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新型コロナの患者数、
2025年の6分の1。
感染症の週報 2023〜2026年で検証
健康データ検証

全国の新型コロナ患者数、2026年8月24〜30日は1医療機関あたり1.47人。2025年の同じ週の6分の1で、8月として初めてインフルエンザを下回った

公開 2026.09.20読了 約5分
この記事でわかること
・2026年8月24〜30日の全国の新型コロナ患者数が、2023〜2025年の同じ週と比べてどのくらい少ないのか
・2026年の1月から8月まで、患者数の山がどのくらい低かったのか
・同じ週のインフルエンザと比べると、どちらが多かったのか

「そういえば、新型コロナの話をあまり聞かなくなった」。2026年の夏、そう感じた方がいるかもしれません。当サイトの感染症ウォッチは、国立健康危機管理研究機構の週報から、全国の新型コロナの患者数を2023年5月の集計開始までさかのぼって収録しています。同じ時期の数字を4年分並べると、2026年の夏は、それまでの3年とはっきり違っていました。

この記事の「患者数」は、全国で決められた約3,700の医療機関(定点)から報告された1週間の患者数を、1医療機関あたりに直した数(定点当たり報告数)です。全国の感染者をすべて数えたものではありません。

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ナレーション: VOICEVOX:ずんだもん / 動画の数値は記事と同じ集計です

結論:2026年8月24〜30日の全国の新型コロナは1医療機関あたり1.47人。2025年の同じ週の約6分の1

毎年の同じ週(第35週・8月24〜30日ごろ)の全国の新型コロナ患者数(1医療機関あたり・人)
グラフを読み込み中…
2026年の1.47人は、2025年の8.37人の約6分の1。2023年の20.50人と比べると約14分の1です
出典: 感染症ウォッチ(当サイト、国立健康危機管理研究機構「IDWR速報データ」より集計)。青=最新の年(この記事の執筆時点では2026年)、灰=それ以前の年。新型コロナの集計は2023年5月に始まったため、2022年以前はありません。グラフは週報の公表にあわせて最新の週で自動更新されます(この記事の本文は2026年第35週分)

2026年8月24〜30日(第35週)に全国で報告された新型コロナの患者数は、1医療機関あたり1.47人でした。全国の報告をあわせると、1週間で5,459人です。

同じ第35週を年ごとに並べると、2023年は20.50人、2024年は7.46人、2025年は8.37人でした。2026年の1.47人は、2025年の約6分の1、2023年の約14分の1にあたります。

生活の言葉に置きかえると、1.47人は「かかりつけの1つの医院に、新型コロナの患者さんが1週間で1〜2人来た」という水準です。2023年の同じ週は、それが1週間で約20人でした。

2023〜2025年の3年の同じ週を平均すると12.11人で、2026年はその12.1%です。なお、2025年4月に報告する医療機関の数と選び方が見直されました(約5,000から約3,000台へ)。2025年3月以前と4月以降の数字は、厳密には同じものさしではありません。ただし2025年8月と2026年8月はどちらも見直し後の数字で、その2年の間でも約6分の1でした。

2026年は1月から8月まで、大きな山が一度も来ていない

全国の新型コロナ患者数の週ごとの動き(1医療機関あたり・人):2023年・2024年・2025年・2026年
グラフを読み込み中…
2026年(青)は1月から8月末までずっと3人未満。2023〜2025年の夏にあった山が、2026年には見えません
出典: 感染症ウォッチ(当サイト、国立健康危機管理研究機構「IDWR速報データ」より集計)。第1週(1月初め)から第52週(12月末)まで。青=最新の年、橙=その1年前、濃い灰=2年前、薄い灰=3年前。2023年は集計が始まった5月8日の週から。グラフは週報の公表にあわせて自動更新されます
全国の新型コロナ患者数:年ごとの山の高さと、5〜8月の平均(1医療機関あたり・人)
年1〜3月でいちばん多かった週6月以降でいちばん多かった週5月上旬〜8月末の平均
2023年—(集計前)20.50人(8月28日〜9月3日)10.34人
2024年16.15人(1月29日〜2月4日)14.58人(7月22〜28日)7.50人
2025年7.08人(1月6〜12日)8.73人(8月18〜24日)3.20人
2026年2.71人(2月2〜8日)2.12人(7月13〜19日)1.09人
出典: 国立健康危機管理研究機構「IDWR速報データ」より当サイト集計。2026年は8月30日(第35週)まで。「5月上旬〜8月末の平均」は各年の第19〜35週・17週の平均(表は執筆時点で固定)

2023年5月以降の記録では、全国の新型コロナは夏(7〜9月)と冬(1〜2月)に患者数の山がありました。夏の山の高さは、2023年が20.50人、2024年が14.58人、2025年が8.73人と、毎年低くなっています。2026年は8月30日までの夏の最大が2.12人(7月13〜19日)でした。

2026年は第1週から第35週までの35週すべてで、2025年と2024年の同じ週を下回りました。1医療機関あたり3人以上だった週は、第1〜35週のうち2024年が33週、2025年が19週あります。2026年は0週でした。

2026年でいちばん多かった週は2月2〜8日の2.71人です。2025年でいちばん多かった週(8.73人)の3分の1以下でした。

5月上旬〜8月末の17週の平均でみても、2023年の10.34人から、7.50人、3.20人と下がり、2026年は1.09人でした。2026年は2023年の約10分の1です。

ただし、2026年8月の3週間は1.12人、1.18人、1.47人と2週続けて増えています。これは記録であり、2026年9月以降がどうなるかを示すものではありません。

ちなみに:同じ週のインフルエンザは1.76人。8月に新型コロナを上回ったのは初めて

毎年の同じ週(第35週・8月24〜30日ごろ)の全国の新型コロナとインフルエンザ(1医療機関あたり・人)
グラフを読み込み中…
2025年まではコロナがインフルエンザの8〜24倍。2026年は逆に、インフルエンザ(1.76人)がコロナ(1.47人)を上回りました
出典: 感染症ウォッチ(当サイト、国立健康危機管理研究機構「IDWR速報データ」より集計)。青=新型コロナ、橙=インフルエンザ。グラフは週報の公表にあわせて最新の週で自動更新されます(この記事の本文は2026年第35週分)

同じ2026年8月24〜30日、全国のインフルエンザは1医療機関あたり1.76人でした。新型コロナの1.47人の1.2倍です。2023年5月に新型コロナの集計が始まってから、8月の週でインフルエンザが新型コロナを上回ったのは初めてでした。

2023〜2025年は、逆転がいちばん早かった年でも2023年の9月25日〜10月1日(第39週)です。同じ第35週で比べると、新型コロナはインフルエンザに対して2023年が8.0倍、2024年が19.6倍、2025年が23.9倍でした。

2026年の逆転は、2つの動きが重なった結果です。新型コロナが2025年の8.37人から1.47人に減りました。インフルエンザは2025年の0.35人から1.76人に増えています。8月のインフルエンザの多さはこちらの記事でくわしく確かめました。

都道府県別にみると、47都道府県のうち18都道府県でインフルエンザが新型コロナより多くなりました。東京は新型コロナ1.08人に対してインフルエンザ2.65人、沖縄は1.34人に対して8.50人です。

新型コロナがいちばん多かったのは島根の3.60人、いちばん少なかったのは青森の0.58人でした。いちばん多い島根でも、2025年の同じ週の全国(8.37人)の半分以下です。

くらたのひとこと:新型コロナを含む13種類の感染症の毎週の数字は感染症ウォッチで、インフルエンザの都道府県別の数字はインフルエンザウォッチで更新中です。数字は1〜2週間遅れで出るので、体感とのズレも見比べてみてください。

この記事は国立健康危機管理研究機構「感染症発生動向調査週報(IDWR)速報データ」の公表値を、当サイトが2026年9月20日に取得して集計したものです(2026年第35週=8月24〜30日分まで)。速報値はのちに修正されることがあります。2025年4月7日から、報告する医療機関(定点)の数と選び方が見直されています。この記事は公表データの転載と集計であり、流行の予想や医療上の助言ではありません。体調に不安があるときは医療機関にご相談ください。

タグ: 新型コロナ感染症インフルエンザ定点当たり報告数2026年

目次

1結論:1医療機関あたり1.47人・2025年の約6分の1
22026年は大きな山が一度も来ていない
3ちなみに:インフルエンザが上回った

この記事で使ったデータ

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