白菜が安い時期は、旬の冬の12〜1月です。総務省の小売物価統計調査で8都市の店頭価格を月ごとに平均すると(2016〜2025年)、12月が1kg190円で最も安く、9月が304円で最も高い月でした。この記事では、当サイトで集計した店頭価格と、野菜の卸売価格ウォッチのもとになっている東京都中央卸売市場の入荷量から、白菜の安い時期・高い時期とその理由を整理します。
8都市の白菜の店頭価格を月ごとに平均すると、12月が1kg190円、1月が198円と、冬がいちばん安くなります。1年で最も高い9月(304円)と比べると、12月は約4割安い計算です。2.5kgの白菜1玉なら、12月は約480円、9月は約760円の計算です。
東京都区部だけで見ても、2016〜2025年の10年すべてで、1年で最も安い月は11〜2月のどれかでした(1月が4回、12月が3回、2月が2回、11月が1回)。白菜は寒さに当たると甘みが増す冬の野菜で、農畜産業振興機構も白菜の旬を冬としています。東京都中央卸売市場の卸値も、冬の11月〜翌2月に下がる傾向があると紹介しています。
| 都市 | 最も安い月 | 最も高い月 | 高い月は安い月の |
|---|---|---|---|
| 札幌 | 11月 214円 | 4月 338円 | 1.58倍 |
| 仙台 | 12月 175円 | 9月 310円 | 1.77倍 |
| 東京都区部 | 12月 161円 | 4月 292円 | 1.81倍 |
| 名古屋 | 12月 180円 | 4月 279円 | 1.55倍 |
| 大阪 | 12月 197円 | 9月 291円 | 1.48倍 |
| 広島 | 12月 182円 | 9月 290円 | 1.59倍 |
| 福岡 | 12月 180円 | 9月 318円 | 1.77倍 |
| 那覇 | 1月 207円 | 9月 353円 | 1.71倍 |
8都市のうち6都市で、白菜が最も安い月は12月でした。札幌は11月(214円)、那覇は1月(207円)が最も安く、どの都市でも11〜1月が底です。
最も高い月は、東京都区部・札幌・名古屋が4月、仙台・大阪・広島・福岡・那覇が9月でした。安い月と高い月の差は1.5〜1.8倍で、東京都区部は12月161円・4月292円と1.81倍の開きがあります。どの地域でも「冬に安く、春と夏の終わりに高い」という形は同じです。
| 時期 | 店頭価格 (8都市の平均) | 背景 |
|---|---|---|
| 3〜4月 | 242〜283円 | 冬の産地の出荷が終わり、春の白菜に切り替わる時期。東京の市場に入る量は4月が1年で最も少ない |
| 5〜7月 | 234〜258円 | 量は少ないが、値段は1年の平均に近い |
| 8〜9月 | 281〜304円 | 夏の高い気温の影響を受けやすく、量も少ない。9月は8都市平均で1年で最も高い月 |
| 11〜1月 | 190〜225円 | 旬。秋冬の白菜の出荷が多く、1年で最も安い |
白菜が高くなりやすいのは、春の3〜4月と、夏の終わりの8〜9月です。春は、冬に出荷される秋冬の白菜が終わり、春の白菜に切り替わる時期にあたります。農畜産業振興機構は、2024年3〜5月の高値について、暖冬で秋冬の白菜の出荷が早く終わった一方、春の白菜が追いつかず、出荷の切れ目ができたためと説明しています。
9月は、8都市の平均で1年で最も高い月です。東京都区部の9月の店頭価格は、2025年が1kg355円、2021年が357円と、年によっては1kg350円を超えました。2026年も9月の長雨と日照不足で産地の白菜の育ちが悪くなり、秋に値段が急に上がっています(白菜が高いのはなぜ?の記事)。
| 月 | 入荷量(1か月) | 10〜12月と比べて | 主な産地 |
|---|---|---|---|
| 10〜12月 | 約15,600トン | - | 長野県→茨城県 |
| 1〜2月 | 約12,400トン | 約8割 | 茨城県 |
| 3〜5月 | 約6,600トン | 約4割 | 茨城県 |
| 6〜8月 | 約6,300トン | 約4割 | 長野県 |
| 9月 | 約9,300トン | 約6割 | 長野県 |
夏に白菜を見かけない、または小さいカットしか売っていないと感じるのは、出回る量そのものが少ないためです。東京都中央卸売市場に入る白菜の量は、6〜8月が1か月約6,300トンで、10〜12月(約15,600トン)の4割ほどしかありません。1年で最も少ない4月(約6,000トン)と最も多い10月(約15,800トン)では、約2.6倍の差があります。
農畜産業振興機構によると、白菜は涼しい気候を好み、高い気温に弱い野菜です。そのため夏は、長野県などの涼しい高原の産地が中心になります。東京の市場では、11月〜翌5月は茨城県産、6〜10月は長野県産が中心でした(2024年)。夏の白菜も店頭からなくなるわけではなく、量が少ないぶん、売り場が小さくなりやすいと考えられます。
いばキラTV - IBAKIRA TV -「「有数の生産地。甘くて美味しい最高のはくさい」 はくさい/JA常総ひかり八千代地区秋冬白菜部会」(2021年2月公開)。冬から春の白菜の主な産地、茨城県の秋冬白菜の産地を紹介する茨城県の動画です。
なお、夏の中でも6〜7月の店頭価格は8都市の平均で1kg234〜245円と、1年の平均に近い値段でした。夏に高くなるのは主に8月以降です。
A. 白菜の旬は冬です。東京の市場に入る量は10〜12月が最も多く、8都市の店頭価格も11〜1月が最も安くなります(2016〜2025年の平均)。
A. 夏にも長野県などの涼しい産地で作られた白菜が出回りますが、量は冬の4割ほどで、旬は冬です。夏の終わりの8〜9月は値段も高くなりやすい時期です。
A. 8都市の店頭価格の平均(2016〜2025年)は9月が1kg304円で、1年で最も高い月です。東京都区部の9月は、2025年が1kg355円でした。
A. 値段の予想はできませんが、東京都区部では2016〜2025年のどの年も、11〜2月に1年で最も安い月がありました。ただし、2026年は9月の長雨で秋の値段が高くなっています。過去に秋が高かった年のその後は白菜が高いのはなぜ?の記事で紹介しています。農林水産省も毎月末に翌月の野菜の値段の見通しを発表しています。
白菜の毎月の卸値は野菜の卸売価格ウォッチで、1玉やカットの値段の目安は白菜の値段はいくら?の記事で確かめられます。
この記事の情報は2026年10月12日時点のものです。主な出典: 総務省統計局「小売物価統計調査」(主要品目の都市別小売価格)、東京都中央卸売市場「市場統計情報(月報)」(当サイトで収録)、農畜産業振興機構「野菜情報」2026年1月号「今月の野菜 はくさい」。価格の予想や購入をすすめるものではありません。