「2026年の夏は野菜が高い」と感じた方は多いかもしれません。当サイトの野菜の卸売価格ウォッチは、東京都中央卸売市場に入る野菜16品目の値段を2002年から収録しています。スーパーに並ぶ前の「仕入れ値」にあたる数字で、2026年7月分を平年と比べてみました。
東京都中央卸売市場に入る野菜16品目の2026年7月の卸売価格は、15品目が平年より高くなっていました。平年とは、過去5年の同じ月の平均のことです。ここでは2021〜2025年の7月の平均を使っています。
平年より2割以上高い野菜は8品目ありました。そのうち、かぼちゃ・きゅうり・じゃがいも・なすの4品目は3割以上です。
平年より安かったのは、にんじん1品目だけでした。16品目の平年比を平均すると+21.6%です。
| 品目 | 2026年7月 | 平年(2021〜25年の7月) | 平年との差 | 2025年7月との差 |
|---|---|---|---|---|
| かぼちゃ | 371.8円 | 251.2円 | +48.0% | +14.6% |
| きゅうり | 438.1円 | 305.6円 | +43.4% | +27.8% |
| じゃがいも | 241.1円 | 171.6円 | +40.5% | +102.4% |
| なす | 484.0円 | 365.2円 | +32.5% | +18.5% |
| ミニトマト | 828.1円 | 644.2円 | +28.5% | +15.6% |
| トマト | 470.4円 | 366.8円 | +28.2% | +14.6% |
| だいこん | 122.6円 | 95.9円 | +27.8% | +8.6% |
| ピーマン | 583.9円 | 465.3円 | +25.5% | +1.6% |
1年前の2025年7月と比べた場合も、16品目のうち13品目が高くなっていました。下がったのは、にんじん・ほうれんそう・ブロッコリーの3品目です。
平年と比べても、1年前と比べても、大半の野菜が高い。2026年7月の東京の市場は、そういう月でした。
値上がり幅がいちばん大きかったのは、じゃがいもです。2025年7月の卸売価格は1kgあたり119.1円でしたが、2026年7月は241.1円になりました。ちょうど2.02倍です。
毎年7月の値段を2002年から並べると、2026年は24年間で3番目に高い水準でした。1位は2020年7月、2位は2024年7月です。
| 順位 | 年 | 7月の卸売価格(1kg) |
|---|---|---|
| 1位 | 2020年 | 336.4円 |
| 2位 | 2024年 | 253.3円 |
| 3位 | 2026年 | 241.1円 |
| 4位 | 2015年 | 229.3円 |
| 5位 | 2009年 | 184.5円 |
| (参考) | 2025年 | 119.1円 |
ただし「2倍」という数字には、2025年7月が安かったことも影響しています。2025年7月の119.1円は、24年間の7月のなかで安いほうから7番目でした。平年(2021〜2025年の7月平均)と比べた上がり幅は40.5%です。
店頭の値段も見てみます。当サイトの食品価格ウォッチによると、東京都区部のじゃがいもの小売価格は2026年7月に1kgあたり539円でした。2025年7月より14.2%高い水準です。
仕入れ値が2倍でも、店頭の上がり幅は1割台に収まっていました。店頭価格には輸送費や人件費が含まれるため、市場の値動きがそのまま売値に出るわけではありません。
2026年7月のように多くの野菜が平年より高い夏は、どれくらい珍しいのでしょうか。毎年7月について「平年より高かった品目数」を数えました。比べられるのは2007年から2026年までの19年分です。
2026年の15品目は、16品目すべてが高かった2020年に次ぐ2番目でした。2割以上高い品目が8つ以上あった年は、2020年と2015年、そして2026年の3回だけです。
生活の言葉に置きかえてみます。16品目を1kgずつ買ったときの卸売価格の合計は、2026年7月が5,654円でした。平年の4,626円より約1,028円高い計算です。
| 品目 | 1個の目安 | 2026年7月 | 平年(2021〜25年の7月) | 差 |
|---|---|---|---|---|
| きゅうり | 1本 約100g | 43.8円 | 30.6円 | +13.2円 |
| トマト | 1個 約200g | 94.1円 | 73.4円 | +20.7円 |
| じゃがいも | 1個 約150g | 36.2円 | 25.7円 | +10.4円 |
| なす | 1本 約80g | 38.7円 | 29.2円 | +9.5円 |
| かぼちゃ | 1玉 約1.2kg | 446.2円 | 301.4円 | +144.7円 |
きゅうり1本(約100g)の仕入れ値に直すと、平年の30.6円に対して2026年7月は43.8円でした。1本あたり約13円の差です。じゃがいも1個(約150g)なら、2025年7月の17.9円から36.2円へ、約18円の値上がりにあたります。
これらは市場の卸売価格で、スーパーの売値ではありません。店頭では輸送費や人件費が加わるため、値上がりの幅は品目や店によって変わります。
この記事は東京都中央卸売市場「市場統計情報(月報)」青果部・野菜の公表値(全市場合計・月平均の卸売価格)を、当サイトが2026年9月4日に取得して集計したものです。小売価格は総務省統計局「小売物価統計調査」(東京都区部)の公表値です。将来の価格を予想するものではなく、購入や買いだめをすすめるものでもありません。卸売価格は天候や入荷量で月ごとに大きく上下します。2022年分は当サイトのデータにないため、平年の計算から除いています。集計時点は2026年9月4日です。