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台風、8月までに
平年の1.7倍。
気象庁の統計75年分で確かめた
天気データ検証

今年の台風は8月までに23個。平年の1.7倍でも、上陸は2個だった

公開 2026.09.03読了 約5分
この記事でわかること
・今年の台風の数が、いつもの年と比べてどのくらい多いのか
・多くなったのはいつごろか(月ごとに数えました)
・数が多い年は、日本への上陸も多いのか

今年は台風のニュースを見る回数が多かった気がする、という方は少なくないと思います。当サイトの台風データは、気象庁が公表している台風の統計を1951年までさかのぼって収録しています。75年分の記録と今年を並べてみると、「多い」という実感には裏づけがありました。ただし、多かったのは発生の数のほうでした。

結論:8月末までに23個。平年の1.7倍のペース

今年の台風発生数の積み上がり方(今年 と 平年の比較・単位: 個)
グラフを読み込み中…
出典: 台風データ(当サイト、気象庁「台風の統計資料」より集計)。平年値は1991〜2020年の平均。グラフは毎日自動更新されます

2026年8月末までに発生した台風は23個でした。同じ1〜8月の平年値は13.5個ですから、1.7倍、数にして9.5個多い計算になります。9月3日の時点では24個です。

日数に置き換えると分かりやすくなります。1月1日から8月31日までは243日。23個ならおよそ10.6日に1個のペースで台風が生まれたことになります。平年のペースは18.0日に1個ですから、今年は1週間ほど間隔が短かったわけです。1年間の平年値は25.1個ですが、今年はその手前まで8か月で届いてしまいました。

増えたのは夏。8月だけで10個

月ごとの発生数(今年 と 平年・単位: 個)
グラフを読み込み中…
出典: 台風データ(当サイト、気象庁「台風の統計資料」より集計)。青=2026年/灰=平年値(1991〜2020年平均)。グラフは毎日自動更新されます

月ごとに数えると、増えたのは夏に集中していました。8月は10個で、平年の5.7個の1.75倍です。7月も5個(平年3.7個)で、7月と8月の2か月だけで15個。平年の同じ2か月は9.4個ですから、ここで差の6割ほどがついた形です。

2026年の月別発生数と平年値
2026年平年
1〜4月(合計)4個1.5個+2.5個
5月2個1.0個+1.0個
6月2個1.7個+0.3個
7月5個3.7個+1.3個
8月10個5.7個+4.3個
1〜8月(合計)23個13.5個+9.5個
9月(3日まで)1個5.0個
出典: 気象庁「台風の統計資料」より当サイト集計(2026年9月3日時点)。平年値は月ごとに小数第1位まで公表されているため、月を足した数と合計欄の数はわずかに異なります

冬から春にかけても多めでした。1〜4月の合計は4個で、平年は1.5個です。もっとも、これから先はまだ分かりません。平年でいちばん台風が多い月は9月の5.0個で、10月も3.4個あります。1年の台風シーズンは、まだ半分ほど残っています。

発生は多いのに、上陸は2個だった

発生した台風のうち、日本に上陸したのは何個か
2026年(9月3日時点) 発生24個・上陸2個 上陸 2個 発生 24個のうち 平年(1年間の平均) 発生25.1個・上陸3.0個 上陸 3個 発生 25個のうち ※丸1つが台風1個。橙は日本に上陸したもの。平年値は25.1個・3.0個で、図では四捨五入して25個・3個で表しています
出典: 気象庁「台風の統計資料」より当サイト集計。2026年は9月3日時点、平年値は1991〜2020年の1年間の平均です(図は執筆時点で固定)

ここが今年の特徴です。発生は平年の1.7倍でしたが、日本に上陸した台風は9月3日時点で2個。1年間の平年値は3.0個ですから、いまのところ上陸の数は平年を上回っていません。発生した24個のうち上陸は2個、割合にすると12個に1個でした。

台風がどこで生まれ、どちらへ進むかは、その年の高気圧や風の流れで変わります。「発生が多い年は上陸も多い」とはかぎらない、ということが今年の数字にあらわれています。ただし平年では、9月から12月にかけて11.6個、1年の46%が発生します。シーズンはまだ続きます。

台風の年間発生数の推移(1951〜2025年・単位: 個)
0 10 20 30 40 平年 25.1個 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 1967年 39個 2010年 14個 2026年 24個 (9月3日時点・年の途中) ※単位: 個/年。青線は1951〜2025年の年間発生数、橙の点は2026年の9月3日時点。橙の破線は平年値(1991〜2020年平均)
出典: 気象庁「台風の統計資料」より当サイト集計(1951〜2025年の75年分)。2026年は年の途中のため参考として点で示しています(図は執筆時点で固定)

では長い目で見ると、台風は増えているのでしょうか。75年分を並べると、答えは「増えてはいない」でした。年代ごとの平均は1960年代が29.6個で最も多く、2020年代は23.3個です。いちばん多かったのは1967年の39個、少なかったのは2010年の14個でした。

つまり今年は「発生の多い年」ではありますが、記録的というほどではありません。9月3日時点の24個は、過去75年の年間発生数と比べると27年分(36%)を上回る数字です。数の多さより、8月に集中したことのほうが今年らしさかもしれません。

くらたのひとこと:今年の台風の数は台風データで毎日更新中です。台風のあとに気になる大雨のほうは豪雨データ、暑さの記録は猛暑日・熱帯夜にまとめています。

この記事は気象庁「台風の統計資料」の公表値を当サイトが集計したものです。今後の台風の発生や進路を予想するものではありません。発生数は協定世界時(世界共通の時刻)を基準に数えられています。平年値は1991〜2020年の30年平均です。集計時点は2026年9月3日です。防災の判断は気象庁や自治体の最新の発表をご確認ください。

タグ: 台風気象庁防災9月天気

目次

1結論:8月末までに23個・平年の1.7倍
2増えたのは夏。8月だけで10個
3発生は多いのに、上陸は2個

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