新型コロナウイルス感染症による日本の死者数は、厚生労働省の人口動態統計(確定数)で2020〜2025年の累計163,317人です。最も多かったのは2022年の47,638人で、2025年は21,496人と、2024年より4割減りました。この記事では、人口動態統計と厚生労働省のオープンデータを当サイトで集計し、年別の推移、累計感染者数と致死率、5類移行後の患者数の動きを感染症ウォッチのデータで示します。
| 年 | 死者数 | 全死亡に占める割合 | 累計 |
|---|---|---|---|
| 2020年 | 3,466人 | 0.25% | 3,466人 |
| 2021年 | 16,766人 | 1.16% | 20,232人 |
| 2022年 | 47,638人 | 3.04% | 67,870人 |
| 2023年 | 38,086人 | 2.42% | 105,956人 |
| 2024年 | 35,865人 | 2.23% | 141,821人 |
| 2025年 | 21,496人 | 1.35% | 163,317人 |
人口動態統計は、日本で亡くなったすべての人の死亡診断書をもとにした国の統計です。新型コロナが直接の死因とされた人は、流行が始まった2020年は3,466人でしたが、2022年には47,638人まで増え、日本の死亡数全体の3.04%を占めました。2022年は1日あたり約131人が亡くなった計算です。
2023年5月8日に5類感染症へ移ってからも死者は出ており、2023年は38,086人、2024年は35,865人でした。2025年は21,496人(1日あたり約59人)で、2022年の半分以下になっています。
年別に並べると、新型コロナの死者数は2022年が山で、その後は少しずつ減っています。2024年は35,865人、2025年は21,496人で、2025年は前の年より40.1%減りました。それでも2025年の死者数は、同じ年のインフルエンザ(6,844人)の約3倍あります。
インフルエンザの死者数は、流行がほとんどなかった2021年・2022年は20人台でしたが、2025年は6,844人と、2019年(3,575人)を大きく上回りました。新型コロナの死者は減ってきたものの、冬の感染症全体で見ると、亡くなる人が少なくなったとはいえない状況です。なお、2025年の新型コロナの死者数は、死因の上位10位(10位は血管性などの認知症で23,905人)には入っていません。
| 年 | 感染者数(陽性者) | 死者数(発表) | 致死率 |
|---|---|---|---|
| 2020年 | 233,066人 | 3,468人 | 1.49% |
| 2021年 | 1,494,918人 | 14,917人 | 1.00% |
| 2022年 | 27,481,992人 | 39,060人 | 0.14% |
| 2023年(5月8日まで) | 4,401,987人 | 17,243人 | 0.39% |
| 合計 | 33,611,963人 | 74,688人 | 0.22% |
感染者を全員数えていた2023年5月8日までの累計感染者数は、厚生労働省のオープンデータで約3,361万人、亡くなった人として発表されたのは74,688人でした。感染した人のうち亡くなった人の割合(致死率)は全期間で0.22%です。
致死率は時期で大きく変わりました。2020年は1.49%でしたが、感染者が一気に増えた2022年は0.14%まで下がっています。ワクチンが広がったことや、重症化しにくい変異株(オミクロン株)が主流になったことが背景にあると考えられています。2023年に0.39%へ上がったのは、2022年9月から発生届の対象が高齢者などに限られ、検査を受けない人も増えて、感染者数が実際より少なく数えられやすくなったことも影響していると考えられます。
2022年の死者数は、厚生労働省の発表では39,060人、人口動態統計では47,638人と差があります。発表の数字は、感染が確認された人が亡くなったとして自治体が報告した数です。人口動態統計は、医師が書く死亡診断書で直接の死因が新型コロナとされた人の数です。数え方が違うため、年ごとの数字は一致しません。5類移行後は発表の集計が終わったので、2023年5月以降の死者数は人口動態統計で見ることになります。
5類移行後は、感染者を全員数える方法から、指定した医療機関(定点)の患者数を週ごとに集める方法に変わりました。当サイトの集計では、全国の1医療機関あたりの患者数がいちばん多かったのは2023年8月28日〜9月3日の週の20.5人です。その後も夏と冬に山が来ていますが、山の高さは2024年の16.15人、2025年の8.73人と低くなってきました(2025年4月に定点の数が見直されたため、前後の比較は目安です)。
2026年は大きな山が来ておらず、いちばん多かった週でも2.71人、9月28日〜10月4日の週は1.51人でした。1年の平均で見ても、2024年の6.21人、2025年の3.55人に対し、2026年(第40週まで)は1.33人です。患者数が減るのに合わせて、死者数も2025年には大きく減りました。最新の週の数字と都道府県別の状況は感染症ウォッチで毎週更新しています。
| 国・地域 | 累計死者数 | 累計感染者数 |
|---|---|---|
| 世界全体 | 7,117,689人 | 779,470,395人 |
| アメリカ | 1,239,585人 | 103,436,829人 |
| ブラジル | 704,092人 | 38,056,181人 |
| インド | 533,849人 | 45,056,221人 |
| ロシア | 404,290人 | 24,901,467人 |
| イギリス | 232,612人 | 25,133,891人 |
| 日本 | 74,694人 | 33,803,572人 |
WHOに各国から報告された新型コロナの死者数は、世界全体で累計7,117,689人(2026年9月27日時点)です。最も多いのはアメリカの約124万人で、ブラジル、インドが続きます。日本がWHOに報告した累計は74,694人でした。
ただし、これは各国が報告した数で、検査や報告の仕組みは国によって違います。また、多くの国が2023年ごろから報告を減らしているため、その後の死者は十分に反映されていません。国どうしの比べ方には注意が必要です。
| 年 | 全死因の死亡数 | うち新型コロナ |
|---|---|---|
| 2019年 | 1,381,093人 | — |
| 2020年 | 1,372,755人 | 3,466人 |
| 2021年 | 1,439,856人 | 16,766人 |
| 2022年 | 1,569,050人 | 47,638人 |
| 2023年 | 1,576,016人 | 38,086人 |
| 2024年 | 1,605,378人 | 35,865人 |
| 2025年 | 1,589,533人 | 21,496人 |
超過死亡とは、ふだんの年の傾向から予想される死亡数を、実際の死亡数がどれだけ上回ったかを表す数字です。新型コロナが直接の死因とされた人のほか、医療がひっ迫して他の病気の治療が遅れたことなど、流行が間接的に影響した死亡も含めて見られるのが特徴です。WHOは、世界の超過死亡を2020〜2021年の2年間で約1,490万人と推計しました。
日本の死亡数は、2019年の1,381,093人から2022年は1,569,050人へ、3年で約18.8万人増えました。このうち新型コロナが直接の死因とされたのは47,638人です。ただし、日本は高齢化で毎年の死亡数がもともと増えているため、どれだけが「超過」かは、予想の立て方で大きく変わります。研究機関や研究者によって推計の結果が違うので、超過死亡の数字を見るときは、誰がどの方法で計算したかを確かめるようにしましょう。
A. 人口動態統計は、毎月の速報・概数のあと、1年分の概数が翌年6月ごろ、確定数が翌年9月ごろに公表されています。2025年分も、年間の概数が2026年6月、確定数が2026年9月30日に公表されました。例年どおりなら、2026年の確定数は2027年9月ごろの公表です。
A. 全数把握の期間の新型コロナの致死率は全体で0.22%でした。インフルエンザは感染者を全員数えていないため、同じ方法で致死率を比べることはできません。年間の死者数で比べると、2025年は新型コロナが21,496人、インフルエンザが6,844人でした。
A. 2022年はオミクロン株の流行で感染者が約2,748万人と、それまでの年よりけた違いに増えました。致死率は下がったものの、感染者の数がとても多かったため、亡くなった人の数は最も多くなりました。
A. 全国と都道府県別の最新の患者数(1医療機関あたり)は、当サイトの感染症ウォッチで毎週更新しています。仕事を休むときの考え方は新型コロナで仕事を休むと有給?でまとめています。
最新の流行状況は感染症ウォッチ、2026年8月の動きは2026年8月の新型コロナ患者数の記事でくわしく見ています。
この記事の情報は2026年10月21日時点のものです。主な出典: 厚生労働省「人口動態統計(確定数)」(2020〜2025年)、厚生労働省「新型コロナウイルス感染症 オープンデータ」、WHO「COVID-19 dashboard」、WHO「14.9 million excess deaths associated with the COVID-19 pandemic in 2020 and 2021」(2022年5月5日)、国立健康危機管理研究機構「IDWR速報データ」。この記事は医療の判断をすすめるものではありません。体調に不安があるときは医療機関に相談してください。