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8月のインフルエンザ、
2026年は平均の4倍。
感染症の週報11年分で検証
健康データ検証

8月なのにインフルエンザ。2026年8月17〜23日の全国の患者数は、同じ週として2016年以降で2番目に多かった

公開 2026.09.05読了 約5分
この記事でわかること
・2026年8月17〜23日の全国のインフルエンザが、8月としてどのくらい多いのか
・2026年7〜8月に、患者数がどんな速さで増えたのか
・沖縄4.43人から島根0.25人まで、都道府県でどのくらい差があるのか

「まだ8月なのに、周りでインフルエンザが出はじめた」。2026年の夏、そんな話を聞いた方がいるかもしれません。当サイトのインフルエンザウォッチは、国立健康危機管理研究機構の週報を2016年までさかのぼって収録しています。11年分・約570週の記録を並べると、2026年8月の数字は、たしかにふだんの8月とは違っていました。

この記事の「患者数」は、全国で決められた医療機関(定点)から報告された1週間のインフルエンザ患者数を、1医療機関あたりに直した数(定点当たり報告数)です。10人を超えると注意報、30人を超えると警報の目安になります。

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ナレーション: VOICEVOX:ずんだもん / 動画の数値は記事と同じ集計です

結論:2026年8月17〜23日は1医療機関あたり1.11人。同じ週として2016年以降で2番目に多い

毎年の同じ週(第34週・8月17〜23日ごろ)の全国のインフルエンザ患者数(1医療機関あたり・人)
グラフを読み込み中…
2026年の1.11人は、過去10年平均0.27人の約4倍。2023年の1.40人に次ぐ2番目です
出典: インフルエンザウォッチ(当サイト、国立健康危機管理研究機構「IDWR速報データ」より集計)。青=最新の年(この記事の執筆時点では2026年)、橙の破線=過去10年(2016〜2025年)の同じ週の平均。2020年の同じ週は報告がなく空欄です。グラフは週報の公表にあわせて最新の週で自動更新されます(この記事の本文は2026年第34週分)

2026年8月17〜23日(第34週)に全国で報告されたインフルエンザの患者数は、1医療機関あたり1.11人でした。全国の報告をあわせると、1週間で4,094人です。

同じ第34週を2016年から2026年まで11年分並べると、2026年より多かったのは2023年の1.40人だけでした。2026年は11年で2番目です。3番目の2025年は0.31人、4番目の2024年は0.29人でしたから、2026年は1年前の3.6倍にあたります。

過去10年(2016〜2025年)の同じ週の平均は0.27人です。2026年はその約4倍でした。ただしこの平均には、感染対策でほとんど報告がなかった2020年と2021年が含まれています。この2年を除いた8年の平均でも0.31人で、2026年は約3.6倍です。

2026年の増え方:7月下旬から4週間で4.6倍になった

7月以降の週ごとの患者数(1医療機関あたり・人):2026年・2025年・2023年・過去10年平均
グラフを読み込み中…
2026年(青)は7月下旬の0.24人から4週続けて増え、8月17〜23日に1.11人。2025年(灰)は同じ時期0.3人前後で横ばいでした
出典: インフルエンザウォッチ(当サイト、国立健康危機管理研究機構「IDWR速報データ」より集計)。第27週(7月初め)から第52週(12月末)まで。青=最新の年、橙=2023年、灰=1年前の年、破線=過去10年平均。縦軸は上を10人(注意報の目安)で切っています。グラフは週報の公表にあわせて自動更新されます
2026年7〜8月の週ごとの患者数(全国・1医療機関あたり・人)
期間2026年2025年の同じ週過去10年平均
第30週7月20〜26日0.24人0.32人0.28人
第31週7月27日〜8月2日0.37人0.30人0.26人
第32週8月3〜9日0.52人0.30人0.25人
第33週8月10〜16日0.69人0.28人0.20人
第34週8月17〜23日1.11人0.31人0.27人
出典: 国立健康危機管理研究機構「IDWR速報データ」より当サイト集計。過去10年平均は2016〜2025年の同じ週の平均(表は執筆時点で固定)

2026年の数字を週ごとに追うと、7月20〜26日は0.24人で、過去10年平均とほとんど同じでした。そこから4週続けて増え、8月17〜23日には1.11人に。4週間で4.6倍です。直前の週(0.69人)からの1週間だけでも1.6倍に増えました。

1年前の2025年は、同じ4週間が0.32人、0.30人、0.30人、0.28人、0.31人と横ばいでした。2025年に1医療機関あたり1人を超えたのは9月下旬(第39週)で、2026年はそれより5週早い計算です。

2016年以降の11年で、7月以降に1人を超えた週が2026年より早かったのは、夏の間ずっと1人を超えていた2023年だけでした。ほかの年は10月下旬(2024年・第44週)や11月中旬(2016年・第46週)で、2019年の9月中旬(第37週)でも2026年より3週遅い時期です。

なお、8月から多かった2023年は、その後10月中旬(第41週)に注意報の目安10人を超え、12月上旬(第49週)に33.72人まで増えました。これは過去の記録で、2026年がどうなるかを示すものではありません。

都道府県で18倍の差。沖縄4.43人、島根0.25人

都道府県別の患者数(最新の週・1医療機関あたり・人):多い10県と少ない5県
グラフを読み込み中…
沖縄は4.43人で、全国(1.11人)の4倍。上位には岩手・青森と神奈川・埼玉・千葉・茨城が並びました
出典: インフルエンザウォッチ(当サイト、国立健康危機管理研究機構「IDWR速報データ」より集計)。青=全国より多い県、灰=全国より少ない県、橙の縦線=全国の値。グラフは週報の公表にあわせて最新の週で自動更新されます(この記事の本文は2026年第34週分)

全国を1.11人と書きましたが、都道府県ごとの差は大きいものでした。2026年8月17〜23日にいちばん多かったのは沖縄の4.43人で、全国の4倍。いちばん少ない島根の0.25人と比べると17.7倍の差です。

2位は岩手の2.10人、3位は青森の2.08人でした。4位以下には神奈川1.99人、埼玉1.83人、千葉1.80人、茨城1.76人と、関東の県が並んでいます。東京は1.49人で10位でした。

47都道府県のうち、全国の1.11人を上回ったのは14県です。1人を超えたのは16県、逆に0.5人に届かなかった県は9県ありました。47県のまん中の値は0.81人ですから、少数の県が全国の数字を引き上げていた形です。

生活の言葉に置きかえると、沖縄の4.43人は「かかりつけの1つの医院に、1週間で4〜5人のインフルエンザの患者さんが来た」という水準です。島根の0.25人は「4つの医院をあわせて1週間に1人」にあたります。同じ8月でも、住んでいる地域で実感は大きく違っていたはずです。

くらたのひとこと:毎週の全国と都道府県の数字はインフルエンザウォッチで更新中です。手足口病や新型コロナなど、ほかの感染症の動きは感染症ウォッチにまとめています。数字は1週間遅れで出るので、体感とのズレも見比べてみてください。

この記事は国立健康危機管理研究機構「感染症発生動向調査週報(IDWR)速報データ」の公表値を、当サイトが2026年9月5日に取得して集計したものです(2026年第34週=8月17〜23日分まで)。速報値はのちに修正されることがあります。この記事は公表データの転載と集計であり、流行の予想や医療上の助言ではありません。体調に不安があるときは医療機関にご相談ください。

タグ: インフルエンザ感染症定点当たり報告数沖縄2026年

目次

1結論:1医療機関あたり1.11人・同じ週として2番目
22026年の増え方:4週間で4.6倍
3都道府県で18倍の差

この記事で使ったデータ

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関連データ: 感染症ウォッチ(13種)

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