泊まりがけの帰省にかかる費用は、1人1回平均5万1,042円です(2025年)。観光庁「旅行・観光消費動向調査」の集計表から、目的が「帰省・知人訪問など」の国内の宿泊旅行を当サイトで整理しました。この記事では、交通手段別の違い、新幹線と車の交通費の計算例、安くする方法、実家に渡すお金・手土産・仏壇のお供えの目安までまとめます。
| 費目 | 泊まりがけ | 日帰り |
|---|---|---|
| 交通費(往復) | 1万8,880円 | 6,864円 |
| 出発前の買い物(手土産・服・美容室など) | 8,304円 | 4,781円 |
| 飲食費 | 8,020円 | 2,728円 |
| 帰省先での買い物・土産 | 7,632円 | 3,085円 |
| 宿泊費 | 4,849円 | - |
| その他(娯楽・帰宅後のクリーニングなど) | 3,358円 | 1,212円 |
| 合計 | 5万1,042円 | 1万8,670円 |
費用の4割近くは交通費です。宿泊費が4,849円と少ないのは、実家に泊まる人が多いためです。実家や親族の家に泊まった人の平均は4万2,920円で、ホテルに泊まった人(8万4,846円)の約半分でした。
いちばん長い区間を飛行機で移動した人は9万818円、新幹線は5万9,017円、自家用車は3万9,078円でした。飛行機を使う遠方の帰省は、車の2倍以上かかります。
| 年代 | 1人1回の費用 | うち交通費 |
|---|---|---|
| 9歳以下 | 2万9,212円 | 1万1,234円 |
| 10代 | 2万4,736円 | 1万1,700円 |
| 20代 | 4万5,239円 | 1万9,003円 |
| 30代 | 4万9,650円 | 1万8,930円 |
| 40代 | 5万6,012円 | 2万1,229円 |
| 50代 | 6万6,813円 | 2万3,196円 |
| 60代 | 6万1,233円 | 2万513円 |
30代の夫婦と9歳以下の子ども2人なら、表の平均を足すと1回約16万円です。ただし、車で帰る家族はガソリン代を人数で分け合えるので、これより安く済むことが多くなります。
泊まりがけの帰省1回の費用は、2019年の4万2,390円から2025年は5万1,042円へ、約2割上がりました。日帰りは1万8,670円で、2019年(1万8,262円)とほとんど変わりません。値上がりは、泊まりがけの帰省で目立っています。
時期と泊数でも変わります。2025年は7〜9月(お盆)の5万3,502円が最も高く、泊数別では1泊3万6,388円、3泊5万6,657円でした。
ソニー損害保険の調査(2026年6月19〜22日・お盆に車で帰省する予定の20〜50代1,000人)では、ガソリン代・高速代・滞在中の出費・手土産代を家族全員分合わせた費用は平均2.4万円でした。いちばん多い答えは「1万円くらい」(49.1%)で、移動が6時間以上の人は平均6.6万円です。
ANNnewsCH「一人暮らしの7割「お盆帰省しない」 「自宅でのんびり」最多 帰省予定者も減少【知っておきたい!】【グッド!モーニング】(2026年8月2日)」(2026年8月公開)。一人暮らしの人の7割がお盆に帰省しないと答えた調査を伝えるニュースです。
帰省そのものを見直す人もいます。回数や泊数の平均は帰省の頻度の記事、帰らない・ホテルに泊まるときの伝え方は帰省したくないときの記事にまとめています。
| 区間 | 片道 | 往復 | 2027年7月からの片道 |
|---|---|---|---|
| 東京〜名古屋 | 1万1,300円 | 2万2,600円 | 1万1,880円 |
| 東京〜新大阪 | 1万4,720円 | 2万9,440円 | 1万5,420円 |
| 東京〜岡山 | 1万7,770円 | 3万5,540円 | 1万8,530円 |
| 東京〜広島 | 1万9,760円 | 3万9,520円 | 2万620円 |
| 新大阪〜広島 | 1万950円 | 2万1,900円 | 1万1,210円 |
| 新大阪〜博多 | 1万6,020円 | 3万2,040円 | 1万6,300円 |
東京から新大阪へ大人1人で往復すると、2万9,440円です。小学生の子どもは運賃・料金とも大人のおよそ半額なので、大人2人と子ども2人なら交通費だけで約8.8万円になります。
お盆や年末年始は、指定席の料金が上がります。東海道新幹線では、通常期より最繁忙期は400円、繁忙期は200円高く、閑散期は200円安くなります(片道あたり・JR東海)。日によって区分が違うので、JR各社のカレンダーで確かめましょう。
飛行機の運賃は、同じ路線でも予約の時期や便で大きく変わります。観光庁の調査では、泊まりがけの帰省で長距離の飛行機に乗った人の航空券代は、1回平均3万3,475円(往復分などの合計)でした。新幹線などの長距離の鉄道を使った人は2万1,829円です。
往復600kmを燃費15km/Lの車で走ると、ガソリンは40Lです。2026年8月の価格では約6,800円で、最も高かった2023年8月(7,316円)より約500円安く、2016年8月(4,876円)より約1,900円高くなっています。年によって、同じ帰省でも2,000円以上の差が出ます。
レギュラーガソリンの全国平均は、2026年10月5日調査で1Lあたり170.2円でした。この価格で、往復の距離と燃費から計算すると次のとおりです。
| 往復の距離 | 燃費10km/L | 燃費15km/L | 燃費20km/L |
|---|---|---|---|
| 200km | 3,404円 | 2,269円 | 1,702円 |
| 400km | 6,808円 | 4,539円 | 3,404円 |
| 600km | 1万212円 | 6,808円 | 5,106円 |
| 1,000km | 1万7,020円 | 1万1,347円 | 8,510円 |
| 1,500km | 2万5,530円 | 1万7,020円 | 1万2,765円 |
都道府県別では、同じ日の調査で宮城県の162.9円から沖縄県の180.0円まで、17.1円の差がありました。40L入れると684円の違いです。最新の価格はガソリン価格ウォッチ(毎週更新)で、走る距離に合わせた計算はくらしの計算機でできます。
高速道路の料金は別にかかります。NEXCO各社の休日割引は、ゴールデンウイーク・お盆・年末年始などの混雑期には使えません(2026年のお盆は8月7〜16日の10日間が対象外でした・NEXCO東日本)。
| 見直すこと | 目安・ポイント |
|---|---|
| 最も混む日を外す | 新幹線の指定席は、最繁忙期と閑散期で片道600円ちがう(東海道新幹線)。飛行機も混む日ほど高い |
| 早めに予約する | 航空会社の早期購入の運賃や、JRのネット予約の早期割引を使う。混む日の席も取りやすい |
| 学割を使う(学生) | JRの学生割引は、片道101km以上で運賃が2割引(特急料金は対象外)。学校の学割証が必要 |
| 家族なら車も比べる | 往復600kmのガソリン代は約6,800円(燃費15km/L)。4人で乗れば1人約1,700円。高速代を足して比べる |
| 泊数と時期を決め直す | 1泊と3泊で1人約2万円ちがう(観光庁の平均)。お盆を外し、親に来てもらう方法もある |
| 出発前の買い物を決めておく | 出発前の支出は1人平均8,304円。手土産の予算を先に決めると増えにくい |
混む日を外すと、料金が下がるうえに疲れも減ります。お盆・年末年始の混む日は帰省ラッシュの記事で確かめられます。
| 場面 | 決めておくこと |
|---|---|
| 学生の帰省 | 仕送りに含めるか、帰省のたびに親が出すか。毎回か年末年始だけかも先に決める |
| 社会人の帰省 | 自分で出すか、親が「来てほしい」と言うときは一部を出してもらうか |
| 子連れの帰省 | 人数分で高くなるので、交通費と帰省先の食費をどちらが持つかを分けて決める |
| 夫婦それぞれの実家 | 家計から出すか、それぞれの財布から出すか。両家で回数をそろえると不公平感が出にくい |
誰が払うかに決まりはありません。言い出しにくいときは、「交通費が1回◯万円かかるので、帰るのを年◯回にしたい」と金額で伝えると、親も事情を受け止めやすくなります。
親に交通費を出してもらっても、贈与税の心配はほとんどありません。国税庁によると、1年間(1月〜12月)にもらった財産の合計が110万円以下なら贈与税はかからず、申告もいりません。
| 項目 | 目安 | 根拠 |
|---|---|---|
| 泊めてもらうお礼の現金 | 渡さない人が多い。決まった金額は無い | たまひよ(2025年2月・156人):渡す7.7%、渡さない77.6% |
| 手土産 | 3,000円前後(1,000〜5,000円) | 観光庁:帰省前にお菓子を買った人の平均3,797円。ぐるなび:予算は1,001〜3,000円が最多 |
| 仏壇へのお供え(お盆) | 3,000〜5,000円。新盆は5,000〜1万円とする解説もある | 高島屋・はせがわ・イオンのお葬式の解説 |
子どもを連れて実家や義実家に数泊するとき、宿泊費として現金を渡す人は7.7%でした(たまひよの調査)。現金の代わりに、食材を持っていく、外食の代金を持つ、といった形でお礼をする人もいます。
長く泊まって食費がかさむときは、「食費の足しにして」と一言添えて渡すと受け取ってもらいやすくなります。金額の相場を示した信頼できる調査は無いため、親の暮らし向きと泊数で決めましょう。
観光庁の2025年の調査では、泊まりがけの帰省の前にお菓子を買った人は58.1%で、平均3,797円でした。ぐるなびの調査(2025年6月)では、帰省予定の人の84.4%が手土産を持っていく(ときどきを含む)と答えています。年に何度も帰る人は、毎回でなくてよいでしょう。
お盆に仏壇へ供える品物は3,000〜5,000円が目安です。表書きは「御供」や「御仏前」、水引は黒白が一般的です(関西などでは黄白も)。実家ごとのしきたりがあるので、親に「お供えはどうする?」と聞くのが確実です。
A. 観光庁の2025年の調査では、学生の泊まりがけの帰省は1回平均2万6,602円(うち交通費1万2,761円)でした。JRは片道101km以上なら学割で運賃が2割引になります。誰が払うかは、仕送りと合わせて親と先に決めておきましょう。
A. 泊まりがけの帰省は1人1回平均5万1,042円なので、お盆と年末年始の年2回なら1人約10万円です。泊まりがけの帰省は、行った人の7割が年1〜2回でした(帰省の頻度の記事)。
A. 子どもがいる親戚の家に帰るなら、予算に入れておくと安心です。ソニー損害保険の2026年の調査では、お盆に車で帰省する予定の人の38.6%がお盆玉を用意すると答え、子ども1人あたりの平均は9,977円でした。
A. 回数を減らす、泊数を短くする、親に来てもらうなど、親と相談して形を変える方法があります。費用を数字で示すと話し合いやすくなります。荷物を送る費用を減らす工夫は帰省の持ち物リストが参考になります。
車で帰る人はガソリン価格ウォッチで最新の価格を確かめ、くらしの計算機で自分の距離のガソリン代を出してみましょう。
この記事の情報は2026年10月17日時点のものです。主な出典: 観光庁「旅行・観光消費動向調査」2019年・2023〜2025年(確報)集計表、資源エネルギー庁「石油製品価格調査」(くらしデータの集計)、JR東海・JR西日本「東海道・山陽新幹線における「のぞみ」・「みずほ」号の指定席特急料金及びグリーン料金の見直しについて」(2026年10月16日)、JR東海「シーズン別の指定席特急料金」、JR東日本・JR東海「学生割引乗車券」、NEXCO各社の休日割引の案内、国税庁タックスアンサー「No.4402 贈与税がかかる場合」、ソニー損害保険「2026年 お盆の帰省に関する調査」、ベネッセ「たまひよ」の調査(2025年2月)、ぐるなび「接待の手土産」調査(2025年6月)、高島屋・はせがわ・イオンライフのお盆のお供えの解説。運賃・料金は変わることがあるため、購入前に各社の公式サイトで確かめてください。マナーの目安は地域や家によって異なります。民間の調査はインターネット調査で、日本全体の割合を表すものではありません。