卵のMサイズとLサイズの値段は、卸売の相場では1kgあたりほぼ同じです。2026年10月9日のJA全農たまごの東京の相場(基準値)は、MもLも1kgあたり315円でした。同じ重さで値段が同じなら、1個が重いLのほうが1個あたりは高くなり、2026年の平均ではMより約6%高い計算です。この記事では、JA全農たまごが公開しているサイズ別の相場10年分を当サイトで集計し、MとLの値段の差と、6個入り・10個入りの比べ方を整理します。
| サイズ | 1個の重さ | 1kgあたり (10月9日) | 1kgあたり (2026年平均) | 1個あたり (2026年平均) | 10個に換算 |
|---|---|---|---|---|---|
| LL | 70〜76g | 310円 | 291円 | 約21.3円 | 約213円 |
| L | 64〜70g | 315円 | 297円 | 約19.9円 | 約199円 |
| M | 58〜64g | 315円 | 309円 | 約18.8円 | 約188円 |
| MS | 52〜58g | 335円 | 329円 | 約18.1円 | 約181円 |
| S | 46〜52g | 310円 | 304円 | 約14.9円 | 約149円 |
| SS | 40〜46g | 240円 | 234円 | 約10.1円 | 約101円 |
ニュースで「卵の相場」と言うときの値段は、JA全農たまごが発表するMサイズの卸売価格(1kgあたり・税抜)です。サイズ別の相場も営業日ごとに出ていて、2026年10月9日の東京はMとLが同じ315円、LLとSが310円、MSが335円、SSが240円でした。
1kgあたりの値段が同じでも、1個の重さが違うので、1個あたりの値段はLのほうが高くなります。2026年の平均で計算すると、卸売の段階でMは1個約18.8円、Lは約19.9円で、LはMより約6%高い計算です。お店の値段には運ぶ費用やお店の取り分が加わるので、店頭ではこれより高くなります。
店頭の平均価格は、農林水産省の全国調査(サイズ混合・10個入り)で2026年9月に309円でした。国の店頭価格の調査はサイズを混ぜた卵で調べているため、MサイズだけやLサイズだけの平均価格は公表されていません。
| 年 | LL | L | M | MS | S | SS |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017年 | 195円 | 203円 | 207円 | 205円 | 191円 | 131円 |
| 2018年 | 175円 | 178円 | 180円 | 182円 | 166円 | 106円 |
| 2019年 | 174円 | 176円 | 173円 | 176円 | 146円 | 111円 |
| 2020年 | 172円 | 172円 | 170円 | 177円 | 153円 | 118円 |
| 2021年 | 217円 | 220円 | 218円 | 224円 | 203円 | 153円 |
| 2022年 | 214円 | 217円 | 215円 | 210円 | 189円 | 142円 |
| 2023年 | 305円 | 306円 | 307円 | 309円 | 287円 | 232円 |
| 2024年 | 224円 | 229円 | 227円 | 226円 | 204円 | 144円 |
| 2025年 | 321円 | 321円 | 324円 | 334円 | 314円 | 244円 |
| 2026年 | 291円 | 297円 | 309円 | 329円 | 304円 | 234円 |
JA全農たまごの東京の相場を10年分集計すると、MとLの1kgあたりの値段は、2017〜2025年の年平均で差が4円以内でした。LLも2019年以降はMとの差が4円以内で、どのサイズも鳥インフルエンザのあった2023年と2025年に大きく上がり、同じように動いています。小さいSとSSは、いつもMより安く、SSは1kgあたり50〜85円ほど安くなっていました。
2026年は少し形が変わり、Lは1kgあたり297円とMより11円安く、LLは291円とMより17円安くなりました。反対にMSは329円で、Mより20円高くなっています。1kgあたりで見ると、2026年は大きいサイズのほうが割安な年です。
| サイズ | 1個の重さ | 10個入りの重さの目安 |
|---|---|---|
| LL | 70g以上76g未満 | 約730g |
| L | 64g以上70g未満 | 約670g |
| M | 58g以上64g未満 | 約610g |
| MS | 52g以上58g未満 | 約550g |
| S | 46g以上52g未満 | 約490g |
| SS | 40g以上46g未満 | 約430g |
卵のサイズは、農林水産省の「鶏卵規格取引要綱」で、1個の重さによってSSからLLまでの6つに分けられています。MとLの差は6gずつで、Mは58g以上64g未満、Lは64g以上70g未満です。殻の色や味でサイズが決まるわけではありません。
農畜産業振興機構によると、卵は大きくなるほど白身の量が増えますが、黄身の大きさはほとんど同じです。また一般に、若い鶏が産む卵は小さく、鶏の年齢が上がるにつれて大きくなるといわれています。黄身をたくさん食べたい料理ならMでも十分で、白身を多く使うお菓子作りなどではLが向いている、という使い分けもできます。
高知さんさんテレビ「Mサイズ以上の卵は黄身の大きさ、ほぼ同じ オムレツはM、お菓子作りにはLがおすすめ」(2025年6月公開)。卵のサイズによる黄身の大きさの違いと、料理による使い分けを伝えるニュースです。
| 10個入りの値段 | 1個あたり | 6個入りなら、この値段で同じ |
|---|---|---|
| 250円 | 25.0円 | 150円 |
| 280円 | 28.0円 | 168円 |
| 309円(全国平均) | 30.9円 | 約185円 |
| 330円 | 33.0円 | 198円 |
| 350円 | 35.0円 | 210円 |
6個入りと10個入りは、1個あたりの値段に直すと比べやすくなります。10個入りの値段に0.6をかけた値段より6個入りが安ければ、1個あたりは6個入りのほうが安いということです。全国平均の309円(10個入り)なら、6個入りは約185円が同じ1個あたりの目安になります。
| Mサイズ10個入り | Lサイズ10個入りの目安 |
|---|---|
| 250円 | 約275円まで |
| 300円 | 約330円まで |
| 350円 | 約384円まで |
卵を食べる量で考えるなら、重さあたりで比べるのが確実です。Lは1個がMより約1割重いので、Lの値段がMの約1.1倍までなら、重さあたりはLのほうが同じか安い計算です。たとえばMが10個300円なら、Lが330円までなら重さあたりは同じか安くなります。一方で「1日1個」のように個数で食べる家なら、1個あたりの値段が安いMのほうが家計の負担は軽くなります。
あわせて見たい:卵1パックの値段はいくら?2026年の平均価格と1個あたり、8都市の差
A. 国の店頭価格の調査は、2018年(総務省)・2019年(農林水産省)からサイズ混合の卵で調べていて、Lサイズだけの平均は出ていません。Lサイズで調べていた最後の年の2017年は、東京都区部の10個入りが年平均245円でした。
A. 2026年9月の全国平均は10個入り309円(サイズ混合・特売を除く)です。当サイトの8都市の調べでは、2026年8月は那覇301円〜福岡342円でした。平飼い卵やブランド卵は、これより高い値段で売られていることが多くなります。
A. 相場は卸売の値段(1kgあたり・税抜)で、お店の値段にはパック詰めや運ぶ費用、お店の取り分、消費税が加わるためです。2026年9月の東京都区部では、店頭の卵は卸売の約1.6倍でした。
A. レシピによって違うので、本やサイトに書かれたサイズを確かめるのが確実です。黄身の大きさはサイズでほとんど変わらず、差は主に白身の量なので、お菓子作りのように分量が大事な料理では、レシピのサイズに合わせると仕上がりが安定します。
8都市の卵の毎月の値段は食品価格ウォッチで確かめられます。卵の値段の長い推移は卵の価格推移の記事、いつ下がるかの材料は卵の価格はいつ下がる?にまとめています。
この記事の情報は2026年10月11日時点のものです。主な出典: JA全農たまご「たまご相場」(最新の相場・過去の相場)、農林水産省「鶏卵規格取引要綱」「食品価格動向調査(食肉・鶏卵)」、農畜産業振興機構「卵の選び方」、総務省統計局「小売物価統計調査」(当サイトで集計)。価格の予想や購入をすすめるものではありません。