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最低賃金の差、
東京と宮崎で195円。
2026年度の47都道府県の最低賃金を並べた(東京都1,280円・宮崎県1,085円)
賃金データ検証

2026年度の最低賃金、東京と宮崎の差は195円。月給に直すと約3.4万円の差でも、都道府県の差は3年連続で縮まっていた

公開 2026.09.08読了 約6分
この記事でわかること
・2026年度の47都道府県の最低賃金はいくらか(時給と、月173時間働いたときの月給の目安)
・いちばん高い東京都と、いちばん低い宮崎県の差はどれだけか。その差は2002年度から広がっているのか、縮まっているのか
・新しい時給がいつから適用されるか。「10月1日から」ではない都道府県がどれだけあるか

2026年8月に、2026年度の最低賃金の答申が出そろいました。「東京は高くて地方は安い」とよく言われますが、その差は実際にどれくらいでしょうか。当サイトの最低賃金データベースは、厚生労働省の公表値から47都道府県の最低賃金を2002年度から収録しています。2026年度の答申額で47都道府県を並べてみました。

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ナレーション: VOICEVOX:ずんだもん / 動画の数値は記事と同じ集計です

結論:2026年度の最低賃金は全国平均1,177円。東京都1,280円と宮崎県1,085円の差195円は、月給に直すと約3.4万円

47都道府県の最低賃金(2026年度の答申額・時給・単位: 円)
グラフを読み込み中…
出典: 最低賃金データベース(当サイト、厚生労働省「令和8年度地域別最低賃金答申状況」より集計)。青=最高の東京都/橙=最低の宮崎県/点線=全国の加重平均。グラフはデータページの数値から描いていて、確定額に置き換わると自動で更新されます

2026年度の最低賃金は、全国の加重平均(働く人の数で重みをつけた平均)で1,177円でした。2025年度の1,121円から+56円です。上げ幅は2025年度の+66円に次いで、2002年度以降で2番目の大きさでした。

いちばん高いのは東京都の1,280円、いちばん低いのは宮崎県の1,085円です。その差は195円で、東京都は宮崎県の1.18倍でした。1,100円以上の都道府県は29に増え、2025年度の8から大きく広がっています。

最低賃金の上位3都府県と下位4県(2026年度の答申額)
都道府県2026年度の時給2025年度からの上げ幅月給の目安(月173時間)発効予定日
東京都1,280円+54円221,440円10月1日
神奈川県1,279円+54円221,267円10月1日
大阪府1,231円+54円212,963円10月1日
(全国の加重平均)1,177円+56円203,621円
長崎県1,087円+56円188,051円11月2日
沖縄県1,086円+63円187,878円12月2日
高知県1,086円+63円187,878円10月29日
宮崎県1,085円+62円187,705円10月24日
出典: 厚生労働省「令和8年度地域別最低賃金答申状況」より当サイト集計。月給の目安は時給に月173時間(1日8時間×週5日を1か月に直した時間数)をかけたもの(表は執筆時点で固定)

生活の言葉に直してみます。時給の差195円は、1日8時間働くと1,560円の差です。月173時間なら33,735円、1年では約40万円の差になります。東京都の月給の目安は221,440円、宮崎県は187,705円でした。

全国の加重平均の+56円も、月173時間に直すと+9,688円です。最低賃金で働く人の月給の目安は、193,933円から203,621円になりました。

最高と最低の差は2018年度の224円が最大。2026年度の195円は、2011年度以来の小ささだった

最低賃金の「最高額と最低額の差」の推移(2002〜2026年度・単位: 円/時)
0円50円100円150円200円250円20022002年度 104円20062010192円201420182018年度 224円(最大)202220262026年度 195円各年度の最高額と最低額の差(円/時)・橙=最大だった2018年度・青=2026年度(答申額)
出典: 最低賃金データベース(当サイト、厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」より集計)。各年度の最高額は2008年度が神奈川県、それ以外は東京都。2026年度は答申額(図は執筆時点で固定)

「地方との差は広がる一方」という印象がありますが、数字は少し違いました。最高額と最低額の差は、2002年度には104円でした。それが2018年度に224円まで広がり、そこが最大です。

その後は2024年度に212円、2025年度に203円、2026年度に195円と3年連続で縮小しています。195円という差は、2011年度の192円以来の小ささでした。東京都を宮崎県で割った倍率も1.18倍で、2007年度の1.20倍以来の小ささです。

2025年度の水準別に見た、2026年度の上げ幅(47都道府県)
2025年度の時給都道府県の数平均の上げ幅平均の上げ率
1,100円以上(東京・神奈川・大阪など)8+55.1円+4.8%
1,050〜1,099円17+57.4円+5.4%
1,050円未満(宮崎・沖縄・高知など)22+59.8円+5.8%
(47都道府県の平均)47+58.1円+5.4%
出典: 厚生労働省「令和8年度地域別最低賃金答申状況」より当サイト集計。上げ幅は2025年度の確定額から2026年度の答申額への増加分(表は執筆時点で固定)

差が縮まった理由は、上げ幅の違いにあります。2025年度に1,050円未満だった22県の上げ幅は平均+59.8円でした。1,100円以上だった8都府県は平均+55.1円です。低い県ほど大きく上げる形になっていました。

上げ幅がいちばん大きかったのは佐賀県の+65円(+6.3%)で、鹿児島県+64円、高知県と沖縄県+63円が続きます。東京都・神奈川県・大阪府の+54円(+4.4〜4.6%)が、47都道府県でいちばん小さい上げ幅でした。

「10月から」は37都道府県。11月・12月まで待つ県が10県あった

2026年度の最低賃金の発効予定日と、その日に新しい額になる都道府県(47都道府県)
0県4県8県12県16県10月1日15 東京・神奈川・大阪・埼玉・千葉・愛知 など15都道府県10月2日2 長野・岡山10月3日5 滋賀・群馬・石川・和歌山・鳥取10月4日3 福岡・福井・奈良10月8日1 山口10月10日1 島根10月11日1 広島10月14日1 秋田10月15日1 静岡10月16日1 福島10月18日1 茨城10月24日1 宮崎10月25日1 鹿児島10月29日2 青森・高知10月30日1 山形11月1日4 山梨・徳島・大分・愛媛11月2日1 長崎11月15日1 佐賀11月16日1 京都12月1日2 熊本・岩手12月2日1 沖縄2026年度の最低賃金が新しい額になる日(答申の発効予定日)・青=10月/橙=11月・12月
出典: 厚生労働省「令和8年度地域別最低賃金答申状況」より当サイト集計。発効日は答申時点の予定で、官報での公示後に確定します(図は執筆時点で固定)

最低賃金は「10月1日から新しい額になる」と思われがちですが、都道府県ごとに発効日が違います。2026年度に10月1日から適用されるのは、東京都・神奈川県・大阪府など15都道府県だけでした。10月中に発効するのは37都道府県です。

11月に発効するのは大分県・京都府など7府県、12月に発効するのは岩手県・熊本県・沖縄県の3県でした。いちばん遅い沖縄県の12月2日は、10月1日から数えて62日後です。

11月以降に発効する10府県(2026年度の答申額)
発効予定日府県2026年度の時給上げ幅
11月1日山梨県1,113円+61円
11月1日徳島県1,103円+57円
11月1日大分県1,096円+61円
11月1日愛媛県1,093円+60円
11月2日長崎県1,087円+56円
11月15日佐賀県1,095円+65円
11月16日京都府1,180円+58円
12月1日岩手県1,090円+59円
12月1日熊本県1,092円+58円
12月2日沖縄県1,086円+63円
出典: 厚生労働省「令和8年度地域別最低賃金答申状況」より当サイト集計(表は執筆時点で固定)

発効日の違いは、受け取る額にも表れます。沖縄県の上げ幅+63円は、1日8時間で504円です。月173時間では10,899円で、10月と11月の2か月分をまとめると約2.2万円にあたります。同じ「2026年度の引き上げ」でも、東京都で働く人と沖縄県で働く人では、新しい時給を受け取り始める時期が2か月ずれていました。

ちなみに、全国の加重平均は2002年度の663円から2026年度の1,177円へ、24年で1.78倍になりました。2016年度の823円と比べると+354円(+43.0%)です。上げ幅は2016年度から2020年度(+1円)を除いて毎年20円以上で、2023年度からは40円以上が続いています。

くらたのひとこと:お住まいの都道府県の時給・順位・発効日と、2002年度からの推移は最低賃金データベースの県ごとのページで見られます。家計の側からは家計調査ウォッチで、二人以上の世帯の1か月の支出と並べて眺めると、月給の目安の意味がつかみやすくなります。

この記事は厚生労働省「令和8年度地域別最低賃金答申状況」(2026年8月)と「地域別最低賃金の全国一覧」の公表値を、当サイトが2026年9月8日に取得して集計したものです。2026年度の額と発効日は答申の段階のもので、各都道府県の労働局の官報公示を経て確定します。月給の目安は時給に月173時間をかけた計算上の数字で、実際の給与は労働時間・手当・残業で変わります。全国の加重平均は厚生労働省の公表値です。将来の最低賃金を予想するものではなく、就職や転居をすすめるものでもありません。集計時点は2026年9月8日です。

タグ: 最低賃金都道府県ランキング時給賃金厚生労働省

目次

1結論:東京と宮崎の差195円は月給で約3.4万円
2差は2018年度が最大。2026年度は2011年度以来の小ささ
3「10月から」は37都道府県。12月まで待つ県も

この記事で使ったデータ

最低賃金データベース(47都道府県)
毎年10月更新・2002年度〜収録
全国の加重平均
最高と最低の差
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