2026年7月28日に熊本県で最大震度7の地震があり、「2026年は地震が多い」と感じている人は多いと思います。当サイトの地震カウンターは、気象庁の震度データベースから、震度1以上を観測した地震の回数を1996年分から毎日集計しています。この数字で、日本の2026年の地震が本当に多いのかを確かめました。
日本で2026年1月1日から9月14日までに起きた震度5弱以上の地震は、20回でした。過去の年も同じ1月1日〜9月14日で数えると、1996〜2025年の30年の平均は10.7回です。2026年はその1.9倍にあたります。
同じ時期の回数を多い順に並べると、2011年の65回、2000年の37回、2024年の29回、2016年の24回に続いて、2026年の20回は5番目です。2011年は東日本大震災、2016年は4月に熊本地震があった年、2024年は1月に能登半島地震があった年です。
生活の言葉に直すと、2026年は9月14日までの257日間に20回なので、約13日に1回のペースで震度5弱以上の揺れがどこかで起きていました。1996〜2025年の平均は約24日に1回です。ちなみに、1年間の回数で見ても、20回以上の年は1996〜2025年の30年で5年しかありません。2026年は3か月半を残して、残り25年の年間の回数をすでに上回っています。
| 揺れの強さ | 2026年の回数 | 同じ時期の平均 | 平均の何倍か | 多い順の順位(31年) |
|---|---|---|---|---|
| 震度1以上 | 2,274回 | 2,347.0回 | 0.97倍 | 7位 |
| 震度3以上 | 271回 | 238.0回 | 1.14倍 | 6位 |
| 震度4以上 | 67回 | 59.9回 | 1.12倍 | 6位 |
| 震度5弱以上 | 20回 | 10.7回 | 1.87倍 | 5位 |
揺れの強さ別に見ると、様子が違います。体で感じる揺れをほぼすべて含む震度1以上の回数は2,274回で、同じ時期の平均2,347回の0.97倍でした。地震の回数そのものは、平均とほぼ同じです。
棚のものが落ちることがある震度4以上は67回で、平均の1.12倍でした。257日で67回なので、約4日に1回のペースです。震度5弱以上だけが1.87倍と飛び抜けていて、2026年は「地震の数が多い年」というより「強い揺れが多い年」でした。
なお、震度1以上の回数が平均以下なのに順位が7位と高いのは、2000年(17,672回)と2011年(10,638回)のように余震が数千回続いた年が、平均を大きく引き上げているためです。2026年の20回の内訳は、震度5弱が12回、震度5強が5回、震度6弱・震度6強・震度7が1回ずつでした。
月別に見ると、2026年の震度5弱以上の20回のうち16回が4月から7月に集まっていました。4月が5回、5月が2回、6月が4回、7月が5回です。1月は2回、8月は2回で、2月・3月と9月(14日まで)は0回でした。
| 震源地 | 震度1以上の回数 | 全国に占める割合 | 震度3以上 | 2026年の最大震度(マグニチュード) |
|---|---|---|---|---|
| 熊本県熊本地方 | 517回 | 22.7% | 74回 | 震度7(M7.1・7月28日) |
| 熊本県天草・芦北地方 | 318回 | 14.0% | 32回 | 震度5弱(M6.1) |
| 岩手県沖 | 104回 | 4.6% | 11回 | 震度6強(M7.2) |
| 島根県東部 | 77回 | 3.4% | 9回 | 震度5強(M6.4) |
| 長野県北部 | 59回 | 2.6% | 10回 | 震度5強(M5.1) |
震源地別では、熊本県熊本地方の517回と熊本県天草・芦北地方の318回を合わせて835回で、日本の震度1以上の揺れの36.7%を熊本県の2地域が占めました。2026年7月28日の熊本県熊本地方の地震はマグニチュード7.1、最大震度7で、その7月の震度1以上の回数572回は、2026年の4分の1(25.2%)にあたります。
熊本県以外では、岩手県沖で最大震度6強(マグニチュード7.2)、島根県東部と長野県北部で最大震度5強の地震がありました。直近30日(2026年8月16日〜9月14日)の震度5弱以上は、8月23日の茨城県南部(マグニチュード5.9・最大震度5弱)の1回で、震度1以上は231回でした。
ちなみに、2016年(4月に熊本地震があった年)の震度5弱以上は、同じ1月1日〜9月14日で24回、1年間では28回でした。2026年の20回は、この年に近いペースです。
この記事は気象庁「震度データベース検索」の確定値(震度1以上を観測した地震)を、当サイトが2026年9月16日に取得して集計したものです。回数は2026年9月14日までの確定値で、9月15日以降の速報値は含みません。1996年4月に震度の測り方が計測震度に変わったため、それより前の年とは比べていません。「同じ時期の平均」は1996〜2025年の各年の1月1日〜9月14日の回数の平均です。震源地名は気象庁の区分によります。気象庁の確定値は事後に修正されることがあり、その場合は図の数字が本文と異なることがあります。この記事は地震の予想ではなく、防災の行動を指示するものでもありません。防災情報は気象庁・自治体の発表をご確認ください。