泊まりがけの帰省は、年1〜2回の人が約7割で、1回の平均は3.2泊です。観光庁「旅行・観光消費動向調査」の2025年の集計表から、目的が「帰省・知人訪問など」の国内の宿泊旅行を当サイトで計算しました。この記事では、年代別の回数と泊数、年末年始に帰省する人の割合、孫の帰省が減る年齢、セパレート帰省、大学生のバイトとの両立まで、実施元と人数が分かる調査だけでまとめます。
2025年に泊まりがけの帰省・知人訪問をした人は、日本の人口の23.1%でした。その人たちの回数を見ると、年1回が47.6%、年2回が22.9%で、合わせて70.5%です。年3回以上の人は29.5%で、年10回以上という人も3.1%いました。
総務省の「社会生活基本調査」(2016年・10歳以上)でも、1泊以上の帰省・訪問の旅行をした人は26.0%で、そのうち年1〜2回が58.5%でした。お盆と年末年始の年2回までが、泊まりがけの帰省の多数派といえます。
民間の調査では、もっと多く帰る人が目立ちます。国の統計は日帰りの帰省を数えないのに対し、民間の調査は日帰りも含めて聞いているうえ、実家が近い人も入っているためです。
| 調査 | 時期・対象 | 結果 |
|---|---|---|
| AlbaLink「帰省の頻度に関する意識調査」 | 2023年11月16〜17日 実家から離れて暮らす500人 | 年2回 18.6%、年1回 18.2%(合わせて36.8%)。月1回以上が約3割 |
| アスマーク「帰省に関するアンケート」 | 2024年2月1〜8日 親と別に暮らす20〜60代800人(子育て世帯と単身世帯が半分ずつ) | 「年に5回以上」が4割弱で最多。子育て世帯は4割以上、単身世帯は3割未満 |
つまり、帰省の回数は実家までの距離でほぼ決まります。日帰りできる距離なら月1回以上、泊まりがけが必要な距離なら年1〜2回が、それぞれよくある形です。
| 年代 | 行った人の割合 | うち年1〜2回 | うち年3回以上 | 1回の平均泊数 |
|---|---|---|---|---|
| 10代 | 20.9% | 71.6% | 28.4% | 3.5泊 |
| 20代 | 28.0% | 64.7% | 35.3% | 3.8泊 |
| 30代 | 32.0% | 67.8% | 32.2% | 3.1泊 |
| 40代 | 26.6% | 72.5% | 27.5% | 2.8泊 |
| 50代 | 23.9% | 72.2% | 27.8% | 2.6泊 |
| 60代 | 20.5% | 68.2% | 31.8% | 2.6泊 |
| 70代 | 13.4% | 83.0% | 17.0% | 3.6泊 |
| 全体 | 23.1% | 70.5% | 29.5% | 3.2泊 |
大人で泊まりがけの帰省をした人がいちばん多いのは30代、回数も泊数も多いのは20代です。一人暮らしを始めた20代や、子どもを連れて実家へ行く30代が、帰省の中心になっていることがうかがえます。
| 泊数 | 割合 | 短い方からの合計 |
|---|---|---|
| 1泊(1泊2日) | 32.0% | 32.0% |
| 2泊(2泊3日) | 28.1% | 60.1% |
| 3泊 | 13.9% | 74.0% |
| 4泊 | 7.6% | 81.6% |
| 5〜7泊 | 11.0% | 92.7% |
| 8泊以上 | 7.3% | 100% |
1回の帰省でいちばん多いのは1泊で、2泊までで6割を占めます。平均が3.2泊と長めに出るのは、8泊以上の長い帰省(7.3%)が平均を押し上げているためです。泊まり先は「実家や親族・知人の家」が75.4%、ホテルが21.2%でした。
| くらべるもの | 平均泊数 |
|---|---|
| 8月に出発(お盆) | 4.2泊 |
| 1月に出発(正月) | 3.9泊 |
| 10月に出発 | 2.3泊 |
| 20代 | 3.8泊 |
| 会社員(小売・飲食・宿泊業をのぞく) | 2.6泊 |
| 全体 | 3.2泊 |
お盆と正月は、連休に合わせて長めに帰る人が多く、8月は10月の約1.9倍の長さです。
会社員の帰省・知人訪問は平均2.6泊で、休みの日数に合わせて決める人が多いとみられます。2026〜2027年の年末年始は、官公庁の休みが12月29日(火)〜1月3日(日)の6日間です。行きと帰りの移動日を考えると、2泊3日〜4泊5日が組みやすい長さです。
大学生だけの帰省日数を、実施元と人数が分かる形で示した調査は見つかりませんでした。目安になるのは20代の数字で、1回の平均は3.8泊と、10代以上ではどの年代より長くなっています。総務省の2016年の調査では、大学に通う人の39.5%が1年間に泊まりがけの帰省・訪問をしていて、その約半分は年3回以上でした。夏と春の長い休みに、何度か、長めに帰る学生が多いと読み取れます。
| 調査 | 時期・対象 | 結果 |
|---|---|---|
| インテージ「年末年始」に関する調査 | 2025年11月19〜25日 全国の15〜79歳5,000人(人口の構成に合わせて回収) | 2025〜2026年の年末年始に実家へ帰省 14.4%(2年間で4.1ポイント減少) |
| AlbaLink(上の表と同じ調査) | 2023年11月 実家から離れて暮らす500人 | 実家に帰るタイミングは年末年始 50.6%、夏休み・お盆 41.6%(複数回答) |
| ヨムーノ(ベビーカレンダー) | 2025年12月3〜10日 子どもがいる30〜59歳の既婚女性158人 | 2025〜2026年の年末年始に帰省する 62.7%、どちらの実家にも帰省しない 37.3%(前年の調査は29.7%) |
年末年始に実家へ帰省する人は、15〜79歳全体では約14%です。全体には親と同居している人や、親がすでに亡くなっている人も含まれるため、低めに出ます。実家から離れて暮らす人に限ると、約5割が年末年始に帰っています。
観光庁の2025年の月別の数字では、泊まりがけの帰省・知人訪問に出た人の割合は8月が8.8%で1年で最も多く、1月が5.9%、12月が4.8%でした。泊まりがけの帰省がいちばん多いのはお盆の時期で、年末年始は12月と1月に分かれます。
あわせて見たい:帰省ラッシュはいつ?年末年始・お盆のピーク日
子どもと暮らす夫婦が泊まりがけの帰省・訪問をした割合は、末っ子が小学校入学前で43.3%、小学生で37.8%、中学生で29.1%でした(総務省、2016年)。コロナ禍の2021年は全体に低いものの、中学生で大きく下がる形は同じです。
子ども本人の数字でも同じ傾向です。観光庁の2025年の集計では、泊まりがけの帰省・知人訪問をした人の割合は9歳以下で40.9%、10代では20.9%と半分になります。部活動や塾、受験が始まり、家族そろって長く休みにくくなる時期と重なります。
セパレート帰省は、夫婦が一緒に帰省せず、それぞれが自分の実家へ別々に帰るやり方です。子どもがいる家庭では、子どもがどちらかに同行したり、時期をずらして両方の実家に行ったりします。
| 時期 | その休みに予定 | 予定はないが経験あり | 未経験・してみたい |
|---|---|---|---|
| 2025〜2026年の年末年始 | 12.0% | 14.6% | 37.3% |
| 2026年の夏(7〜8月) | 20.0% | 18.1% | ― |
子育て中の既婚女性に聞いたヨムーノの調査では、年末年始に予定している人が12.0%、夏は20.0%でした。夏は予定と経験を合わせると約3人に1人が当てはまります。一方で、夏の調査では「したくない」という人も約3割いました。
北海道ニュースUHB「【帰省スタイルに変化】夫婦が別々に行動「セパレート帰省」増加…"ホテル帰省&送迎付き帰省"も 一方で「家族と過ごす時間」の価値は変わらず」(2024年8月公開)。夫婦が別々に帰省する「セパレート帰省」や、ホテル帰省が増えていることを伝えるニュースです。
向き不向きは、次のように整理できます。
| よい点 | 注意点 |
|---|---|
| 義実家への気づかいが減り、自分の実家でゆっくりできる | 親が「相手は来ないの?」と気にすることがある。理由を夫婦で同じ言葉で伝える |
| 休みが合わない夫婦でも、それぞれの都合で日程を組める | 子どもをどちらが連れていくか、両方の祖父母に会える機会をどう作るかを先に決める |
| 時期をずらせば、どちらかが家で一人の時間を持てる | 交通費は2人分が別々にかかる。家計のどこから出すかを話しておく |
義実家への帰省がつらい理由や、帰らないときの伝え方は帰省したくないときの記事にまとめています。
| いつ | やること |
|---|---|
| 帰省の日が決まったら | シフトを出す前に、休みたい期間(例:8月10〜24日の2週間)を店長に直接伝える |
| シフトの提出 | 帰省の前後に多めに入れるなど、出られる日を一緒に示す |
| 1か月以上休みたいとき | 続けられるかを相談する。長期休みだけ休める店もあれば、難しい店もある |
| 帰省先でも働きたいとき | 単発・短期の仕事を探す。昼間の学生は、原則禁止の日雇い派遣(30日以内)でも例外として働ける |
連絡はLINEだけで済ませず、口頭か電話で伝えると、休みの希望が通りやすくなります。理由は「実家に帰省するため」で十分です。
A. 多すぎではありません。泊まりがけの帰省では年1〜2回が多数派ですが、日帰りできる距離なら、実家から離れて暮らす人の約3割が月1回以上帰っています(AlbaLinkの調査)。回数より、帰る側と迎える側の負担が無理のない範囲かどうかで考えましょう。
A. 減っているという調査があります。インテージの調査では、年末年始に実家へ帰省する人は2年間で4.1ポイント減り14.4%でした。総務省の調査でも、1泊以上の帰省・訪問の旅行をした人は2016年の26.0%から、コロナ禍の2021年は14.3%に下がっています。
A. 言います。帰省は「郷里に帰り、親の様子を見ること」で、泊まるかどうかは問いません。言葉の意味は帰省の意味の記事で詳しく解説しています。
A. 交通の予約をする前に、到着日と帰る日を伝えるのが安心です。食事や布団の用意があるため、迎える側は泊数が分かると準備しやすくなります。荷物の準備は帰省の持ち物リストが参考になります。
帰省の日を決めたら、帰省ラッシュの記事で混む日を避け、新幹線や飛行機の利用実績は帰省・連休の混雑データベースで確かめられます。
この記事の情報は2026年10月17日時点のものです。主な出典: 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年(確報)」集計表、総務省「社会生活基本調査」2016年・2021年(e-Stat)、株式会社インテージ「年末年始」に関する調査(2025年11月実施)、株式会社AlbaLink「帰省の頻度に関する意識調査」(2023年11月実施)、株式会社アスマーク「帰省に関するアンケート」(2024年2月実施)、ヨムーノ(株式会社ベビーカレンダー)「年末年始の帰省」「夏の帰省」に関する調査、厚生労働省「日雇派遣の原則禁止について」。観光庁の「帰省・知人訪問等」には友人を訪ねる旅行も含まれます。民間の調査はインターネット調査で、日本全体の割合を表すものではありません。