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初雪とは?
みぞれでもOK
積もらなくても初雪。初冠雪・初積雪との違いも
天気解説

初雪とは?気象庁の定義と初冠雪・初積雪との違い、みぞれでもいい?

公開 2026.10.08読了 約11分
こんな疑問を持つ方へ
・初雪の定義は? みぞれや、すぐ解けた雪でも初雪になる?
・初雪・初冠雪・初積雪・根雪は何が違う?
・初雪は誰がどうやって決めている?
・初雪の読み方や季語、英語での言い方は?

初雪とは、その冬に初めて観測された雪のことで、みぞれも含み、地面に積もらなくても初雪です。気象庁は「冬」を8月から翌年7月までの1年(寒候年)で数え、その中で最初に雪かみぞれが降った日を初雪としています。この記事では、気象台の資料をもとに初雪の決まり方と、初冠雪・初積雪との違いをまとめ、当サイトの初雪・初積雪データベースで「初雪が降っても積もらない冬」がどれくらいあるかを確かめます。

初雪とは?その冬に初めて降った雪(みぞれを含む)

気象台の「初雪」の決まりごと
項目内容
初雪秋から冬にかけて、初めて降る雪またはみぞれを観測した日
みぞれ雨と雪がまじって降るもの。初雪に含める
積もったか関係ない。空から降ってくるのを観測すれば初雪
数える期間寒候年=前年8月1日から当年7月31日まで。2025年秋〜2026年春は「2026寒候年」
観測する場所各地の気象台など。同じ県でも、気象台の場所で降らなければ初雪にならない
平年日1991〜2020年の30年間の平均。10年ごとに見直す
出典: 秋田地方気象台・神戸地方気象台・松山地方気象台の季節観測の説明、気象庁「予報用語」(みぞれ)

気象台の説明では、初雪は「秋から冬にかけて、初めて降る雪またはみぞれを観測した日」です。雨と雪がまじったみぞれでも初雪になり、降ってすぐ解けてしまっても関係ありません。たとえば東京の2025〜26年の冬の初雪は、2026年1月2日の18時55分ごろに観測され、地面に積もるほどではありませんでした。

注意したいのは、初雪は気象台など決まった場所での観測だということです。同じ市内でも、山沿いでは雪が舞ったのに、気象台のある市街地では雨だけだった、ということがあります。この場合、初雪の発表はまだです。各地の平年日は初雪はいつ?47都道府県の平年日一覧にまとめています。

初雪・初冠雪・初積雪・根雪の違い

雪に関する「初」の付く言葉と、札幌・富士山の平年日
言葉意味平年日の例
初冠雪山の頂上付近が雪で白くなったのを、その冬に初めて確認した日富士山 10月2日
初雪その冬に初めて雪(みぞれを含む)が降った日札幌 10月28日
初積雪その冬に初めて地面に雪が積もった日(積雪の初日)札幌 11月9日
根雪解けずに長く残る雪の始まり。気象庁の言葉では「長期積雪」(30日以上続く積雪)の初日札幌 12月3日
出典: 気象庁の平年値(1991〜2020年)。富士山は甲府地方気象台が目視で観測した初冠雪日の1991〜2020年の平均を当サイトが計算(気象庁「初冠雪の記録等」)。札幌の初積雪・根雪は積雪0cm以上の平年値

雪の季節の便りは、ふつう初冠雪 → 初雪 → 初積雪 → 根雪の順に届きます。高い山の頂上はふもとより先に雪で白くなり、その後に街でも雪が舞い、地面が白くなる日が来て、さらに寒くなると春まで解けない雪になります。札幌の平年日で見ると、初雪から初積雪まで12日、根雪の始まりまで36日です。

「積雪」は、気象台の観測する場所(露場)の地面の半分以上が雪で覆われた状態をいいます。深さが1cmに届かなくても、半分以上が白ければ「積雪0cm」と記録されます。ただし、職員が見て判断するものなので、目視観測をやめた気象台では、積雪計で1cm以上を測った日を積雪の初日として扱っています。

初雪は誰がどうやって観測している?目視から自動観測へ

気象台の目視観測が自動観測に変わった流れ
時期自動観測に変わった気象台
2019年2月関東甲信地方の地方気象台(熊谷など)
2020年2月3日北海道(札幌を除く)・東北・近畿・中国・四国などの多くの地方気象台と測候所
2024年3月26日札幌・仙台・名古屋・新潟・広島・高松・福岡・鹿児島・沖縄
2026年10月時点東京と大阪は、職員による目視観測を続けている
出典: 気象庁「配信資料に関するお知らせ(気象官署の目視観測通報の自動化について)」(2019年12月26日・2024年2月9日)、大阪管区気象台・札幌管区気象台・熊谷地方気象台の発表

以前の初雪は、気象台の職員が空を見て「雪が降ってきた」と記録していました。いまは東京と大阪を除く気象台で、機械による自動観測に変わっています。福岡管区気象台の解説によると、視程計という機械が赤外線を空中に当て、雨粒や雪で散らばる光の強さと、気温・湿度の関係から「雪」「みぞれ」「雨」を見分けます。

自動観測では、人の目では見逃しやすい短い雪も記録されることがあります。2025年10月23日の札幌の初雪は、気温が6℃前後と高めでしたが、湿度が低く、自動観測で雪かみぞれと判定されたと報じられています。このため気象台は、自動観測の地点の平年値を「目視観測の記録を自動観測相当に補正した値」としていて、熊谷などでは目視時代の最も早い・遅い記録との比較をやめています。

【データ】初雪が降っても積もらない?7都市の50冬

冬ごとの「いちばん深く積もった雪」の深さで分けた50冬(7都市)
積もらなかった1〜4cm5〜9cm10cm以上札幌50仙台21236東京1516811名古屋3191414大阪33872広島324158福岡201983数字は冬の数(1976〜77年から2025〜26年の50冬)。「積もらなかった」は1cm以上の積雪がなかった冬
出典: 気象庁の日別値(最深積雪)から当サイトが1976〜77年から2025〜26年の冬までを集計(初雪・初積雪データベース)。那覇は雪の観測がないため省いた

初雪は毎年のように降っても、雪が積もるかは地域で大きく違います。当サイトのデータベースで1976〜77年から2025〜26年までの50冬を調べると、札幌は50冬すべてで10cm以上積もり、仙台も36冬で10cm以上でした。

一方、東京では50冬のうち15冬、福岡では20冬、大阪では33冬で、1cm以上の雪が一度も積もりませんでした。大阪で10cm以上積もったのは50冬で2冬だけです。初雪のニュースを聞いても、太平洋側や西日本の平野部では、その冬に雪が積もらないまま春になることも珍しくありません。どの冬に何cm積もったかは積雪ウォッチでも見られます。

富士山の初雪(初冠雪)はいつ?2026年から発表のしかたが変わった

富士山の初冠雪日の年代ごとの平均(1894〜2025年)
9月10日9月20日10月1日10月10日10月20日9/221890年代※9/261900年代9/241910年代9/251920年代9/241930年代10/041940年代10/051950年代10/081960年代10/021970年代10/031980年代9/291990年代9/272000年代10/082010年代10/102020年代※富士山の初冠雪日(甲府地方気象台の目視)の年代ごとの平均。下ほど遅い。※1890年代は6年分、2020年代は2020〜2025年の6年分
出典: 気象庁「初冠雪の記録等」の富士山の過去の初冠雪日(甲府地方気象台の目視・1894〜2025年の132回)から当サイトが計算

「富士山の初雪」として話題になるのは、ふもとの甲府地方気象台から見て山頂が白くなった初冠雪です。1991〜2020年の平均は10月2日ですが、2024年は11月7日で、1894年からの記録でもっとも遅い初冠雪でした。2025年は10月23日です。年代ごとに平均すると、2010年代は10月8日、2020〜2025年は10月10日で、1900〜1930年代(どの年代も9月下旬)より2週間ほど遅くなっています。

気象庁は2026年7月31日、全国44の山で職員が目で見て決めていた初冠雪の観測をやめ、2026〜27年の冬からは、アメダスや気象衛星などから計算した「解析積雪深」で山頂の雪を判断すると発表しました。雲で山が見えない日や夜でも分かるようになる一方、目視の記録とは単純に比べられないとしています。2026年10月8日時点では、北海道の旭岳で10月2日に初冠雪が記録され、富士山はまだです。

初雪の読み方・意味・季語・英語

「初雪」という言葉のまとめ
項目内容
読み方はつゆき
意味その冬に初めて降る雪
季語冬の季語(天文)
英語the first snow(of the season)
反対の言葉終雪(しゅうせつ)。気象庁の言葉では「雪の終日」=その冬の最後の雪
似た言葉初冠雪、初積雪、初霜、初氷

「初雪」は「はつゆき」と読み、俳句では冬の季語です。手紙では「初雪の候」のように、初雪の便りが届くころの時候のあいさつにも使われます。英語では the first snow と言い、「初雪が降った」は The first snow of the season fell. のように表します。

反対に、その冬の最後の雪は「終雪」で、気象庁は「雪の終日」と呼びます。札幌の雪の終日の平年は4月21日で、初雪の10月28日から半年近く、雪が降る可能性のある季節が続きます。

よくある質問

Q1. 夜中にこっそり降った雪も初雪になる?

A. 気象台で観測されれば、時間は関係ありません。自動観測の地点では、夜中の短い雪やみぞれも機械が記録します。

Q2. 自分の家で雪を見たのに、初雪の発表がないのはなぜ?

A. 初雪は気象台など決まった観測場所で判断するためです。気象台のある場所で雪やみぞれが観測されなければ、発表されません。

Q3. 初霜や初氷は、もう発表されない?

A. 気象庁は目視観測の見直しを進めていて、秋田地方気象台などでは2025〜26年の冬から初霜・初氷の目視観測を終えています。初雪は自動観測で続いています。

Q4. 初雪の日に雪が積もることはある?

A. あります。東京では2016年11月24日の初雪の日に積雪も観測され、11月の積雪は1875年の統計開始以来初めてでした。ただ、多くの都市では初雪から初積雪まで2〜5週間ほどかかります(平年)。

まとめ:初雪はみぞれでも、積もらなくても初雪

  • 初雪は、その冬(8月〜翌年7月)に気象台で初めて観測された雪で、みぞれも含み、積もらなくてもよい
  • 雪の便りは初冠雪 → 初雪 → 初積雪 → 根雪の順。札幌は初雪から初積雪まで12日(平年)
  • 観測は東京・大阪を除いて自動に変わり、平年値は目視の記録を補正した値
  • 50冬で1cm以上積もらなかった冬は、東京15冬・福岡20冬・大阪33冬。札幌は毎冬10cm以上
  • 富士山の初冠雪は平年10月2日。2026〜27年の冬から目視ではなく解析積雪深で判断する

各地の平年日と2025〜26年の冬の記録は初雪はいつ?で、8都市の冬ごとの積雪は初雪・初積雪データベースで確かめられます。

くらたのひとこと:みぞれでも初雪なんだね。初雪のニュースが出ても、積もるのはまだ先のことが多いみたい。

この記事の情報は2026年10月8日時点のものです。主な出典: 気象庁「予報用語」(みぞれ・積雪・根雪)「平年値(霜・雪・結氷の初終日)」「初冠雪の記録等」「初冠雪に関する情報提供の改善について」(2026年7月31日)「配信資料に関するお知らせ」(2019年12月26日・2024年2月9日)、福岡管区気象台「はれるんマガジン」第36号、東京管区気象台「東京の初雪」(2026年1月2日)、秋田・神戸・松山・熊谷・大阪管区・札幌管区の各気象台の資料、ウェザーニュース(2025年10月24日)。積雪の集計は気象庁の日別値をもとにした当サイトの計算です。

タグ: 初雪初冠雪初積雪雪天気

この記事で使ったデータ

初雪・初積雪データベース
8都市・1976〜77年の冬から
積雪ウォッチ
冬ごとの降雪量・最深積雪
初雪・初積雪データベースを見る →
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