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白菜が高いのは
なぜ?
2026年秋の高騰と、過去の高値のその後
物価解説

白菜が高いのはなぜ?2026年秋の高騰はいつまでか、過去の高値と比べる

公開 2026.10.11読了 約12分
こんな疑問を持つ方へ
・白菜が急に高くなったのはなぜ?
・2026年の白菜はどのくらい高い?1玉1,000円は本当?
・白菜の高値はいつまで続く?
・鍋の季節、白菜が高いときはどうすればいい?

白菜が高いのは、2026年9月の長雨と日照不足で、この時期の主な産地である長野県産の白菜の育ちが悪くなり、出荷が減っているためです。東京都中央卸売市場の週間市況では、長野県産の白菜の卸値が8月末から10月上旬の5週間で約3倍、前年の同じ時期の1.7倍になりました。この記事では、農林水産省の見通しと、当サイトの野菜の卸売価格ウォッチ(2002年〜)のデータで、高い理由と、過去に高かった年のその後を整理します。

白菜が高いのはなぜ?2026年秋は長雨と日照不足

2026年秋に白菜が高くなった流れ
時期できごと
8月東京の市場の白菜の卸値は1kg約110円で、平年(過去5年の8月の平均)より22%高い
9月白菜・レタスの主な産地で、雨が平年の約3倍、日照時間が平年の約3分の1
9月中旬〜長野県産で育ちが悪く、使えない部分も増える。卸値が週ごとに上がる
10月農林水産省は、出荷量は平年を下回り、値段は平年を上回る見込みと発表
出典: 東京都中央卸売市場(当サイトの野菜の卸売価格ウォッチで収録)、ウェザーニューズ(2026年10月2日・レタスと白菜の主要産地の観測地点の集計)、農林水産省「野菜の生育状況及び価格見通し(令和8年10月)」(2026年9月30日)

農林水産省が2026年9月30日に出した10月の見通しによると、東京の市場に入る白菜は10月は長野県産が中心(2025年10月は87%)で、その長野県産が9月の長雨と日照不足で育ちが悪く、使えない部分を取り除くぶん量も減っています。そのため10月の出荷量は平年を下回り、値段は平年を上回って動く見込みとされました。NHKは、白菜・レタス・ピーマンは平年より3割以上高くなる見込みと伝えています。

ウェザーニューズの集計では、レタスと白菜の主な産地の2026年9月の雨の量は平年の約294%、日照時間は約35%でした。同社は、8月からの日照不足と9月の雨の多さで生育が遅れ、水につかった畑もあったと伝えています。

フジテレビ 報道【公式】「“秋の長雨”が暮らしに深刻影響 「出荷できない」熱々「鍋」に異変 “葉物ショック”発生で白菜仕入れ値4倍、ホウレンソウも高騰(2026年10月01日)」(2026年10月公開)。秋の長雨で白菜などの葉物野菜が値上がりしたことを伝えるニュースです。

【データ】2026年秋の白菜はどのくらい高い?週ごとの卸値

白菜の卸値の週ごとの推移(2026年8月下旬〜10月上旬)
2026年前年の同じ時期1kgあたり・円(東京・大田市場の長野県産の中値)0501001502002501038/21〜27688/28〜9/3839/4〜101359/11〜171699/18〜241939/25〜10/121510/2〜8前年の同じ時期は、週間市況の「前年同期比」から当サイトで計算。2026年8月21日〜10月8日
出典: 東京都中央卸売市場「青果物の週間市況」(大田市場・長野県産・15kg・相対取引の中値を当サイトで1kgあたりに換算)。前年の同じ時期は、市況の前年同期比から当サイトで計算

東京都中央卸売市場の週間市況で、大田市場の長野県産の白菜(15kg箱)の中くらいの値段を1kgあたりに直すと、8月28日〜9月3日の週は約68円でした。9月中旬から週ごとに上がり、10月2〜8日の週は約215円と、5週間で約3.1倍になっています。前年の同じ時期と比べると1.71倍で、1kgあたり約90円高い計算です。2kgの白菜なら、卸値だけで約180円高くなります。

10月2〜8日の週は、東京都中央卸売市場全体に入った白菜の量も1日平均343トンと、前年の同じ時期の68%にとどまりました。量が少なく、値段が高い状態です。消費者物価指数でも、全国の白菜は2026年8月の時点で前年より14.5%高くなっていました。

福岡・佐賀 KBC NEWS「白菜1玉が約1200円… 高騰続く“鍋野菜”いつまで?【ぎゅっと】(2026年10月7日OA)」(2026年10月公開)。白菜1玉が約1,200円になるなど、鍋に使う野菜の値上がりを伝える福岡のニュースです。

店頭では、福岡で白菜1玉が約1,200円になったという報道も出ています。ただし店頭の値段は、お店や地域、白菜の大きさで大きく違います。

【データ】白菜の高騰はいつまで?過去に秋が高かった年のその後

10月の白菜が高かった年の、11月・12月の卸値(東京都中央卸売市場・1kgあたり)
年10月11月12月12月は平年より
2004年113円76円47円安い
2011年99円35円36円安い
2016年143円116円83円高い
2018年102円51円38円安い
2023年108円50円44円安い
2024年105円80円81円高い
平年87円65円58円-
出典: 東京都中央卸売市場(全市場・月平均・当サイトの野菜の卸売価格ウォッチで集計)。10月が平年の1.1倍以上だった年。平年は2016〜2025年の各月の平均(2022年はデータが欠けているため除く)

白菜の値段がいつ下がるかは予想できませんが、過去の動きは参考になります。当サイトの2002年以降のデータで、10月の卸値が平年より1割以上高かった6つの年を見ると、4つの年は12月に平年より安くなっていました。白菜は秋から冬にかけて、主な産地が長野県から茨城県などへ移ります(東京の市場では、10月は長野県産が87%、2月は茨城県産が82%)。

一方で、2016年と2024年は12月も平年より高いままでした。とくに2024年は、年が明けた2025年2〜3月に1kg176〜178円まで上がり、2月は平年の2.1倍になっています。農林水産省は2026年10月について、白菜の値段は平年を上回って動く見込みとしています。11月以降の見通しは、農林水産省が毎月末に発表する「野菜の生育状況及び価格見通し」で確かめられます。

白菜の過去の高値:2025年2〜3月・2020年4月と比べる

白菜の卸値が高かった月(2002年1月〜2026年8月・1kgあたり)
順位月卸値その月の平年
12020年4月188円98円
22025年3月178円108円
32025年2月176円83円
42020年8月171円99円
52018年2月164円83円
出典: 東京都中央卸売市場(全市場・月平均・当サイトで集計)。平年は2016〜2025年の同じ月の平均。2022年はデータが欠けている

月の平均で見ると、白菜の卸値が最も高かったのは2020年4月の1kg188円で、2番目と3番目が2025年3月(178円)と2月(176円)でした。2025年2月は平年の2.1倍です。農林水産省はこのとき、主な産地の茨城県などで12〜1月に雨が少なく白菜が小さめになったことや、ほかの葉物野菜も少なく白菜の出荷が前倒しになり、畑に残る量が少なくなったことを理由に挙げていました。

月の平均(全市場)と、上の週ごとの値段(大田市場・長野県産)は集計の仕方が違うので、そのまま比べることはできません。ただ、2026年10月上旬の週ごとの卸値(1kg約215円)は、過去の高い月と比べても高い水準です。

平年の白菜は、11〜12月が安く、3月と9月が高い

白菜の月ごとの卸値(平年・1kgあたり)
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
円75831089868687099108876558
出典: 東京都中央卸売市場(全市場)。2016〜2025年の各月の平均を当サイトで計算(2022年を除く9年分)

平年の白菜の卸値は、冬の12月が1kg58円で最も安く、9月と3月が108円で最も高くなります。11〜12月は1年で最も安い時期です。

白菜が高いときはどうする?平年並みの野菜と買い方

店頭の野菜の値段(全国・2026年9月28日の週・平年との比較)
野菜1kgあたり平年と比べて
レタス1,058円1.50倍
キャベツ235円1.43倍
きゅうり846円1.13倍
トマト1,083円1.11倍
ねぎ926円1.00倍
たまねぎ328円1.01倍
じゃがいも452円1.01倍
にんじん469円0.94倍
出典: 農林水産省「食品価格動向調査(野菜)」2026年9月28日の週(全国470店舗・特売を除く税込価格の平均)。平年は2021〜2025年度の平均。白菜は調査の対象に入っていない

白菜と同じ葉物のキャベツやレタスも高くなっていて、農林水産省の店頭調査(2026年9月28日の週)では平年の1.4〜1.5倍でした。一方で、たまねぎ・じゃがいも・にんじん・ねぎは平年並みです。農林水産省の10月の見通しでも、じゃがいもとたまねぎの値段は平年を下回る見込みとされています。

  • 鍋の具は、白菜を減らして、ねぎ・にんじん・じゃがいもなど平年並みの野菜を増やす
  • 白菜は1玉より、1/2や1/4のカットで必要な量だけ買う(重さあたりの値段も見る)
  • 値段の動きは野菜の卸売価格ウォッチで毎月確かめる

よくある質問

Q1. 白菜1玉1,000円は本当?

A. 2026年10月には、福岡で白菜1玉が約1,200円になったと報道されています。ただ店頭の値段は、お店や白菜の大きさでかなり違います。東京の市場の卸値(長野県産)は、10月上旬に1kg約215円でした。

Q2. 2025年に白菜が高かった・売っていなかったのはなぜ?

A. 2025年2〜3月は、東京の市場の卸値が1kg176〜178円と、平年の2倍近くになりました。農林水産省は、主な産地の12〜1月の雨が少なく白菜が小さめだったことや、出荷の前倒しで畑に残る量が少なかったことを理由に挙げていました。

Q3. 白菜の不作の原因は?

A. 2026年秋は9月の長雨と日照不足、2025年冬は12〜1月の少雨と、どちらも天気が原因でした。白菜は季節によって主な産地が変わるため、その時期の産地の天気が値段に大きく影響します。

Q4. 白菜が安くなるのは何月?

A. 平年(2016〜2025年)の卸値では12月が1kg58円で最も安く、11月が65円で次に安い月です。ただし2016年や2024年のように、秋の高値が12月まで続いた年もあります。

まとめ:長雨で長野県産が不作、卸値は5週間で約3倍

  • 白菜が高いのは、2026年9月の長雨と日照不足で、主な産地の長野県産の育ちが悪いため
  • 長野県産の卸値(大田市場)は8月末の1kg約68円から10月上旬の約215円へ、5週間で約3倍。前年の1.71倍
  • 農林水産省は、10月の白菜は出荷が平年を下回り、値段は平年を上回る見込みとしている
  • 10月が高かった過去6つの年のうち4つは、12月に平年より安くなった。2016年と2024年は高いままだった
  • キャベツ・レタスも高い一方、たまねぎ・じゃがいも・にんじん・ねぎは平年並み

白菜など16品目の毎月の卸値は野菜の卸売価格ウォッチで、全国の値上がり品目は値上がり品目ランキングで確かめられます。秋の長雨と同じように天気が野菜の値段を動かした例は暖冬のデメリットとメリットの記事でも紹介しています。

くらたのひとこと:白菜の卸値が5週間で3倍なんて驚き。鍋はねぎやにんじんを多めにして、白菜は1/4カットで乗り切ろう。

この記事の情報は2026年10月11日時点のものです。主な出典: 東京都中央卸売市場「市場統計情報(月報)」(当サイトで収録)「青果物の週間市況」(2026年8月第4週〜10月第1週)、農林水産省「野菜の生育状況及び価格見通し」(2025年1月31日・2026年9月30日)「食品価格動向調査(野菜)」(2026年9月28日の週)、総務省統計局「消費者物価指数」(当サイトで集計)、ウェザーニューズ(2026年10月2日)、NHK・フジテレビ・KBCなどの報道。価格の予想や購入をすすめるものではありません。

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