2026年9月上旬、全国のインフルエンザの患者数が、1医療機関あたり3.29人になりました。「インフルエンザは冬の病気」という感覚からすると、早い印象があります。当サイトのインフルエンザウォッチに入っている2016年からの週報で、ほかの年はいつこの数字に届いたのかを確かめました。
この記事の「患者数」は、全国で決められた医療機関(定点)から報告された1週間の患者数を、1医療機関あたりに直した数です。10人を超えると注意報、30人を超えると警報の目安になります。
全国のインフルエンザは、2026年8月31日〜9月6日(第36週)に1医療機関あたり3.29人でした。全国の報告をあわせると、1週間で12,299人です。
2016〜2025年の10年で、7月以降に3.29人以上になった最初の週を調べました。2026年と同じ9月上旬に届いたのは、2023年(9月4〜10日・4.48人)だけです。
1年前の2025年は、10月20〜26日(第43週)に届きました。2026年はそれより7週、およそ1か月半早い計算です。2016〜2019年と2024年は11月下旬〜12月中旬で、2026年より12〜14週、およそ3か月遅い時期でした。
3.29人を生活の言葉に置きかえると、「かかりつけの1つの医院に、1週間で3人ほどインフルエンザの患者さんが来る」水準です。ふだんの年なら、年末が近づいてから聞くような数字でした。
| 週 | 期間 | 2026年 | 前の週の何倍 | 2025年の同じ週 |
|---|---|---|---|---|
| 第33週 | 8月10〜16日 | 0.69人 | 1.3倍 | 0.28人 |
| 第34週 | 8月17〜23日 | 1.11人 | 1.6倍 | 0.31人 |
| 第35週 | 8月24〜30日 | 1.76人 | 1.6倍 | 0.35人 |
| 第36週 | 8月31日〜9月6日 | 3.29人 | 1.9倍 | 0.50人 |
2026年の全国の数字は、7月20〜26日の0.24人から6週続けて増えました。8月17〜23日の1.11人から9月上旬の3.29人までは、2週間で3倍です。
前の週からの伸びは、8月は1.3〜1.6倍でした。8月31日〜9月6日は1.9倍で、7週のなかでいちばん大きな伸びです。夏休みが明けて学校が始まる時期と重なっています。
1年前の2025年の同じ週は0.50人でした。2026年はその6.6倍です。なお、3.29人に同じ9月上旬で届いた2023年は、その後10月中旬に注意報の目安10人を超えました。これは過去の記録で、2026年がどうなるかを示すものではありません。
2026年8月31日〜9月6日の都道府県別では、沖縄が10.34人でいちばん多く、注意報の目安10人を超えたのは沖縄だけでした。全国の3.29人の3.1倍です。
2位は新潟の6.13人で、神奈川5.87人、茨城5.68人、千葉5.49人、東京5.46人と関東の都県が続きます。いちばん少ない岡山は0.42人で、沖縄とは24.6倍の差がありました。
47都道府県のうち、1人を超えたのは43都道府県です。47都道府県のまん中の値は2.26人で、全国の3.29人を上回ったのは15都県でした。
この記事は国立健康危機管理研究機構「感染症発生動向調査週報(IDWR)速報データ」の公表値を、当サイトが2026年9月24日に取得して集計したものです(2026年第36週=8月31日〜9月6日分まで)。速報値はのちに修正されることがあります。この記事は公表データの転載と集計であり、流行の予想や医療上の助言ではありません。体調に不安があるときは医療機関にご相談ください。