価格は毎月、スーパーの店頭価格は毎週、農林水産省が公表しています。最新の動きは新米5kgの値段はスーパーでいくら?でまとめています。
A. 概算金は集荷のときの前払い金で、後で精算されます。最低保証額は、あらかじめ下限として示す金額のことです。どちらを示すかはJAや地域によって違います。
2026年産の取引価格が公表されたら、お米価格ウォッチに毎月反映されます。8都市の店頭のお米の値段は食品の値段で確かめられます。
この記事の情報は2026年10月7日時点のものです。主な出典: 農林水産省「米の相対取引価格・数量」(当サイトで集計)・「スーパーでの販売数量・価格の推移」(2026年10月2日公表)、農業協同組合新聞・河北新報・共同通信の各JAの概算金の報道。概算金は1等の金額で、JAや地域によって支払いの仕組みが違います。お米の価格の予想や、特定の商品・店舗での購入をすすめるものではありません。