台風が最も多く発生するのは8月で、平年(1991〜2020年の平均)は5.7個です。日本に上陸する台風は9月(平年1.0個)と8月(0.9個)が多く、7〜10月の4か月で1年の上陸の9割以上を占めます。この記事では、気象庁の台風の統計(1951年〜)を当サイトの台風ウォッチで集計した数字から、台風が多い月と進路、6月や10月の台風がどのくらい珍しいかを整理します。
気象庁の平年値では、台風の発生数は8月が5.7個で最も多く、9月が5.0個、7月が3.7個、10月が3.4個と続きます。1年の平年値25.1個のうち、7〜10月の4か月で約7割が発生します。
日本への影響で見ると、台風の中心が国内の気象官署から300km以内に入る「接近」は8月と9月がともに3.3個で最多です。北海道・本州・四国・九州の海岸線に中心が達する「上陸」は、9月が1.0個、8月が0.9個、7月が0.6個、10月が0.3個でした。発生のピークは8月ですが、上陸は9月が最も多い月です。
| 月 | 発生数 | 1年に占める割合 | 上陸数 | 1年に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1〜5月 | 203個 | 10% | 3個 | 1% |
| 6月 | 131個 | 7% | 11個 | 5% |
| 7月 | 287個 | 15% | 37個 | 17% |
| 8月 | 416個 | 21% | 79個 | 36% |
| 9月 | 371個 | 19% | 69個 | 32% |
| 10月 | 281個 | 14% | 18個 | 8% |
| 11〜12月 | 262個 | 13% | 1個 | 0.5% |
| 合計 | 1,951個 | - | 218個 | - |
1951〜2025年の75年間に発生した台風は1,951個で、そのうち8月が416個(21%)と最も多い月でした。日本に上陸した218個で見ると、8月が79個(36%)、9月が69個(32%)で、上陸の68%が8〜9月に集中しています。発生の割合より上陸の割合のほうが、8〜9月に強くかたよっています。
年ごとに「その年で最も多く発生した月」を見ると、75年のうち8月だった年が25回、9月が15回、7月が9回、10月が5回でした(ほかの21回は同じ数の月が2つ以上)。2026年は8月だけで10個が発生し、1960年・1966年と並んで8月としては1951年以降で最も多い数でした(気象庁の速報値)。その年の最新の数は台風ウォッチで毎日更新しています。
| 時期 | 発生(平年) | 上陸(平年) | 目安 |
|---|---|---|---|
| 1〜4月 | 月0.3〜0.6個 | 0個 | 発生はあるが、日本に近づくことはまれ |
| 5〜6月 | 月1.0〜1.7個 | 0〜0.2個 | 沖縄・奄美に近づき始める。上陸は少ない |
| 7〜10月 | 月3.4〜5.7個 | 0.3〜1.0個 | 本番。1年の上陸の93%(1991〜2020年) |
| 11〜12月 | 月1.0〜2.2個 | 0個 | 発生は続くが、上陸は75年で1回だけ |
台風は1年中発生しますが、日本に影響が出やすいのは7〜10月です。1991〜2020年の30年間に日本に上陸した台風のうち、93%がこの4か月に上陸していました。気象庁は「台風シーズン」の期間を決めていませんが、数で見ると、7〜10月を本番、5〜6月と11月を前後の時期と考えると分かりやすくなります。
ただし沖縄・奄美は、5〜6月から台風が近づき始めます。気象庁の平年値で沖縄・奄美への接近は5月0.4個、6月0.6個、11月にも0.3個あり、本土より時期が長めです。旅行や行事の予定を立てるときは、月の平年値を目安にしつつ、直前は気象庁の台風情報を確かめてください。
| 時期 | 主な進路 |
|---|---|
| 春先 | 南の低い緯度で発生し、西へ進んでフィリピン方面に向かう |
| 夏 | 発生する緯度が高くなり、太平洋高気圧のまわりを回るように日本へ北上する台風が増える |
| 8月 | 発生数は最も多いが、台風を流す上空の風がまだ弱く、不安定な進路をとることが多い |
| 9月以降 | 南の海上から放物線を描くように日本付近を通る。秋雨前線を活発にして大雨になることがある |
気象庁によると、夏になると台風は太平洋高気圧のまわりを回るように日本へ北上しやすくなります。8月は発生数が最も多い一方で、台風を流す上空の風がまだ弱いため、進路が不安定になりやすい月です。9月以降は南の海上から放物線を描くように日本付近を通り、秋雨前線の活動を活発にして大雨を降らせることがあります。
気象庁は、室戸台風や伊勢湾台風など、日本に大きな災害をもたらした台風の多くがこの進路をとっていたと説明しています。上陸の数が9月に最も多いことと合わせて、9月は特に注意が必要な月と言えます。年ごとの台風の通り道は、気象庁の「台風経路図」で確かめられます。
| 上陸した日 | 上陸した場所 | |
|---|---|---|
| 最も早い上陸 | 1956年4月25日 | 鹿児島県大隅半島南部 |
| 2番目に早い | 1965年5月27日 | 千葉県房総半島 |
| 3番目に早い | 2003年5月31日 | 愛媛県宇和島市付近 |
| 3番目に遅い | 2017年10月23日 | 静岡県掛川市付近 |
| 2番目に遅い | 1967年10月28日 | 愛知県南部 |
| 最も遅い上陸 | 1990年11月30日 | 和歌山県白浜町の南 |
6月に台風が発生すること自体は珍しくありません。1951〜2025年の75年のうち60年は、6月に1個以上の台風が発生していました。一方、6月に日本に上陸した台風は75年で9つの年・11個だけで、1991〜2020年の30年では3つの年しかありません。6月に2個が上陸したのは1997年と2004年です。
2026年は、6月3日に台風第6号が和歌山県南部に上陸しました(気象庁「日々の天気図」)。気象庁の統計の速報値(2026年10月5日現在)では、2026年の6月の上陸数は2個とされています。
10月は、台風が日本に近づくことはよくある月です。1991〜2020年の30年のうち26年は、10月に1個以上の台風が接近していました。上陸は1951〜2025年の75年で15の年・18個で、最近では2017年と2019年に10月の上陸がありました。
10月下旬以降の上陸は少なく、記録に残る最も遅い上陸は1990年11月30日の和歌山県(台風第28号)で、11月に上陸した台風は75年でこの1個だけです。10月末に台風のニュースを見ても、上陸までするのはまれと言えます。
A. 発生数は8月が最も多く、平年は5.7個です(1991〜2020年の平均)。日本への上陸は9月が1.0個で最も多く、8月が0.9個で続きます。
A. 発生のピークは8月、上陸のピークは8〜9月です。1951〜2025年に上陸した218個のうち68%が8月と9月でした。
A. 発生します。平年値は1〜3月も月0.3個ほどあり、2019年には1月1日に台風第1号が発生しました(協定世界時)。ただし冬の台風が日本に上陸した記録は、1951年以降ありません。
A. 2026年は10月11日までに29個が発生していて、1年の平年値(25.1個)をすでに上回っています。8月だけで10個と、8月としては1951年以降で最も多い数に並びました。詳しくは2026年の台風25号の記事と台風ウォッチをどうぞ。
1年間の台風の数や最多の年は台風は年に何個?の記事で、2026年の台風の数は台風ウォッチで毎日更新しています。台風のあとの大雨の記録は豪雨データにまとめています。
この記事の情報は2026年10月12日時点のものです。主な出典: 気象庁「台風の統計資料」(発生数・接近数・上陸数・平年値・上陸日時の早い台風と遅い台風)「台風の発生、接近、上陸、経路」「日々の天気図」(2026年6月)。2026年の数は速報値で、後日変わることがあります。台風の発生や進路を予想するものではありません。防災の判断は気象庁や自治体の最新の発表をご確認ください。