新米が出回る時期は、早い産地で7月下旬から、多くの産地で9〜10月です。2026年秋に買える新米は2026年産(令和8年産)のお米で、「新米」と表示できるのは収穫した年の12月31日までに精米・包装したものに限られます。この記事では、食品表示のルールと産地ごとの時期を整理し、当サイトが集めている8都市の気温データから、地域や年によって稲刈りの時期がずれる理由も確かめます。
| 産地 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月〜 |
|---|---|---|---|---|---|
| 高知・宮崎・鹿児島(早期栽培) | 下旬〜 | ● | ● | ||
| 関東(千葉・茨城など) | 下旬〜 | ● | ● | ||
| 北陸・東北(新潟・秋田・宮城など) | 早生の品種 | 中旬〜 | ● | ● | |
| 北海道 | 収穫 | ● | ● | ||
| 九州の普通期(ヒノヒカリなど) | ● | ● |
新米は、暖かい地域で早く植えて早く刈り取る早場米(はやばまい)から順に出回ります。高知・宮崎・鹿児島などの早期栽培のお米は、7月下旬ごろから出荷が始まります。2026年は、7月末に宮崎県産コシヒカリの新米が首都圏の店頭に並び始めたと報じられています。
新潟や東北、北海道などの主な産地は、9月から10月にかけて稲刈りをします。スーパーの売り場に産地や銘柄がそろうのは9月下旬から10月ごろです。「新米はいつから?」の答えは産地によって2〜3か月の幅があり、全国の主な産地の新米が出そろうのは秋の後半になります。
| お米の種類 | 「新米」と表示できる条件 |
|---|---|
| 精米(白米) | 原料の玄米が生産された年の12月31日までに精米し、袋に詰めたもの |
| 玄米 | 生産された年の12月31日までに袋に詰めたもの |
| 表示できない例 | 2026年産でも、2027年1月1日以降に精米・包装したもの |
「新米」という言葉の使い方は、国の食品表示のルール(食品表示基準)で決まっています。袋に「新米」と書けるのは、収穫した年の12月31日までに精米して袋に詰めたお米だけです。2026年産のお米でも、2027年1月1日以降に精米したものには「新米」と書けません。
ただし、これは袋の表示のルールです。12月に精米した新米を年明けに買うこともできますし、収穫したてのおいしさが年明けに急に変わるわけでもありません。ふだんの会話では、新しいお米が出回ると前の年のお米を「古米」と呼ぶのが一般的です。
2026年秋に出回る新米は2026年産(令和8年産)です。お米の袋には「産年」と「精米年月日」が書かれているので、産年が2026年なら新米、2025年なら前の年のお米です。表示の欄には「令和8年産」と書かれていることもあります。
| 産地 | 主な品種 | 稲刈りの目安 | 2026年の動き |
|---|---|---|---|
| 沖縄 | — | 5〜6月 | 5月下旬に収穫が始まったと報道 |
| 高知・宮崎・鹿児島 | コシヒカリなど | 7〜8月 | 7月下旬から出荷。宮崎産が7月末に首都圏の店頭へ |
| 千葉・茨城 | ふさおとめ・コシヒカリなど | 8〜9月 | 千葉は東日本で一番の早場米の産地 |
| 新潟 | こしいぶき・コシヒカリ | 9月 | 佐渡では収穫が例年より1週間ほど早い見込み |
| 北海道 | ななつぼし・ゆめぴりか | 9〜10月 | — |
| 九州(普通期) | ヒノヒカリ・にこまるなど | 10月ごろ | — |
早場米は、ふつうより早い時期に収穫・出荷するお米のことです。共同通信(2026年7月22日配信)は、九州や四国など暖かい地域で7月下旬ごろから出荷するお米と説明し、主な産地を高知・宮崎・鹿児島の3県としています。東日本では千葉県が一番の早場米の産地で、県は「東日本で一番の早場米の産地」と紹介しています。
ABCテレビニュース「真夏の稲刈り 早場米の収穫始まる 徳島・阿南市」(2026年8月公開)。徳島県阿南市で早場米の稲刈りが始まったことを伝えるニュースです。
九州は、新米の時期が2回ある地域です。宮崎や鹿児島では、春に植えて7〜8月に刈り取る早期栽培の新米が夏に出回ります。一方で、ヒノヒカリやにこまるなど、ふつうの時期に育てるお米(普通期)は10月ごろの収穫で、秋の後半に新米になります。九州の新米を探すときは、品種と産地を見ると時期の見当がつきます。
新潟県では、早く実る品種のこしいぶきなどから稲刈りが始まり、主力のコシヒカリは9月に入って本格的になります。新潟県佐渡農業普及指導センターは2026年7月30日、暑い夏が予想されるため収穫期は例年より1週間程度早まる見込みとし、8月1日に穂が出た田んぼでは9月8日ごろが収穫時期になるとしていました。新潟県産コシヒカリの新米は、9月の後半から10月にかけて店頭に増えていきます。
稲刈りが終わってもすぐに店頭に並ぶわけではなく、乾燥や検査、精米などの作業を経てから売り場に届きます。そのため、産地の稲刈りが始まってから少し遅れて、スーパーの新米が増えていきます。お店にまだ前の年のお米が残っていると、新米への入れ替えがゆっくりになることもあります。
新米かどうかは、袋の産年(2026年産なら新米)と精米年月日で確かめられます。取引の統計でも、お米は9月から翌年8月までを1つの年産として扱います。新米が出回る9月に取引価格がどう動いたかは、お米の取引価格、新米の9月の動きの記事で見られます。
UX新潟ニュース「新米が店頭に 今年のコメ価格は?農家は?今後どうなる?専門家に聞く【新潟】スーパーJにいがた8月12日OA」(2026年8月公開)。新潟の店頭に新米が並び始めたことと、お米の値段の見通しを伝えるニュースです。
稲は、穂が出てからの毎日の平均気温を足した値(積算気温)で実り具合が決まります。新潟県では、コシヒカリの刈り取りの目安を穂が出てからの積算気温1,000℃としています。そこで当サイトの7都市の気温データで、8月1日に穂が出たと仮定して1,000℃に届く日を計算しました。
2016〜2025年の平均では、福岡・名古屋・大阪・広島が9月3日ごろ、東京が9月5日ごろ、仙台が9月8日ごろ、札幌が9月13日ごろでした。同じ日に穂が出ても、北と南で刈り取りの目安が10日ほど違います。1976〜1985年の平均と比べると、札幌で5日、仙台で4日、ほかの都市でも2〜4日早くなっていました。
| 仙台 | 1976〜1985年 | 2016〜2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|
| 平均気温(10年の平均) | 24.2℃ | 26.6℃ | 26.3℃ |
| 26℃を超えた年 | 10年中3年 | 10年中7年 | 超えた |
| 27℃以上の年 | 10年中0年 | 10年中4年 | 27℃未満 |
暑さの影響は、刈り取りの目安そのものにも出ます。新潟県農業総合研究所によると、穂が出た5〜24日後の平均気温がおよそ26℃を超える暑い年は、コシヒカリの刈り取りの目安を積算気温950℃に、27℃以上ではさらに900℃に早めるとよいとされています。仙台の気温でこの期間の平均を見ると、26℃を超えた年は1976〜1985年の10年で3年でしたが、2016〜2025年は7年に増えました。
2026年は、仙台で9月10日、東京で9月7日に1,000℃に届く計算で、2023〜2025年(仙台で9月4〜5日)ほどは早くありませんでした。実際の稲刈りの日は、田植えの日や品種、雨の日の作業の都合でも変わります。ここで比べたのは、同じ日に穂が出たと仮定した気温の違いだけです。毎日の気温の記録は猛暑日・熱帯夜のデータで確かめられます。
A. 一般に、精米してから日がたたないうちがおいしいとされます。新米かどうかに加えて、袋の精米年月日が新しいものを選び、涼しい場所で保存して早めに食べきるのがおすすめです。
A. 2026年産のお米でも、2027年1月1日以降に精米・包装したものには「新米」と表示できません。表示のルールの話で、お米の中身が1月で急に変わるわけではありません。
A. 一般に、新米が出回ると前の年に収穫したお米を古米と呼びます。2026年秋なら2025年産が古米です。「新米」と違い、法律で決まった呼び方ではありません。
A. 2026年秋のスーパーのお米5kgの平均は、1年前より3割ほど安くなっています。詳しくは新米5kgの値段はスーパーでいくら?と、新米が古米より安いのはなぜ?でまとめています。
お米の取引価格の毎月の動きはお米価格ウォッチ、各都市の暑さの記録は猛暑日・熱帯夜のデータで確かめられます。
この記事の情報は2026年10月7日時点のものです。主な出典: 消費者庁「食品表示基準」、新潟県農業総合研究所「極端な高温登熟年におけるコシヒカリの収穫適期のめやす」(令和6年度)、新潟県佐渡農業普及指導センター「稲作生育速報」(2026年7月30日)、千葉県のウェブサイト、気象庁の気温データ(当サイトで集計)、共同通信・テレビ朝日の報道。出回り時期は目安で、年や産地・品種によって前後します。特定の商品・店舗での購入をすすめるものではありません。