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コンセントを抜くと
電気代は安くなる?
待機電力は年約7,000円。でも冬は暖房が3分の1
家計解説

コンセントを抜くと電気代は安くなる?待機電力は年約7,000円・家電別の割合

公開 2026.10.04読了 約14分
こんな疑問を持つ方へ
・コンセントを抜くと、電気代はいくら安くなる?
・スマホの充電器の挿しっぱなし、つけっぱなしは電気代がかかる?
・ブレーカーを落とす、留守中に抜くのはあり?
・電気代は何が高い? 冬は何にいちばん使っている?

資源エネルギー庁の調査によると、家庭の待機電力(使っていなくてもコンセントにつながっているだけで使う電気)は、1世帯で年228kWh、電力消費の5.1%でした。目安単価31円/kWhで計算すると年約7,068円、月約589円です。ただし、冷蔵庫や給湯器、ルーターのように抜けないものも多く、コンセントを抜いて減らせるのはその一部です。この記事では、待機電力の金額と、抜いてよいもの・抜かないほうがよいもの、冬の電気代が何に使われているかを、4人世帯の冬の請求を円に直してまとめます。

コンセントを抜くと電気代はいくら安くなる?待機電力は年約7,000円

待機電力の電気代と、毎月の電気代に占める割合
世帯毎月の電気代(2025年)待機電力(月約589円)の割合
一人暮らし7,337円約8.0%
2人12,144円約4.9%
4人13,928円約4.2%
二人以上の平均13,218円約4.5%
待機電力は資源エネルギー庁「平成24年度 待機時消費電力調査」の1世帯あたり年228kWh(全体4,432kWhの5.1%)。電気代は31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)で当サイト計算。毎月の電気代は総務省統計局「家計調査」(2025年平均)。待機電力はどの世帯も同じと仮定した目安

年228kWhの待機電力は、ならすと家じゅうで常に約26Wの電気を使い続けている計算です。目安単価31円で年約7,068円、東京電力の従量電灯B(2026年11月の単価)の2段目(120〜300kWhの部分)の単価(燃料費調整・再エネ賦課金を含めて1kWhあたり約35.3円)なら、年約8,048円になります。

ただし、この全部をコンセントを抜いて減らせるわけではありません。資源エネルギー庁の冬の資料では、待機電力は冬の1日の電気使用量の5.5%でした。抜いても困らない家電だけを抜いて待機電力を半分にできたとしても、4人世帯の冬の請求で月約440円の差です。

スマホの充電器の挿しっぱなしは電気代がかかる?

充電器をコンセントに挿しっぱなしにすると、スマホをつないでいなくても、わずかな電気を使う製品があります。待機時の電力は製品によって違うので、計算式で目安を見ておきましょう。1年中挿しっぱなしにした場合、0.1Wなら年約27円、0.5Wなら年約136円です(31円/kWhで計算)。

挿しっぱなしの待機電力と1年間の電気代(24時間×365日)
待機時の電力1年の電気使用量1年の電気代
0.1W約0.9kWh約27円
0.5W約4.4kWh約136円
1W約8.8kWh約272円
5W約43.8kWh約1,358円
当サイト計算(待機電力W×8,760時間÷1,000×31円)。実際の待機電力は取扱説明書の「待機時消費電力」で確かめられる

電気代より気をつけたいのは、火災です。挿しっぱなしのプラグとコンセントの間にほこりや湿気がたまると、電気が流れて発火する「トラッキング現象」が起きることがあります。製品評価技術基盤機構(NITE)は、充電器で起きたトラッキング現象を再現した映像を公開しています。

NITE official『【事故再現】 充電器「1.トラッキング現象で発火」』(2017年8月公開)。充電器で起きるトラッキング現象による発火を、NITE(製品評価技術基盤機構)が再現した映像です。

コンセントを抜いてよい家電・抜かないほうがよい家電

コンセントを抜く前に確かめたいこと
家電抜いてよい?理由
冷蔵庫抜かない中の食品が傷む
ガス給湯器冬は抜かない凍結予防の安全装置が働かなくなる(ノーリツ)
ルーター・電話抜かないネットや電話がつながらなくなる
録画機使い方しだい抜くと予約録画ができない
温水洗浄便座オフ機能がなければ抜いてよい資源エネルギー庁が、機能がない場合は使わないときにプラグを抜くよう案内
使っていない部屋の家電・充電器抜いてよい待機電力と、ほこりによる火災を防げる
季節外の家電(夏の扇風機など)抜いてよい長い間使わないもの
出典: 資源エネルギー庁「冬季の省エネメニュー ご家庭の皆様」、ノーリツ「寒波・凍結・積雪の場合」をもとに当サイトまとめ

コンセントを抜いて効果が出やすいのは、使っていない部屋の家電や、季節外の家電です。抜き差しが面倒なら、スイッチ付きの電源タップでまとめて切る方法もあります。反対に、冷蔵庫や冬の給湯器、ルーターのように、電気が止まると困る家電は抜かないでください。

給湯器メーカーのノーリツは、外の気温が下がると凍結予防の安全装置が自動で働くため、給湯機器の電源プラグは抜かないよう注意しています。待機電力を減らすつもりで抜いて、配管が凍って壊れては元も子もありません。

ブレーカーを落とす・留守中の電気代は?

留守にするときのチェックリスト
  • 数日の留守:照明・テレビ・エアコンを消し、使っていない家電のプラグを抜く。冷蔵庫はそのまま
  • 冬の留守:給湯器の電源は抜かない(凍結予防)。寒い地域は水抜きなど給湯器の説明書の方法で
  • ブレーカー:家全体を落とすと冷蔵庫・給湯器・ルーター・防犯機器まで止まる。落とすなら部屋ごとの回路だけ
  • 長い留守:冷蔵庫の中身を減らす。電気温水器・エコキュートは、休止の方法を説明書で確かめる

ブレーカーを落とせば待機電力はゼロになりますが、家全体のブレーカーを落とすと、冷蔵庫や給湯器の凍結予防、ルーター、防犯カメラまで止まってしまいます。月589円の待機電力のすべてが減るとしても、5日間の留守で約100円です。落とすなら、使っていない部屋の回路の配線用ブレーカーだけにとどめるのが安全です。

留守中にかかる電気代は、冷蔵庫と待機電力が中心です。資源エネルギー庁の冬の資料では、冷蔵庫は冬の1日の電気使用量の14.9%を占めています。数日の旅行なら、照明やエアコンの消し忘れがないかを確かめるほうが、コンセントを抜くより効果が大きくなります。

【データ】冬の電気代は何が高い?4人世帯の冬の請求を円に直すと

4人世帯の冬の電気代(月約16,016円)は何に使われている?
暖房約5,237円32.7%冷蔵庫約2,386円14.9%給湯約2,018円12.6%その他約1,506円9.4%照明約1,473円9.2%炊事約1,249円7.8%待機電力約881円5.5%テレビ・DVD約673円4.2%洗濯・乾燥機約352円2.2%パソコン・ルーター約144円0.9%温水便座約96円0.6%4人世帯の冬の請求(月16,016円・2021〜2025年の1〜3月払いの平均)を、冬の1日の電気の使い道の割合で分けた目安
出典: 資源エネルギー庁「冬季の省エネメニュー ご家庭の皆様」の「家庭における電気の使用割合(冬季の1日間)」、総務省統計局「家計調査」(4人世帯の1〜3月払いの電気代の2021〜2025年平均)から当サイト計算。基本料金なども使用割合で分けた目安

資源エネルギー庁によると、冬の1日の家庭の電気は、暖房が32.7%、冷蔵庫が14.9%、給湯が12.6%、照明が9.2%に使われています。当サイトで、家計調査の4人世帯の冬の請求(1〜3月払いの5年平均・月16,016円)をこの割合で分けると、暖房が約5,237円、冷蔵庫が約2,386円、給湯が約2,018円、照明が約1,473円、待機電力が約881円でした。

暖房の中では、エアコンが17.0%(約2,723円)、電気ストーブが3.8%(約609円)、こたつが2.1%(約336円)、電気カーペットが1.8%(約288円)です。一人暮らしの冬の請求(月8,035円)で同じように分けると、暖房は約2,627円、待機電力は約442円になります。冬の電気代を下げるなら、まず暖房、次に冷蔵庫と給湯で、コンセントを抜くのはその後と考えるのが効率的です。

つけっぱなしとこまめに消すの、どっちが安い?

「つけっぱなし」と「こまめに消す」の考え方
家電どうするのがよい?
LED照明使わないときは消す。9WのLEDなら1時間約0.28円で、つけたり消したりで寿命が大きく縮むことは少ない
蛍光灯数分で戻るなら、つけたままのほうが得なこともある。1日20〜30回の点滅を毎日続けると寿命がとても短くなる(パナソニック)
エアコンの暖房外出や寝る15〜30分前に切る(資源エネルギー庁)。短い外出の切り替えは、部屋が冷えきるかどうかで判断
テレビ見ていないときは消す。省エネモードで画面の明るさを下げる(資源エネルギー庁)
出典: 資源エネルギー庁「冬季の省エネメニュー ご家庭の皆様」、パナソニックのよくある質問(蛍光灯・LED電球の点灯と消灯)。LEDの電気代は当サイト計算(31円/kWh)

LED照明は、つけている時間に応じて電気代がかかります。パナソニックは、人感センサー付きのLED電球について、電源の入り切りの頻度が寿命に大きく影響することはないと案内しています。LEDは、使わないときは消すのが基本です。

一方、蛍光灯は、つけるときにランプに負担がかかります。パナソニックによると、1日数回の点滅ならほとんど影響はありませんが、1日20〜30回の点滅を毎日くり返すと寿命がとても短くなり、数分以内に戻るならつけたままのほうが安くつく場合もあります。エアコンの暖房は、資源エネルギー庁が「外出・就寝時の15〜30分前に暖房をオフする」ことをすすめています。

効果が大きい順に見る、電気代を下げる方法

冬の省エネの効果を4人世帯の冬の請求に当てはめると(1か月の目安)
取り組み削減率1か月の目安
不要な照明をすべて消す4.5%約721円
室温を22℃から20℃に(エアコン)2.7%約432円
部屋の明るさを下げる1.5%約240円
冷蔵庫を「強」から「中」に、詰め込みすぎない1.5%約240円
テレビを省エネモードに、見ないときは消す1.0%約160円
こたつの使用時間を半分に1.0%約160円
エアコンのフィルター掃除0.8%約128円
温水便座のオフ機能・使わないときはプラグを抜く0.2%約32円
出典: 資源エネルギー庁「冬季の省エネメニュー ご家庭の皆様」の省エネ効果(1日の家庭の電気使用量に対する削減率の概算)。1か月の目安は、4人世帯の冬の請求(月16,016円)に削減率をかけた当サイト計算

資源エネルギー庁の省エネ効果を4人世帯の冬の請求に当てはめると、不要な照明をすべて消すだけで月約721円、エアコンの室温を22℃から20℃に下げると月約432円の目安です。コンセントを抜く取り組みの代表である温水便座は月約32円で、効果は小さめでした。

まずは照明と暖房を見直し、その上で、使っていない家電のプラグを抜いたり、スイッチ付きの電源タップでまとめて切ったりすると、手間に見合った効果が得られます。暖房器具ごとの1時間の電気代は電気代が安い暖房器具は?で比べています。

よくある質問

Q1. 待機電力が大きい家電を調べるには?

A. 取扱説明書やカタログの「待機時消費電力」で確かめられます。時計の表示やリモコンの受信、ネットへの接続を続ける家電は、待機電力がかかりやすくなります。

Q2. 電気をつけたり消したりするとLEDは電気代が高くなる?

A. LEDは使った時間だけ電気代がかかるので、使わないときは消したほうが安くなります。9WのLEDなら1時間約0.28円です。

Q3. 冬の電気代は何が高い?

A. 資源エネルギー庁の資料では、冬の1日の電気は暖房(32.7%)、冷蔵庫(14.9%)、給湯(12.6%)の順に多く使われています。4人世帯の冬の請求で、暖房は約5,237円にあたります。

Q4. 節電タップ(スイッチ付き電源タップ)は効果がある?

A. テレビまわりやパソコンまわりの家電をまとめて切れるので、待機電力を減らす手間が少なくなります。ただし、録画機やルーターなど切ると困る家電は、別のコンセントにつないでおきましょう。

まとめ:コンセントを抜くより、まず照明と暖房

  • 待機電力は1世帯で年228kWh(電力消費の5.1%)。31円/kWhで年約7,068円、月約589円
  • 抜けない家電も多い。待機電力を半分にできても、4人世帯の冬で月約440円
  • 冷蔵庫・冬の給湯器・ルーターは抜かない。家全体のブレーカーを落とすのも避ける
  • 冬の電気は暖房32.7%・冷蔵庫14.9%・給湯12.6%。4人世帯の冬の請求で暖房は約5,237円
  • 効果が大きいのは、不要な照明を消す(月約721円)、暖房の室温を2℃下げる(月約432円)

世帯人数別の電気代は電気代の平均(2人・3人・4人家族)、8都市の電気代の毎月の動きは光熱費ウォッチで確かめられます。

くらたのひとこと:コンセントを抜くのもいいけど、冬はまず照明と暖房だね。充電器のまわりのほこりも、ついでに掃除しておこう。

この記事の情報は2026年10月4日時点のものです。主な出典: 資源エネルギー庁「冬季の省エネメニュー ご家庭の皆様」(2025年度冬)・「平成24年度 待機時消費電力調査」、総務省統計局「家計調査」、東京電力エナジーパートナー「電気料金単価表(低圧)」、全国家庭電気製品公正取引協議会「新電力料金目安単価」、パナソニックのよくある質問、ノーリツ「寒波・凍結・積雪の場合」、製品評価技術基盤機構(NITE)。電気料金の先行きを予想したり、特定の製品をすすめたりするものではありません。

タグ: 電気代節約待機電力光熱費家計

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