「お米、少しは安くなった?」——今年よく聞く質問です。当サイトのお米価格ウォッチは、農林水産省が毎月公表する「相対取引価格」(集荷業者と卸売業者の取引価格)を2020年9月から集計しています。6年分・71ヶ月のデータで、お米の値段の現在地を確かめました。
最新の2026年7月、全銘柄平均は32,486円(玄米60kgあたり)でした。ピークだった2025年10月の37,058円からは12.3%の下落です。ただし高騰前(2020〜2023年産の平均14,227円)と比べると、いまも2.28倍。1年前の同じ月と比べても+20.7%で、「下がり始めたけれど、まだ高い」というのが数字の答えです。
お米の値段は「年産」(その年の秋に収穫されたお米)ごとに見るとわかりやすくなります。2020〜2023年産は、平均するとどの年も13,000〜15,000円台で安定していました。それが2024年産で25,825円へ跳ね上がり、2025年産(2026年7月までの11ヶ月平均)は34,617円。2年で価格の「段」が2つ上がった形です。
直近の動きを月ごとに見ると、「前年からの伸び」は今年の冬をピークに縮んできています。2026年2月は前年比+32.4%でしたが、6月は+13.4%まで縮小。7月は+20.7%とやや戻したものの、値上がりの勢い自体は峠を越えつつあるようにみえます。
| 月 | 全銘柄平均(円/60kg) | 前年同月比 |
|---|---|---|
| 2026年2月 | 35,056 | +32.4% |
| 2026年3月 | 33,345 | +28.9% |
| 2026年4月 | 33,447 | +23.4% |
| 2026年5月 | 33,164 | +19.9% |
| 2026年6月 | 31,305 | +13.4% |
| 2026年7月 | 32,486 | +20.7% |
この取引価格は玄米60kgあたりの「卸の値段」で、スーパーの店頭価格そのものではありません。それでも目安として精米5kg分の原料コストに換算すると、高騰前の約1,317円に対し、いまは約3,008円。5kg袋1つにつき、原料のお米だけで約1,700円高くなった計算です。店頭の値札の差は、おおもとの段階ですでに生まれていることがわかります。ちなみに同じ月でも銘柄差は大きく、最も高い新潟のコシヒカリ(魚沼)41,016円に対し、最も安い大分のヒノヒカリは19,599円と、約2.1倍の開きがあります。
本記事の価格は集荷業者と卸売業者間の取引価格(税込)であり、店頭の小売価格とは異なります。本記事は情報提供を目的としたもので、価格の予想や購入の推奨ではありません。出典: 農林水産省「米の相対取引価格・数量」。