紅葉の時期は、9月中旬に北海道の山から始まり、平地では10月中旬の釧路から12月中旬の鹿児島まで、約2か月かけて南へ進みます。この記事では、気象庁が全国の気象台で続けている紅葉の観測(1953年〜)を当サイトの紅葉・黄葉データベースで集計した例年の時期と、2026年の見頃予想を地域別にまとめます。
| 場所 | 紅葉の時期の目安 | 例 |
|---|---|---|
| 北海道の高い山 | 9月中旬〜 | 層雲峡紅葉谷 9月19日〜(2026年の予想) |
| 本州の山・高原 | 10月上旬〜下旬 | 日光いろは坂 10月23日〜(同) |
| 平地(北海道) | 10月中旬〜11月上旬 | 札幌のかえで 平年10月28日 |
| 平地(東北〜九州) | 11月中旬〜12月中旬 | 東京 11月28日・京都 12月5日 |
| 落葉(見られる終わり) | 紅葉日のおよそ2週間後 | 東京のかえで 平年12月13日 |
紅葉は、気温が下がった所から順に始まります。そのため、同じ地域でも標高の高い山が先で、ふもとの街は1か月以上あとになります。北海道の大雪山系では9月中旬に色づき、本州の山や高原は10月、私たちが暮らす平地は11月中旬〜12月中旬が中心です。
「いつまで」の目安は落葉です。気象庁の平年値で、かえでの紅葉日(葉の大部分が赤くなった日)から落葉日(葉の約8割が落ちた日)までは、全国51地点の真ん中の値で13日でした。平地の紅葉は、色づき切ってから2週間ほどで見られる時期が終わると考えておくとよいでしょう。
気象庁は、全国の気象台の構内などに決めた「標本木」の色の変わり方を職員が目で見て記録しています。かえでの紅葉日の平年値がある51地点を並べると、最も早い釧路(10月16日)から最も遅い鹿児島(12月15日)まで60日の差がありました。これが、いわゆる紅葉前線の動きです。
ただし、前線はきれいに北から南へ進むわけではありません。東北の秋田・盛岡(11月12〜13日)と、関東甲信の長野(11月12日)がほぼ同じ時期で、関東でも宇都宮(11月20日)と横浜(12月14日)では3週間以上ちがいます。内陸や北の街ほど早く、海に近い暖かい街ほど遅い傾向があります。
| 地域 | かえでの紅葉日 | いちょうの黄葉日 | 主な都市(かえで→落葉) |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 10月16日〜11月7日 | 10月28日〜11月4日 | 札幌 10月28日→11月5日 |
| 東北 | 11月12日〜11月25日 | 10月30日〜11月23日 | 仙台 11月21日→12月6日 |
| 関東甲信 | 11月12日〜12月14日 | 11月10日〜11月30日 | 東京 11月28日→12月13日 |
| 北陸 | 11月15日〜11月28日 | 11月10日〜11月21日 | 金沢 11月24日→12月4日 |
| 東海 | 11月25日〜12月5日 | 11月18日〜12月1日 | 名古屋 11月28日→12月11日 |
| 近畿 | 11月21日〜12月6日 | 11月13日〜11月24日 | 京都 12月5日→12月18日 |
| 中国 | 11月22日〜12月6日 | 11月15日〜11月27日 | 広島 11月22日→12月9日 |
| 四国 | 11月23日〜12月5日 | 11月15日〜12月8日 | 高松 11月23日→12月4日 |
| 九州 | 11月28日〜12月15日 | 11月20日〜12月5日 | 福岡 12月1日→12月14日 |
いちょうの黄葉は、かえでより少し早い所が多くなっています。両方を観測している48地点のうち38地点で、いちょうの黄葉日のほうが早く、差の真ん中の値は7日でした。東京ではいちょうの黄葉日が平年11月23日、かえでの紅葉日が11月28日です。全51地点の一覧と、2026年に観測された日は紅葉・黄葉データベースで毎日更新しています。
| 名所 | 日本気象協会 (10月14日発表) | ウェザーニュース (10月8日発表) |
|---|---|---|
| 大沼公園(北海道) | 10月24日〜 | 10月26日ごろ |
| 上高地(長野県) | 10月15日〜 | 10月13日ごろ |
| 日光・いろは坂(栃木県) | 10月23日〜 | 10月23日ごろ |
| 大山(鳥取県) | 10月28日〜 | 11月2日ごろ |
| 香嵐渓(愛知県) | 11月16日〜 | 11月23日ごろ |
| 宮島(広島県) | 11月18日〜 | 11月19日ごろ |
| 京都・嵐山 | 11月13日〜 | 11月24日ごろ |
日本気象協会は2026年10月14日の第2回の予想で、紅葉の見頃は全国的に平年並みか平年より遅くなるとしています。10月中旬以降も気温が高めに続く見込みのため、東日本と西日本の平地では平年より遅い所が多くなる見通しです。北日本はおおむね平年並みとされました。
ウェザーニューズも10月8日の予想で、例年10月中旬までに見頃を迎える名所は平年並みが多い一方、例年10月下旬以降に見頃となる所は、秋の高温で色づきが足踏みして平年よりやや遅くなる所が増えるとしています。
ウェザーニュース「【紅葉見頃予想】秋の高温で色付き足踏みも鮮やかさに期待」(2026年10月公開)。2026年10月8日発表の紅葉見頃予想を伝える動画です
同じ名所でも、会社によって予想日が1週間以上ちがうことがあります(京都・嵐山は11月13日〜と11月24日ごろ)。見頃の決め方や予想の方法が会社ごとに違うためです。1社の日付だけで決めず、2社の予想と名所の最新の色づき情報を見比べるのがおすすめです。2026年が遅めになる理由と過去の傾向は、紅葉が遅いのはなぜ?の記事で詳しく見ています。
| 地域 | 平地の紅葉(かえで・平年) | 山・名所の見頃予想(2026年) |
|---|---|---|
| 北海道 | 札幌 10月28日・函館 11月2日 | 層雲峡 9月19日〜・定山渓 10月9日〜 |
| 東北 | 青森 11月13日・仙台 11月21日 | 奥入瀬渓流 10月15日〜・鳴子峡 10月25日〜 |
| 関東 | 東京 11月28日・横浜 12月14日 | 日光 10月23日〜・高尾山 11月19日〜 |
| 甲信・北陸・東海 | 長野 11月12日・金沢 11月24日・名古屋 11月28日 | 上高地 10月15日〜・白川郷 10月31日〜 |
| 京都・関西 | 京都 12月5日・大阪 12月1日・奈良 11月21日 | 京都・嵐山 11月13日〜 |
| 中国・四国 | 広島 11月22日・高松 11月23日 | 大山 10月28日〜・寒霞渓 11月12日〜 |
| 九州 | 福岡 12月1日・鹿児島 12月15日 | 深耶馬渓 11月10日〜・高千穂峡 11月16日〜 |
北海道は全国で最も早く、大雪山系の層雲峡は9月中旬から色づきます。平地では、かえでの紅葉日が釧路で平年10月16日、札幌で10月28日です。北海道の気象台には、いろはかえでの代わりにやまもみじ・おおもみじなどを観測している所があります。東北の平地は11月中旬が中心で、山の奥入瀬渓流や鳴子峡は10月中旬〜下旬が見頃の予想です。
関東は、日光や奥日光などの山が10月中に見頃を迎え、東京都心は遅めです。東京のかえでの紅葉日は平年11月28日、いちょうの黄葉日は11月23日です。都内のいちょう並木は11月下旬、もみじの名所は11月下旬〜12月上旬がひとつの目安になります。高尾山は2026年の予想で11月19日〜とされています。
京都のかえでの紅葉日は平年12月5日で、全国でも遅いほうです。これは京都地方気象台の構内の標本木の観測で、嵐山などの名所の見頃予想(11月13日〜・11月24日ごろ)より遅く出ます。名所は11月中旬〜下旬、気象台のある街なかは12月上旬が色づきの目安で、京都の落葉日の平年値は12月18日です。大阪の紅葉日は平年12月1日、奈良は11月21日です。
西日本の平地は、11月下旬〜12月上旬が中心です。九州では、かえでの紅葉日が福岡で平年12月1日、鹿児島で12月15日と、鹿児島は全国51地点で最も遅い地点です。山の名所は早く、大山(鳥取県)は10月下旬、深耶馬渓(大分県)や高千穂峡(宮崎県)は11月中旬が見頃の予想です。
| 気象庁の紅葉日 | 民間の見頃予想 | |
|---|---|---|
| どこの木か | 気象台の構内などに決めた標本木(原則1本) | 観光地・名所 |
| 何を記録するか | 木全体を見て、葉の大部分が赤くなった最初の日 | 見頃に入る時期 |
| 京都の例 | 12月5日(平年) | 嵐山 11月13日〜(2026年・日本気象協会) |
| 向いている使い方 | 年ごとの早い・遅いの比較 | お出かけの日程決め |
気象庁の紅葉日は、気象台の構内などにある1本の標本木を、毎年同じ基準で見て決めています。「対象とする植物を全体として眺めたとき、葉の色が大部分赤くなり、緑色がほとんど見えなくなった最初の日」という基準で、色づき始めではなく、ほぼ色づき切った日です。
一方、名所の見頃予想は、山あいや渓谷など街なかより冷える場所が対象です。気温は標高が高いほど下がるため、山の名所は気象台の木より早く色づきます。気象庁の紅葉日は「その年が平年より早いか遅いか」を知る物差しとして使い、お出かけの日程は名所の見頃予想で決めるのが使い分けのコツです。
| 順番 | 確かめること | 見る場所 |
|---|---|---|
| 1 | 行きたい場所は山か平地か | 山なら10月、平地なら11月中旬〜が目安 |
| 2 | 2社の見頃予想を見比べる | 日本気象協会(tenki.jp)・ウェザーニュース |
| 3 | 近くの気象台の平年値と、その年の観測 | 紅葉・黄葉データベース |
| 4 | 出かける直前の色づき | 名所や観光協会の最新の紅葉情報 |
見頃予想は気温の予報をもとに計算しているため、その後の気温によって予想日が変わることがあります。各社とも秋の間に何回か予想を更新するので、出かける前に最新の予想を確かめてください。平地では見頃から落葉まで2週間ほどあるので、予想日の直前より、少しあとの週末のほうが色づき切っていることが多いでしょう。
2026年は各社とも平年並みか遅めの予想なので、平年の時期を目安にする場合は、平年より1週間ほどあとまで見頃が続くつもりで考えると安心です。
A. 最も早いのは北海道の大雪山系で、9月中旬に色づき始めます。平地では、気象庁のかえでの紅葉日の平年値が最も早い釧路で10月16日です。
A. 平地では、紅葉日から落葉日までが平年で2週間ほど(全国51地点の真ん中の値で13日)です。最も遅い鹿児島は落葉日の平年値が12月24日で、九州の平地では12月下旬まで見られる所があります。
A. かえでが同じ時期に色づく場所を地図上で結んだ線のことです。桜の開花前線とは逆に、北や山から南や平地へ進みます。平年値で見ると、釧路から鹿児島まで約2か月かかります。
A. 気象庁のかえで・いちょうの平年値がある地点に沖縄県は含まれていないため、気象台のデータで沖縄の紅葉の時期を示すことはできません。データがある中で最も南の鹿児島は、かえでの紅葉日が平年12月15日です。
A. 嵐山の見頃予想は、日本気象協会が11月13日〜(10月14日発表)、ウェザーニューズが11月24日ごろ(10月8日発表)です。京都地方気象台のかえでの紅葉日の平年値は12月5日です。
お住まいの近くの気象台の平年値と2026年の観測は紅葉・黄葉データベースで確かめられます。紅葉の時期を左右する秋の気温は猛暑日・夏日の記録でも見られます。
この記事の情報は2026年10月15日時点のものです。主な出典: 気象庁「生物季節観測」(かえでの紅葉日・落葉日、いちょうの黄葉日の平年値・観測方法)、日本気象協会(tenki.jp)「2026年紅葉見頃予想<第2回>」(2026年10月14日発表)、ウェザーニューズ「紅葉見頃予想」(2026年10月8日発表)。見頃予想はその後の天気で変わることがあります。この記事は紅葉の時期を予想するものではありません。お出かけの前に各社と名所の最新の情報をご確認ください。