「冬の始まりが遅くなった」という声をよく聞きます。当サイトは気象庁の日別データを初雪・初積雪データベースで1976年の冬から集計しています。この数字で、札幌で初めて雪が積もる日が50年でどう変わったかを確かめました。
札幌で初めて雪が積もった日(初積雪)は、1976〜1995年の20年の平均が11月8日でした。2006〜2025年の20年の平均は11月12日です。
50年のあいだに遅くなったのは約4日でした。気象庁の平年値(1991〜2020年の平均)も11月9日で、ほぼ同じ時期です。
ここでの初積雪は、地面に雪がうっすらでも積もった最初の日です。気象庁は1cm未満の積雪も「0cm」として記録していて、その日も数えています。
札幌の初積雪がいちばん早かったのは、1986年の10月17日です。いちばん遅かったのは1989年と2022年の11月30日で、差は44日ありました。
50年で約4日という変化は、この44日の幅に比べると小さな動きです。早い年も遅い年も、1976〜1995年と2006〜2025年で同じくらい出ています。
| 項目 | 1976〜1995年 | 2006〜2025年 |
|---|---|---|
| 初積雪の平均の日 | 11月8日 | 11月12日 |
| いちばん早い年 | 1986年 10月17日 | 2016年 10月20日 |
| いちばん遅い年 | 1989年 11月30日 | 2022年 11月30日 |
| 10月中に積もった年 | 20年中4年 | 20年中3年 |
| 11月21日以降に積もった年 | 20年中3年 | 20年中4年 |
生活の言葉に直すと、冬タイヤに替える時期の目安になります。10月31日までに替えていれば、50年のうち40年は初積雪より先に準備が済んでいた計算です。
11月10日まで待つと、50年のうち27年は、その日までに雪が積もっていました。ただし初積雪の日に道路が凍るとは限らず、この数字は路面の状態を表すものではありません。
同じ比べ方で主要7都市を見ると、いちばん遅くなったのは東京の約10日でした。名古屋と大阪は、逆に2〜3日早くなっています。
東京・大阪・福岡などは、雪が積もらない冬もある都市です。たとえば大阪は、雪が積もった冬が20冬中11冬から8冬に減っていて、少ない冬の平均なので年ごとの差が出やすい点に注意が必要です。
この記事は気象庁「過去の気象データ」の日別値(札幌管区気象台など各都市の気象台の観測値)を、当サイトが2026年9月26日に取得して集計したものです。集計期間は1976年の冬(1976年8月〜1977年7月)から2025年の冬(2025年8月〜2026年7月)までの50冬で、札幌の初積雪はすべて10〜11月のため、年で表しています。当サイトの集計から計算した1991〜2020年の平均は、気象庁の平年値と一致することを確認しています。気象庁の観測値は事後に修正されることがあり、その場合は図の数字が本文と異なることがあります。この記事は気象の予想ではありません。