帰省の持ち物は、財布・スマホと充電器・マイナ保険証(または資格確認書)・常備薬・着替えの5つが基本です。ここに大学生は学割証と学生証、子連れはおむつや離乳食、母子健康手帳などを足します。この記事では、立場ごとの持ち物リストに加えて、気象庁の観測から集計した帰省先8都市の年末年始とお盆の気温、荷物を送るコツ、一人暮らしの部屋を空ける前にやることをまとめます。
| 分類 | 持ち物 |
|---|---|
| 必ず | 財布(現金・カード)、スマホ、充電器、家の鍵、新幹線・飛行機の予約(チケット) |
| 体のこと | マイナ保険証または資格確認書、ふだん飲んでいる薬、お薬手帳 |
| 着るもの | 泊まる日数分の下着・靴下、部屋着、上着(帰省先の気温に合わせる) |
| 身の回り | 歯ブラシ、コンタクト用品・メガネ、化粧品、ヘアケア用品 |
| あると便利 | モバイルバッテリー、エコバッグ、ハンカチ・ティッシュ、手土産 |
いちばん忘れたくないのは、医療機関にかかるときに必要なものです。2026年8月からは、期限切れの従来の健康保険証での受診の特例が終わり、マイナ保険証(保険証として登録したマイナンバーカード)か資格確認書が必要になっています(厚生労働省の方針・2026年7月の報道による)。帰省先で子どもが熱を出したときに慌てないよう、家族全員の分を持っていきましょう。
着替えは、泊まる日数分の下着と、洗濯して着回せる服が数枚あれば足ります。実家に洗濯機があれば、荷物はかなり減らせます。手土産は、相手の家族の人数と好みに合わせて選ぶと失敗しません。
| 持ち物 | 理由 |
|---|---|
| 学割証・学生証 | JRの片道101km以上の区間で、乗車券の運賃が2割引になる。乗るときは学生証を持っている必要がある |
| パソコン・課題の資料 | 休み明けの課題・試験の準備に |
| 実家に持ち帰る物・空のバッグ | 冬服の入れ替え、実家からもらう食べ物を入れて帰る |
| アルバイト先の連絡先 | シフトの連絡がきても対応できるように |
大学生の帰省で大きいのは、JRの学割(学生割引)です。JRの指定を受けた学校の学生は、片道の営業キロが100kmを超える区間で、乗車券の運賃が2割引になります。特急料金は割引されません。学校で学割証を発行してもらい、みどりの窓口などで買います。
JRは2026年3月13日で往復乗車券の発売を終えましたが、学割は2026年3月14日から、1枚の学割証で片道の乗車券を2枚まで同時に買えるようになっています。行きと帰りを1枚の学割証でまとめて買えるので、帰省前に1枚もらっておけば足ります(JRグループ発表)。
| 分類 | 持ち物 |
|---|---|
| 書類 | 子どものマイナ保険証または資格確認書、子どもの医療費助成の受給者証、母子健康手帳 |
| 食事 | 離乳食(市販のベビーフードが持ち運びやすい)、粉ミルク・液体ミルク、哺乳びん、スプーン、食事用エプロン |
| おむつ・着替え | おむつ(日数分+予備)、おしりふき、汚れ物を入れる袋、多めの着替え |
| 移動中 | おもちゃ・絵本、おやつ、飲み物、抱っこひも |
| 車 | 6歳未満の子どもを乗せるならチャイルドシート(実家の車にも) |
車で移動する場合に忘れやすいのがチャイルドシートです。道路交通法で、6歳未満の子どもを車に乗せるときはチャイルドシートの使用が義務になっています。実家の車で出かける予定があるなら、自分のチャイルドシートを持っていくか、帰省先で借りる手配をしておきましょう。警察庁は、6歳以上でもシートベルトをきちんと着けられない体格の子どもにはチャイルドシートを使うよう呼びかけています。
離乳食は、市販のベビーフードを持っていくと、移動中も帰省先でも準備が楽になります。ふだん使っているものを持っていけば、子どもも食べ慣れていて安心です。紙おむつや粉ミルクは帰省先の店でも買えるので、全部を持っていかず、着いた日の分だけ持って、残りは現地で買うか送る方法もあります。
| 都市 | 年末年始の最高 | 年末年始の最低 | 雪が積もっていた日 | お盆の最高 |
|---|---|---|---|---|
| 札幌 | −0.3℃ | −6.0℃ | 70日中70日 | 27.0℃ |
| 仙台 | 6.6℃ | −0.6℃ | 70日中16日 | 28.9℃ |
| 東京 | 11.1℃ | 2.0℃ | 70日中2日 | 31.4℃ |
| 名古屋 | 10.0℃ | 1.8℃ | 70日中2日 | 33.8℃ |
| 大阪 | 10.8℃ | 3.7℃ | — | 34.0℃ |
| 広島 | 10.8℃ | 2.4℃ | 70日中3日 | 33.5℃ |
| 福岡 | 11.0℃ | 4.1℃ | — | 33.2℃ |
| 那覇 | 20.5℃ | 15.7℃ | — | 32.2℃ |
帰省先の寒さは、地域で大きく違います。2016〜2025年度の年末年始(12月28日〜1月3日)の平均で見ると、札幌は最高気温が−0.3℃で、70日すべてで雪が積もっていました。仙台は最低気温が氷点下で、4〜5日に1日は雪が積もっています。東京・名古屋・大阪・広島・福岡は最高気温10〜11℃、最低気温2〜4℃ほどで、冬のコートで足ります。
北海道や東北に帰るなら、厚手のコートに手袋・帽子、滑りにくい靴を用意しましょう。逆に那覇は年末年始でも最高気温が20℃を超えるので、薄手の上着で過ごせます。お盆は名古屋・大阪・広島・福岡で最高気温が33〜34℃と暑く、移動中の熱中症にも気をつけてください。自分の住む街と帰省先の気温の差を、この表で確かめておくと服選びに迷いません。
あわせて見たい:冬日・真冬日データベース(8都市の冬の冷え込み)
| 分け方 | 入れるもの |
|---|---|
| 手で持つ | 財布・スマホ・鍵・保険証・薬・チケット、1日目の着替え、子どもの移動中の物、モバイルバッテリー |
| 宅配便で送る | 日数分の着替え、おむつのまとめ買い分、大きなおもちゃ、手土産(日持ちするもの) |
| 帰りに送る | 実家からもらった物、洗濯物、重い食べ物 |
子ども連れや荷物が多い帰省では、着替えなどを宅配便で先に送ると、移動がぐっと楽になります。年末は宅配便も混み合うので、帰省の数日前には出して、届く日を指定しておくと安心です。財布・薬・保険証など、なくすと困る物とその日に使う物は、送らずに手で持っていきます。
飛行機で帰省する人は、モバイルバッテリーを預け荷物に入れられない点に注意してください。国土交通省のルールでは、モバイルバッテリーは必ず機内に持ち込み、座席の上の収納棚には入れず手元に置きます。2026年4月24日からは、機内に持ち込めるのが2個(160Wh以下)までになり、機内でモバイルバッテリーを充電したり、モバイルバッテリーからスマホなどに充電したりすることも禁止されました。
| 場所 | やること |
|---|---|
| 換気扇 | 24時間換気(常時換気)は止めない。キッチンの換気扇は止めてよい |
| 冷蔵庫 | 傷みやすい物を食べきる・捨てる。電源は切らない(電源を切るなら中を空にして扉を少し開けておく) |
| ゴミ | 生ゴミは出発前の収集日に出す。排水口の掃除 |
| 戸締まり・電気 | 窓の鍵、ガスの元栓、使わない家電のコンセント |
| 郵便物 | 長く空けるなら郵便局に「不在届」(最長30日、配達を止めて後でまとめて届く) |
| 水道(寒い地域) | 冷え込む地域は、水道局の案内に沿って水抜きをする |
「帰省中、換気扇は止めていい?」という疑問は多いですが、24時間換気(常時換気)は止めないのが基本です。2003年7月に施行された改正建築基準法で、シックハウス対策として住宅への設置が義務づけられたもので、国土交通省は24時間換気のスイッチを切らずに使うよう呼びかけています。一方、料理のときに回すキッチンの換気扇は止めて出かけてかまいません。
北海道や東北など冷え込む地域に住んでいる人は、留守中の水道の凍結にも注意が必要です。各地の水道局は、最低気温がおおむね−4℃以下になると凍結しやすいとして、長く家を空けるときは水抜きをするよう呼びかけています。札幌の年末年始の最低気温は平均−6.0℃です(上の表)。住んでいる地域の水道局の案内を確かめてから出かけましょう。
A. 下着と靴下は泊まる日数分、上に着る服は2〜3日分を洗って着回すのが目安です。実家で洗濯できるか、事前に聞いておくと荷物を減らせます。
A. 決まりはありませんが、実家や義実家へのあいさつとして持っていく人が多いです。日持ちして、家族で分けやすいお菓子などが選ばれます。年末の宅配便は混むので、送るなら早めに手配しましょう。
A. 冷蔵庫や24時間換気が止まるので、ふつうはブレーカーを落とさず、使わない家電のコンセントを抜く程度で十分です。冷蔵庫を止めるなら、中を空にしてから電源を切ります。
A. 2025年度の年末年始は、新幹線・飛行機の下りが12月27日(土)、上りが1月4日(日)前後、高速道路は1月2日に混雑がもっとも多くなりました。詳しくは帰省ラッシュはいつ?の記事にまとめています。
帰る日を決めるときは帰省ラッシュの記事と帰省・連休の混雑データベースで、混む日を確かめておきましょう。
この記事の情報は2026年10月16日時点のものです。主な出典: 厚生労働省(マイナ保険証・資格確認書)、JRグループ「往復乗車券及び連続乗車券の発売終了日等について」(2025年10月8日)、JR東日本・JR東海の学割の案内、警察庁「子供を守るチャイルドシート」、国土交通省航空局「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」(2026年4月14日)・「シックハウス対策について知っておこう」、日本郵便、気象庁の観測データ。制度は変わることがあるので、出発前に各機関の最新の案内をご確認ください。