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全国の物価、
前年比+1.9%。
総務省の消費者物価指数から、2026年8月の全国の物価の上がり方を確かめた(2026年10月5日更新)
+1.9%
物価データ検証

全国の消費者物価、2026年8月は前年比プラス1.9%。上がり方は2025年1月の半分以下でも、値段は5年続けて上がっていた

公開 2026.09.21更新 2026.10.05読了 約5分
この記事でわかること
・全国の物価が、2026年8月に1年前と比べてどれだけ上がったか
・食料と、電気・ガス・ガソリンなどのエネルギーで、動きがどう違うか
・上がり方が小さくなっても、値段そのものは2020年と比べてどれだけ高いのか

「値上げのニュースは減った気がするのに、買い物の合計は安くならない」。2026年の夏、そう感じた人もいると思います。当サイトの物価ウォッチは、総務省「消費者物価指数」を毎月自動で集計しています。この数字で、2026年8月の全国の物価がどう動いたかを確かめました。

この記事の「物価」は、全国の家庭が買うモノやサービスの値段をまとめた国の統計です。「前年比」は、1年前の同じ月より何%高いかを表します。

この記事を66秒の動画で見る
ナレーション: VOICEVOX:ずんだもん、VOICEVOX:冥鳴ひまり / 動画は公開時(2026年9月21日)の2020年基準の数値です(物価全体+2.0%・食料+3.2%・エネルギー−0.3%)。本文は総務省の2025年基準の数値に直しています

結論:全国の物価の上がり方は、2025年1月の半分以下になった

全国の物価の前年比(1年前の同じ月より何%高いか・2021年1月〜・単位: %)
グラフを読み込み中…
ひとことで言うと:全国の物価は2026年8月に前年比プラス1.9%。2025年1月のプラス4.0%の半分以下ですが、60か月続けてプラスです。
出典: 物価ウォッチ(当サイト、総務省「消費者物価指数」全国・総合より集計)。青=最新の月、橙=上がり方が大きかった月。グラフは毎月自動更新されるので、本文の数字(2026年8月分)より新しい月が加わることがあります

全国の物価は、2026年8月に1年前の同じ月より1.9%高くなりました。2026年7月も同じ1.9%でした。

2024年以降でいちばん上がり方が大きかったのは、2025年1月の4.0%です。2026年8月の上がり方は、その半分より少し小さくなりました。

1年前の2025年8月は2.7%でした。2026年に入ると1月から6月までは1%台で、いちばん小さかったのは2月の1.3%です。

ただし、前年比がプラスということは、値段が上がり続けているということです。全国の物価は2021年9月から2026年8月まで、60か月(5年)続けて1年前を上回りました。

生活の言葉に直してみます。生活費が月30万円の家庭にあてはめると、1.9%は月に約5,700円、1年で約6万8,400円の負担増にあたります。

食料はまだ3%台、エネルギーは1年前より少し安い

全国の食料とエネルギーの前年比(1年前の同じ月より何%高いか・2021年1月〜・単位: %)
グラフを読み込み中…
ひとことで言うと:全国の食料の上がり方は2025年8月のプラス7.2%からプラス3.1%へ。エネルギーはマイナス0.7%で、1年前より少し安くなりました。
出典: 物価ウォッチ(当サイト、総務省「消費者物価指数」全国より集計)。橙=食料、青=エネルギー(電気代・ガス代・ガソリン・灯油など)。0%より下は「1年前より安い」という意味です。グラフは毎月自動更新されます

全国の食料の値段は、2026年8月に1年前より3.1%高くなりました。1年前の2025年8月は7.2%だったので、上がり方は半分以下です。

食料の上がり方がいちばん大きかったのは、2023年9月の9.0%でした。2025年1月にも7.8%まで上がりましたが、2026年1月からは3%台で落ち着いています。

食費が月8万円の家庭にあてはめると、3.1%は月に約2,480円です。1年前の7.2%なら月に約5,760円だったので、増え方は小さくなりました。

電気・ガス・ガソリンなどをまとめたエネルギーは、2026年8月にマイナス0.7%でした。1年前より少しだけ安い、という意味です。

エネルギーの前年比は、2026年の8か月のうち7か月がマイナスでした。プラスだったのは7月の0.6%だけです。

全国の物価の前年比(項目別・2026年8月と、その前の月・1年前)
項目2026年8月2026年7月2025年8月ひとこと
物価全体(総合)+1.9%+1.9%+2.7%60か月続けてプラス
食料+3.1%+3.5%+7.2%1年前の半分以下
エネルギー−0.7%+0.6%−3.3%1年前より少し安い
光熱・水道−0.3%+0.7%−4.0%ほぼ横ばい
生鮮食品を除く全体+1.7%+1.8%+2.7%天候で動く野菜などを除く
生鮮食品とエネルギーを除く全体+1.9%+1.9%+3.3%値動きの大きい2つを除く
出典: 総務省「消費者物価指数」(全国・2025年基準)より当サイト集計(表は2026年10月5日の更新時点で固定)。数字はすべて「1年前の同じ月より何%高いか」。マイナスは1年前より安いことを示します

表で見ると、物価全体を押し上げているのは食料です。エネルギーが1年前より安いぶん、物価全体の上がり方は1.9%におさまりました。

なお、エネルギーの前年比は、電気代やガス代への国の補助がある月とない月でも動きます。品目ごとの値段は光熱費ウォッチとガソリン価格ウォッチで見られます。

上がり方が縮んでも、値段は下がっていない

2020年に1万円だった買い物は、2026年8月にいくらになったか(全国・単位: 円)
グラフを読み込み中…
ひとことで言うと:2020年に1万円だった買い物は、2026年8月には全体で11,445円。食料だけなら13,057円になっています。
出典: 物価ウォッチ(当サイト、総務省「消費者物価指数」全国より集計)。最新月の指数を2020年の平均の指数で割り、1万円の買い物に直したもの。棒の左端が2020年の1万円で、棒の長さが値上がりした金額です。グラフは毎月自動更新されます

ここまでの「前年比」は、値段が上がる速さの話でした。値段そのものの高さは、指数(基準の年の平均を100とした数字)で確かめられます。総務省の指数は2025年の平均を100にしています。

全国の物価全体は、2026年8月に102.2でした。2020年の平均は89.3なので、2020年に1万円だった買い物が11,445円になった計算です。

食料は2020年の平均の79.5から103.8に上がり、同じ1万円の買い物が13,057円になりました。エネルギーは81.3から97.1に上がり、1万1,943円です。

前年比が4.0%から1.9%に縮んでも、値段が下がったわけではありません。すでに高くなった値段の上に、さらに1.9%が乗った形です。

くらたのひとこと:「物価の上がり方が半分になった」と「安くなった」は、別の話でした。買い物の合計が軽くならないのは、値段が高いまま、ゆっくり上がり続けているからです。どの品目が上がっているかは値上がり品目ランキングで、家計への影響は家計ウォッチで確かめられます。

この記事は総務省統計局「消費者物価指数」(全国・2025年基準)の数値を、当サイトが集計したものです。2026年8月分が執筆時点の最新です。2026年9月21日の公開時は2020年基準の数値(物価全体+2.0%・食料+3.2%・エネルギー−0.3%など)で書いていましたが、総務省が公表する2025年基準の数値に合わせて2026年10月5日に直しました。2025年より前の指数は、総務省が2025年基準に接続した値です。前年比は総務省が公表する小数第1位までの値で、「半分」などの比べ方はこの公表値どうしの計算です。「物価全体」は総合指数、「エネルギー」は電気代・都市ガス代・プロパンガス・灯油・ガソリンをまとめた系列です。月30万円・月8万円へのあてはめは、物価の変化率をそのままかけた目安で、実際の家計の支出の変化とは一致しません。この記事は物価の予想ではなく、買い物や契約について何かをすすめるものでもありません。

タグ: 消費者物価指数物価食料エネルギー2026年

目次

1結論:全国の物価の上がり方は、2025年1月の半分以下になった
2食料はまだ3%台、エネルギーは1年前より少し安い
3上がり方が縮んでも、値段は下がっていない

この記事で使ったデータ

物価ウォッチ(消費者物価指数・全国)
毎月更新・1971年〜収録
物価全体の前年比(最新月)—
食料の前年比(最新月)—
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